インフラエンジニアとは?必要な資格や年収・キャリアをやさしく解説!

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インフラエンジニアという言葉だけを聞いてもピンとくる人は多くありません。

それもそのはず、インフラエンジニアはIT業界の中でもあまり表に出てくることが無く、縁の下の力持ち的なポジションの職業です。

しかし、その業務内容は非常に重要な役割を担っており、近年でも需要が増え続けています

結論からお伝えすると

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとはサーバーやネットワークを設計・構築・運用・保守する人

です。

この記事では

  • サーバーやネットワークなどが分からない方に向けた解説
  • 具体的な仕事内容
  • インフラエンジニアの年収
  • キャリア

について、やさしく紹介していきます。

この記事を読むためには10分程度かかりますが、インフラエンジニアを目指す方が知っておくべき情報をわかりやすく紹介していますのでご一読ください。

インフラエンジニアとは?仕事内容をやさしく解説!

「インフラエンジニア」について説明する前に、まず「インフラ」というものが何かを知っておく必要があります。

「インフラ」とは「インフラストラクチャー」の略で、もともと「下部構造」「下で支えるもの」という意味を持っています。

日本のニュースでも「インフラ」という言葉はたびたび使われていますが、この場合は「社会基盤」「経済基盤」を指すことが多いです。

我々が生活するために必要な上下水道、電気、通信網が該当します。

では、IT業界におけるインフラとは何を指すのかというと、「ネットワーク」や「サーバー」がこれに当たります。

さまざまな情報技術はこの2つは欠かすことができないものです。たとえば、ECサイト大手であるAmazonのサイトの場合、同時に何万、何十万というユーザーのアクセスを管理して、商品ページや購入ページを表示させています。

会員ページで顧客情報をデータベースから呼び出して表示させるということをやっているのはすべて「サーバー」が処理をしています。

インフラエンジニアはネットワークやサーバーが正常に稼働するようにネットワークの構成やサーバーの設定を設計・構築・運用する人のことを呼びます。

インフラエンジニアはどんなことをする人?

では、インフラエンジニアはどのようにITインフラを設計・構築・運用していくのか見ていきましょう。

インフラの設計

あるシステムを構築・運用するために必要なネットワークやコンピューターの選定を行います。

顧客の予算や想定しているユーザー数、それに伴うネットワークとサーバーの負荷を計算し、最適な構成を提案する必要があります。

そのためには、各機器の性能・特性を熟知したうえでコストパフォーマンスの優れたものを提案できるだけの知識と経験が必要になる作業です。

インフラの構築

設計に基づいて実際にインフラを構築していくのもインフラエンジニアの仕事です。

現場で機器の設置・接続、ネットワークの構築を行っていきます。

この際に想定される負荷に耐えられるのかをテストするために負荷テストを行うことも重要です。

なにか問題があって必要な速度、パフォーマンスが出ないということがあればその問題を発見、対処していくことになります。

インフラの運用・保守

実際にシステムが稼働している間も何か問題が無いかをチェックするのもインフラエンジニアの仕事です。

こういった保守業務や監視業務は大型のシステムになればなるほど重要になっていきます。

また、なんらかのトラブルが発生してサービスが停止してしまったといった場合は、一分一秒を争うため迅速に状況を判断し、適切な対処を取れるようになる必要があります。

たとえば、携帯電話が繋がらないといった大規模障害は社会に対する影響が大きく、問題が起きたら即座に対応できるように常に大量のエンジニアが常駐して監視業務を行っています。

インフラエンジニアの種類

インフラエンジニアにはたくさんの業務内容があります。一般的にインフラエンジニアというふうに名乗ることはなく、下記のように専門分野ごとによって呼び名は変わっていきます。

サーバーエンジニア

システムで利用するサーバーの設計・運用・テストを行うのが主な業務です。

顧客の要望を満たすサーバーの選定や提案を行い、その設置、テストを行っていきます。

世間一般ではOSというとWindowsかMacOSというイメージがあるかもしれませんが、サーバーの世界ではLinux、UnixといったOS が主流です。これらを使いこなせるだけでの豊富な知識とスキルが必要になります。

