「40代からでも正社員になれるのかな?」
「どうやったら40代で正社員になれるのだろう?」
「事務や未経験OKの仕事て就けるかな?」
40代で正社員に転職を考えたとき、これまでのキャリアや年齢、育児・病気によるブランク期間(空白期間)が気になります。
実際、40代となると「正社員」の募集はグッと少なくなります。
でも諦めてはダメです。
40代でも転職に成功している人はたくさんいます。
40代で正社員を目指すからこそ「転職の進め方」が大切です。
どの業界・職種に対し、どう進めるかがポイントになってきます。
この記事では
- 具体的な進め方の選択肢の紹介
- 未経験でもOKな業界・職種の紹介
- 内定率を上げる書類選考・面接のテクニック
- 40代転職を進めるための考え方
を具体的に紹介していきます。
記事を読むには10分程度かかりますが、正社員になりた方は必ず最後までご覧ください。
いまより転職の考え方・すべきことが見えてきます。
目次で流し読み
40代女性の46%が正社員!あなたも正社員に転職できる!
転職しようと考えてもなかなか40代で正社員になるのは難しいのではないかと考えてしまうものです。
果たして本当にそうでしょうか。
実際に見てみると意外なほど40代女性の正社員雇用率は高いのです。
厚生労働省から出されている「平成27年版 働く女性の実情」によれば、35~44歳の年代の約半数(46%)が正社員という統計も出ています。

このようにイメージと現実は意外にも一致しないということが分かるでしょう。
とくに女性は結婚や出産などで一度キャリアをストップ、そこから再就職するというパターンがあり、そこを考えても46%という数字は決して低い数字ではないということが分かると思います。
成功方法は3パターン!正社員に成功しやすい方法
転職活動をしていると「業種」「職種」という言葉をよく目にするようになります。
この2つの言葉は似ているようで違うのです。
意味をしっかり把握しておくことで転職へのアプローチもまったく異なるものになってくるでしょう。
まず「業種」というのは「業界の種類」という意味を持ちます。
総務省が発表している日本標準産業分類によると、大分類で21の業種が存在しています。
代表的な例を挙げると「農林漁業」「製造業」「金融・保険業」「情報通信業」などがあります。
次に「職種」というのは「職業の種類」という意味を持ちます。
「営業職」「人事職」「経理職」「技術職」などが代表的な職種と言えるでしょう。
「業種」と「職種」は片方だけでは相手に説明することは難しいですが、組み合わせることで自分の仕事がどのようなものかを的確に表現できるようになります。
それではどのようなパターンが成功しやすいのか見ていきましょう。
パターン1:同業種×同職種の転職は最も成功しやすい!
業界知識や業務知識をそのまま持って転職ができるパターンです。
企業としてはほとんど教育することがないため即戦力として雇うことができます。
また、面接の際にも実績や知識レベルがどの程度のものか測りやすいため、雇う側も雇われる側もストレスなく進めることができるのです。
この場合の転職は基本的にステップアップを目指すものになるでしょう。
前職でできなかったことにチャレンジする、待遇の改善が見込めるので真っ先に選ばれる転職パターンとも言えます。
パターン2:異業種×同職種の転職求人は豊富!スキルを活かして正社員を目指す!