ネットワークエンジニア

企業オフィスのPCやプリンター、FAXなどをネットワーク構築するのが主な業務です。

聞いただけだと単純に聞こえるかもしれませんが、家庭用のネットワークとは異なり、何十、何百、何千という人間が一斉にネットワークにつなぐことになる企業オフィスではその難易度は跳ね上がります。

仕事の特性上、サーバーエンジニアと兼務している人も多く、幅広い業務知識が必要となります。

特に、どこで問題が起きているのかの切り分けを行っていく作業は非常に骨の折れる作業です。

データベースエンジニア

企業にとってデータベースというのは、顧客情報だけでなく企業情報なども含まれており最重要機密に当たります。

よく海外のハッカーによって企業から顧客情報が流出した、というような事件が起きますが、データベースエンジニアはこういった企業情報を適切に管理・運用するのが主な業務です。

それだけでなく、外部からの攻撃も想定したセキュリティの知識も必要となります。

インフラ保守エンジニア

インフラというものは「動いて当たり前」の世界です。

そのため、システムが稼働してからも何か問題が起こった場合に対処する必要があり、その対応に当たるのがインフラ保守エンジニアです。

システムはとても繊細にできているもので、ちょっとOS をアップデートしただけで動かなくなるということもあります。

こういったトラブルに迅速に対応するのがインフラ保守エンジニアの仕事になります。

インフラ運用エンジニア

システム稼働中のインフラを24時間体制で監視する業務がインフラ運用エンジニアの業務です。

障害が発生した場合はログの解析、問題の切り分けを行い、簡単なものであればその場で対応します。

即対応するのが難しい場合は保守のエンジニアに連絡を行い対応してもらうといった一次対応をすることになります。

クラウドエンジニア

近年のクラウドの普及にともない、急速に需要が増加しているのがクラウドエンジニアです。

企業もさまざまなITインフラをクラウドに移すことでコスト削減やシステム開発の効率化が可能になるので、クラウドに精通したエンジニアの需要が増えていっています。

インフラエンジニアの年収は460万円!

IT業界のなかでも、インフラエンジニアというのはどのくらい稼げるものなのか、就職・転職を考えるのであれば気になるところです。

DODAが調査した平均年収ランキング2017(153職種の平均年収/生涯賃金)によると

  • インフラエンジニアの年収はサーバーエンジニア(468万円)
  • データベースエンジニア(451万円)
  • ネットワークエンジニア(460万円)

となっており、平均で約460万円ということが分かっています。

3つの職種を見てもほとんど偏りも無い結果となっており、どの道を選んでも大きく年収が変わるということはなさそうです。

IT業界の平均(463万円)と比較してみても、平均的であることがわかります。

コラム:フリーランスのインフラエンジニアは単価60~80万円が相場

年収を大きく上げる方法として選択肢に上がるのが独立してフリーランスになることです。

フリーランスのインフラエンジニアの場合、だいたい相場が月単価60万~80万円の案件が多いです。

年収にすれば720万円~960万円ということになります。

上記の平均年収と比較しても1.5倍~2倍は稼げるということになります。

スキルはあるのに給料が安い会社で働いている人の場合、かなりの年収アップが見込めるでしょう。

インフラエンジニアのやりがい・メリット

何事にも仕事のやりがいというものはあるものです。

インフラエンジニアは何にやりがいやメリットを感じているのでしょうか。

業務の間に勉強しながら力を付けられる

インフラエンジニアは保守・管理の期間に入ると四六時中業務に追われるということは少なくなります。

ではその間に何をしているのかというと、想定されるトラブルに即座に対応できるように勉強・予習することが可能なのです。

職種柄、業務知識を勤務中に蓄えておくことを推奨される現場も多いのがインフラエンジニアの特徴といえるでしょう。

意欲さえあれば仕事をしながら自分の価値をどんどん磨いていくことができるのは魅力ですね。

トラブル解決したときの充実感

障害対応で上手く対処することができたときの安堵感と充実感はインフラエンジニアならではのやりがいではないでしょうか。

とくに、誰も頼る人がいなくて、四苦八苦しながら解決できたトラブルは自分だけの大きな経験・財産となります。

インフラ周りのトラブルバスターとして周りから頼られる

トラブルが起こった場合に真っ先に呼ばれるのがインフラエンジニアです。

そのため、いくつもトラブル対応をこなしていく内に周り化の信頼度も上がっていき、なにか起こるたびに頼られるようになります。

自分を必要としてくれるというのは誰でも嬉しいものですね。

インフラエンジニアに求められる資質は「きっちり屋さん」

ITインフラというのはシステムの根幹を成すものであり、「動いて当たり前」という扱いを受けるということは前述したとおりです。

そのため、サーバーにしてもネットワークにしてもほぼ完成された状態でリリースされることが求められます。

ここがソフトウェアとは違うところで、アプリケーションなどは極論、バグが出れば直せば良いというのがある程度許されます。

しかし、ITインフラはミスが許されないのです。

そのため、「マニュアルは熟読して作業に入る」「曖昧な理解のまま作業には入らない」ということはインフラエンジニアにとって非常に大切な心構え、姿勢であると言えます。

コラム:インフラエンジニアはプログラミングスキルの勉強も必要?

インフラを扱う人間はプログラミングをする必要がないのかというとそのようなことはありません。

複数のコンピューターへのコマンドを1つにまとめたシェルスクリプトというプログラミング技術があります。

これくらいはサーバーエンジニアであれば身につけておいた方が良い技術です。

また、LL言語やC言語を理解できるとオープンソース系のサーバー管理では大きな強みになるでしょう。

クラウド化が進んでいる近年では、クラウド上のサーバーを動かすのにプログラミングスキルが必要になってきています。

このようにインフラエンジニアにもある程度のプログラミングスキルは必須だと言えます。

クラウド化でどうなる?インフラエンジニアの将来とキャリアパス

従来のインフラエンジニアは物理サーバーを相手に、ハブやロードバランサー、スイッチといった機器と格闘しながら、システムを安定的、継続的に稼働させることが求められました。

しかし、クラウドサービスの普及によってサーバーはクラウド化されてきています。

仮にサーバーに障害が起こったとしても、対応はサーバーの運営会社が対応しますから夜中に呼び出されて対応する必要もありません。

そうなると、インフラエンジニアに求められるスキルはクラウドサーバーをいかに設定できるかがポイントになってきます。

さらに、クラウドを駆使してハイコストパフォーマンスでサービスを運用できる企画力と構成力が求められてくることになるでしょう。

未経験から確実にインフラエンジニアになるにはスクールに通う

インフラエンジニアなるのは未経験でも可能です。そのためにはスクールに通って基本的な知識をつけておく必要があります。

以下のスクールはインフラエンジニアとしての知識やスキルを現役のエンジニアや元エンジニアからの指導を受けながらつけることができるのでおすすめです。

KENスクール

一人ひとりの理解度やレベルに合わせて柔軟に対応できる個別指導で確実にスキルアップが可能です。

また、面接対策や履歴書の添削、など就職活動のサポートも充実しています。

Winスクール

一人一台の実機でサーバーやネットワーク構築を学ぶことができ、現場と同じ実践的なスキルが身につきます。

また、ネットワークエンジニアであれば必須の「CCNA」や「LPIC」といった資格取得も目指すことが可能です。

パソコンスクールISA

Microsoft Learning Partner of the year2015を受賞したこともあるスクールです。

担任制で個別指導を受けることができるので、自分にあった学習法で効果的に学ぶことができます。

就職専門カウンセラーが就職までフォローアップしてくれるのも強みでしょう。

インフラエンジニアで役立つ資格の厳選おすすめ3選!