次のパターンとしては、異業種×同職種の転職を狙うものが挙げられます。
異業種への転職はハードルが高いものと考えられがちですが、意外にもそうではありません。
上記のグラフは転職業界大手のDoDAがまとめたデータで「業種経験不問」と「職種経験不問」の求人数の推移を表したものです。
見てみると「業種経験不問」の求人のほうが多いことが分かります。
これは、企業が別の業界からの人間を雇い入れることで、多様化するニーズに対応することを目的とする傾向が強いことが考えられます。
たとえば、小売業がネット通販に参入するためにIT業界の人間を雇う、海外進出を目指す外食産業が商社の人間を雇うなどのケースです。
これは自分の経験を他業種でも応用することができれば転職への道は大きく開かれることを意味しています。
パターン3:正社員登用制度のある求人に応募してステップアップを目指す
「正社員登用制度」というのは契約社員、アルバイトなどで契約をして、そこからの働き方次第では正社員への登用される可能性があるというものです。
責任も正社員ほどありませんので未経験からでも気軽に始めることができますし、なによりも経験を積むことができるのがメリットです。
ただし、「正社員登用制度」というのはなかなかハードルが高いものであること認識しておきましょう。
企業もアルバイトよりも人件費のかかる正社員にしたいと思うような人材がいても「そのままアルバイトで雇っていたほうがお得」と考えてしまうこともあります。
実際にどのくらいの人が正社員登用されているのか、人事担当に聞いてみたほうが良いでしょう。
未経験から正社員を目指すことができる8個の職種
職種の中には未経験からでも目指しやすいもの、そうでないものがあります。
これから紹介するものは「未経験でも目指しやすい」職種です。
ぜひ参考にしてみてください。
医療事務
医療機関での受付業務やレセプトの作成などが主な業務となります。
医療事務は一般的な事務職よりも接客色が強いのが特徴で、患者さんとのコミュニケーションも大事な業務の1つになります。
とくに、患者さんは病気の不安を抱えながら慣れない病院にやってきます。
患者さんの不安や緊張を和らげてあげられることができるのは良い医療事務の資質とも言えるでしょう。
医療事務に必要な資格はありませんが、レセプトの作成作業など、専門知識が必要な業務も多いです。
ステップアップするなら「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験」などの受験を検討しましょう。
残業や休日出勤もほとんどないので時間が読みやすく、女性に人気の職種です。
セレモニースタッフ
結婚式やお葬式など、冠婚葬祭を取り仕切る会社のスタッフです。
ウェディング業界と葬儀業界がメインとなります。
どちらも人の人生の節目に関わる大切な仕事であり、仕事にやりがいを感じたい人にはおすすめの職種と言えます。
とくに資格が必要というわけでもなく、未経験でもスタートしやすいという特徴があります。
専門学校もありますが、現場で覚えていったほうが早いでしょう。
いきなりプランナーになることはなく、まずは現場スタッフとして経験を積んでいくことになります。
保育士
保育士は6歳以下の子供を預かってお世話をする仕事です。
主な職場は保育所や児童福祉施設などが挙げられます。
子供が大好きな人にはぴったりで、子供と1日中一緒にいるので体力が求められます。
しかし、子供の成長を間近で見ることができ、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
保育士になるには国家資格を取得する必要があります。
しかし、保育士の人手不足は深刻化しており、資格さえ取れば就職先には困らないでしょう。
保育士試験の合格率は10%程度であり決して簡単ではありませんが、挑戦する価値はあります。
介護職員
保育士と並んで人手不足が問題になっている職種でしょう。
老人ホームをはじめ介護関連施設やグループホーム、デイサービスなどが主な職場となります。
高齢者の自立を助け、人生の先輩の知恵や優しさに触れられる仕事でもあります。
業務はお年寄りのお世話や身体・メンタルケアをしたり、事務をしたりと多岐に渡ります。
介護福祉士やヘルパー、ケアマネジャーなどの職種がありますが、介護職員であればとくに資格は必要ありません。
ケアマネジャーを目指すのであれば5年以上の実務経験が求められるため、まずは介護職員をこなしながら勉強していくのが王道となります。
タクシードライバー
お客さんを乗せて安全に目的地まで届けるのが主な仕事です。
タクシードライバーはただ目的地にたどり着けば良いわけではなく早く、効率的に、なおかつ快適に走行する必要があります。
タクシードライバーの勤務は個人タクシーか法人タクシーで形態が変わりますが、法人タクシーでは隔日勤務で21時間働いて次の休み、という働き方が多いです。
タクシードライバーになるには「普通自動車第二種運転免許」が必要であり、通常の第一種免許よりも人を乗せて運賃を貰えるだけのドライブテクニックが求められます。
普通自動車第一種免許を取得してから3年以上経過していないと二種免許は取れないので、一種免許を持っていない場合は狙うのが難しい職業でもあります。
不動産営業
賃貸物件や一戸建てやマンションなどの販売物件を取り扱う仕事です。
高額になる家屋の売買では、相手のニーズを見抜き、最後の決心を後押しするトークスキルが求められます。
資格はとくに不要ですが、「宅地建物取引士」という国家資格を持っていれば資格手当が出る会社もあり、不動産業界では重宝されます。
勤務時間は通常のデイタイム勤務が多く休日は週休二日ですが、業界的に水曜日休みが慣例となっているため、平日休みが多くなります。
営業職ではインセンティブが設定されていることが多く、より多くの契約を取ることができれば多くの給料を得られるのも魅力です。
保険営業
医療保険、がん保険、生命保険などの保険を販売する仕事です。
ライフスタイルに合わせて最適な保険を提案する知識力、お客さんに保険に入ることのメリットをきちんと伝えられるトークスキルが求められます。
保険営業に資格はとくに必要ありませんが、ファイナンシャルプランナーを取る人も多いです。
業務知識を自分の人生にも活かすことができ、実用的な仕事でもあるため特に女性に人気がある職業です。
セラピスト
マッサージ師、心理カウンセラー、気功師などさまざまな形態があるセラピストですが、基本的な仕事内容は「癒やし」。
ストレス社会で生きる人々の身体の疲れや心の疲れを癒やしてあげることが仕事です。
資格はとくに不要ですが、技術が求められるのがセラピストの特徴です。
正社員の道もありますが、会社によっては業務委託だけでセラピストを雇っているところもあり、契約内容はしっかり確認したほうが良いでしょう。
お客さんが付けば独立して自宅で開業している人も少なくありません。
絶対に避ける!失敗する人の特徴は「相談しない・いま動かない人」
誰しも「転職したい!」と考えたときは大きな決意とモチベーションにあふれているものです。
しかし、目先の仕事が忙しい、とりあえずネットの情報から集める、といったことをしている人の多くが転職に失敗します。
なぜなら、人間は「慣れる・忘れる生き物」だからです。
いくら転職したいと考えても、働いている分には食うには困らない、生活はできるので、次第に元の生活に戻っていきます。
転職のモチベーションは転職を決意したその日が一番高いと言っても過言ではありません。
ではどうするべきか、「転職活動を始める」「誰かに相談する」といったことは非常に有効です。
たとえば、求人サイトに登録する、転職エージェントで転職のプロにコンサルティングを受けるといったことをすることで自然と状況が動いていきます。
すぐに転職のためになんらかのアクションを起こさない人、転職したいという気持ちを誰かに相談しないで1人でネット情報を集めているだけの人にだけはならないようにしましょう。
おすすめの求人サイト
転職を始めるのであれば、まずはここに登録しておきたいという鉄板の求人サイトをご紹介します。
基本的に求人サイトというのは1社だけでなく複数を組み合わせて使うことが常識です。
これによってよりたくさんの企業に出会える可能性が広がります。
きらケア派遣
きらケア派遣は人材不足が深刻な介護士を募集している人材サービス会社です。
上述したとおり未経験でもOKで資格も不要の職種です。
介護のお仕事はどの地域でも募集されており求人に困ることはないでしょう。
さらに資格を取得していきステップアップしていくことが可能です。