ここでは、持っていると役に立つ資格情報をご紹介します。

CCIE(シーシーアイイー)

Cisco Certified Internetwork Expertの略で、ネットワーク機器ベンダーのCiscoが主催している資格です。

英語試験、8時間の実技試験、高い難易度の問題で構成されており、その難易度からネットワーク系の資格でも最高峰とされています。

LPIC(エルピック)

Linux Professional Instituteの略で、その名の通りLinux技術者のための試験です。

資格の種類はレベル1~レベル3までに分かれており、レベル3が最高位となっています。

サーバーエンジニアであれば目指しておきたい資格と言えるでしょう。

Oracle Master(オラクルマスター)

データベースの技術認定試験としてデータベースを提供しているOracleが主催している資格です。

データベース系の資格の代表格であり、データベース技術者だけでなくSEやWeb系技術者など、サーバーサイドの技術者が幅広く受験している資格です。

ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナという資格区分があり、プラチナが最高位となっています。

インフラエンジニアの転職は複数のサービス活用がおすすめ!

インフラエンジニアへの転職を考えているのであれば、最短で自分にあった企業を見つけられるようにいくつかの転職サービスを利用することをおすすめします。

それは「転職サイト」と「転職エージェント」の併用です。

転職サイトで求人の傾向を知る

まずは転職サイトに登録してどのような求人が出ているのかを確認しましょう。

給与面はもちろん、自分が求めている条件で働ける会社があるのか、ある程度目星を付けておくと良いでしょう。

自分からエントリーしてもいいですが、

  • ワンマン社長だった
  • 営業が強くエンジニアの立場が弱い
  • ブラック企業だった

というリスクがあるため、転職エージェントを利用した転職が確実でおすすめです。

転職エージェントを活用して成功率アップ!

転職エージェントを利用すると、無料で転職コンサルタントがついてくれて、自分の経歴、希望を加味した上で最適な企業を提案してくれます。

提案企業の中にはその転職エージェントだけが持つ「非公開案件」も含まれており、自分が考えていなかったような企業に出会えることもあります。

転職エージェントは企業訪問を何回もしながら、その企業の社風や現場の雰囲気などをしっかりチェックしているため、ブラック企業を提案されることはまずありません。

おすすめは次の2つです。

type転職エージェント
  • IT・WEB系に強く71%が年収アップ
  • キャリアチェンジも提案!相談からもOK!
  • 設立して15年の実績エージェントの豊富な経験が成功に導く!

公式サイトはこちら

パソナテック
  • 北海道から九州まで全国を網羅
  • 東証一部上場の総合人材サービスのパソナグループの顧客網
  • 正社員・派遣・フリーランスの多様なお仕事紹介と4万人の実績

また、気に入った企業があれば、エントリーから面接の日程調整、面接対策、内定後の退職のサポートまで、一連の流れでサポートしてくれます。

一人ではなかなか腰が重い人でも、転職エージェントを利用すれば効果的に転職を進めることが可能です。

さきほどの転職サイトで目星を付けておいた企業についても自分に合っているのかなどを問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ

インフラエンジニアの仕事はITインフラというIT業界の中の根幹を成す非常に大切なお仕事です。

大変な思いをすることもありますが、その分やりがいも多く、自分という商品価値を高めやすい職業でもあります。

インフラエンジニアに興味があるのであれば、まずはスクールに通って知識とスキルを身につけてから就職する。

もしくは、転職サイト、転職エージェントを利用しながら効果的に転職を進めていくと良いでしょう。

サイト監修者

ITエンジニアのアキです。
大手SIerのSEを7年、メガベンチャーのWEBエンジニアを5年経験しています。
名古屋工業大学 大学院 情報工学修士課程を修了、応用情報技術者など複数の資格を取得。 現在は独立し、自社サービスの開発やWeb制作をしています。

Twitter:@it_career_navi

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