60代で独立という方もいらっしゃいます。
給料前払いサービスや各地域でコンサルタントに相談できるため少しでも気になる方は話を聞きに言ったほうが可能性が広がるでしょう。
リクナビNEXT
新卒の就職サイト「リクナビ」を運営しているリクルートが転職者のために作ったのが「リクナビNEXT」です。
案件保有数はトップクラスであることは言うまでもありませんが、自分のプロフィールを登録しておくと、企業からスカウトメールが届くのが特徴です。
老舗ということもあり、募集案件も大手から中小、ベンチャー企業まで幅広く取り扱っています。
転職にまつわるコンテンツも充実しており、転職初心者には使いやすいサイトと言えるでしょう。
DODA
DODAは業界大手の一つで取り扱い案件数もさることながら、エージェントサービスとスカウトサービスが統合されているので、転職スタイルに合わせて利用することができるのが特徴です。
エージェントサービスでは転職に関連するあらゆることをサポート。
面接対策、キャリア相談、スキルの棚卸しなど一人では進めづらいこともどんどん進めることができるでしょう。
また、転職フェアや合同転職面談会、各種セミナーなども多いので初心者にはおすすめです。
内定率を上げる!書類選考・面接のポイント
就職活動で大切なのが書類選考や面接です。
ここではそれぞれのポイントをご紹介していきます。
既婚者・子供がいる方は3年程度の「働き方」の計画を考え伝える
働き方は仕事とプライベートを両立させるためにとても重要になります。
家事や育児があるから時短で働きたい、残業をしながら裁量を持って働きたい、定時には働きたいなどがあるでしょう。
また、この働き方も子供が成長するにつれて変化することも考えられます。
そのため、自分が働く際には3年くらい先までの計画を立てながら働き方を決め、それを面接の際に伝えるようにしましょう。
これによって企業がなるべく融通を効かせてくれるのか、それともバリバリ仕事を任せてくれるのか、などが分かります。
双方の希望がマッチすることで内定もよりスムーズなものになるでしょう。
書類選考の通過率アップは明確なキャリアイメージと動機の強さ
書類選考では採用担当は多くの書類を読むことになります。
その中で自分のエントリーシートが目に留まるようにするにはどうするべきか考えるべきです。
短く簡潔な文章でキャリアイメージと志望動機を具体的かつコンパクトにまとめることが重要になってきます。
読みやすく、印象に残るエントリーシートを心がけましょう。
面接を攻略するポイントは「正社員として会社にどう貢献するかを具体的に伝える力」
40代での転職ともなれば採用する側も即戦力として迎えるのは当たり前。
これまでの仕事での経験を転職先でどのように活かすことができるのか、さらにこれからどのようなキャリアを築いていくつもりなのかを具体的に伝えることが重要です。
採用担当に「自分を採用すればどのようになるのか」を明確にイメージさせることができれば内定率をグッと引き上げることができるでしょう。
「選考に落ちる=能力不足」ではない!気持ちを切り替えられることも成功のポイント
選考に落ちたからといって自分の能力が低いというわけではない、ということを転職活動開始前に頭に入れておいてください。
人付き合いにも気が合う、合わないという「相性」があるように、就職活動にも企業との「相性」があります。
自分と相性の良い企業に巡り合うまでは大変かもしれませんし、意外に簡単に出会えるかも知れない。
こればかりは「縁」もありますので、選考に落ちたら気持ちを切り替えて次に進むことが大切です。
次の1社が運命の会社かもしれないのに、数社落ちただけで諦めてしまうのはもったいないことです。
まとめ
40代ともなると正社員に転職するのは難しいかと考えるかも知れません。
しかし、経験豊富な人材を欲している企業は意外なほどに多いものです。
先入観に囚われること無く、転職を決意したらすぐにアクションを起こす、誰かに相談するようにしましょう。
とくに、転職活動は1人ではどのように進めるべきか分からずに挫折することが多いです。
転職サイトなどを上手く活用しながら、新鮮かつ重要な情報をインプットしながら確実に進めていくことが重要でしょう。
転職のプロからエントリーシートや面接対策までしてもらえるので初心者にはおすすめですよ。