IT業界のお仕事

バックエンドとは?事例とフロントエンドとの比較で分かる役割とキャリア

最終更新日:

「バックエンドってなに?」

「バックエンドエンジニアは何をするの?」

「フロントエンドとはどう違うの?」

就活・転職や開発時に良く聞く「バックエンド」、みなさんはどう区別していますか?

専門用語で答えると、

  • バックエンドとはサーバーサイドでの処理
  • フロントエンドとはブラウザでの処理

となります。

ただ、よく分からないという方に向けてこの記事では

  • 事例を使った紹介
  • フロントエンドとの比較

からバックエンドをわかりやすく解説していきます。

どこよりも具体的に理解できるでしょう。

またバックエンドを開発するバックエンドエンジニアの

  • 年収
  • キャリア
  • 未経験からバックエンドエンジニアになる方法

を紹介していきます。

筆者は10年以上ITエンジニアをしてきました。

今回、バックエンドについて知っておくべき情報を網羅的にカバーしましたので最後まで一読することをおすすめします。

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バックエンドとは?意味をわかりやすく解説!

「バックエンド」とはサーバーサイドの処理を指します。

入力する画面の裏側で処理をしている、といったニュアンスからバックエンドと呼ばれているのでしょう。

バックエンドでは入力値を通信で受け取り、データベースや他システムと連携しながら処理を行います。

新幹線の予約画面を事例にすると

  • 空き席の検索
  • チケットの発行と同時に席の確保
  • クレジットカード払いの場合は請求処理

などがあります。

「バックエンド」に対して、ユーザーの入力を受け付けたり、情報を表示したりする機能を「フロントエンド」と呼びます。

要するに、

  • フロントエンド:ユーザーが目で見るすべての部分
  • バックエンド:データを収集・加工・計算したり、他システムと連携する裏方の処理部分

となります。

バックエンドとフロントエンドとの違い

バックエンドとフロントエンドをより理解するために、事例で具体的に紹介していきます。

たとえば、Webサイトの会員ログインページを想像してみてください。

ログインするのに必要な処理は大きく分けると以下のようになります

フロントエンドの事例(Webサイトの会員ログインページの場合)

ログインページでフロントエンドと呼ばれる要素は下記の点になります。

  • ログインページのデザイン
  • 会員ID入力用テキストボックスの表示
  • パスワード入力用テキストボックスの表示
  • ログインボタンの表示

ブラウザで見えるものがフロントエンドの範囲となります。

分かりやすいですね。

バックエンドの事例(Webサイトの会員ログインページの場合)

ログインページでバックエンドと呼ばれる要素は下記の点となります。

  • IDとパスワードの受け取り
  • IDとパスワードが一致する会員情報の検索機能
  • ID・パスワードが一致した場合、会員情報の取得(名前、通知情報など)し会員専用画面に移動
  • ID・パスワードが一致しない場合は、再度入力を促す

ブラウザでログインボタンを押すとバックエンドでの処理となります。

入力されたIDとパスワードはHTTP通信でサーバーに転送され、データベース(DB)で該当情報がないかを検索します。

検索した結果、該当する会員情報が取得できればその情報、取得できない場合は「該当情報なし」という形でフロントエンドに結果を返します。

ざっくりですが、これがバックエンドとフロントエンドの違いです。

基本的にバックエンドとフロントエンドは求められるスキルが異なるため、エンジニアも「バックエンドエンジニア」「フロントエンドエンジニア」という形で棲み分けされているのが一般的です。

経験が豊富なエンジニアの中には「両方できます」という人もおり、とても貴重で市場価値も高い人材です。

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バックエンドエンジニアの仕事内容はシステム構築の全てを担当

バックエンドエンジニアの仕事内容はシステム構築に関わる全てを担当することになります。

設計(DB・ロジック)、開発、運用、QA、トラブル対応などが代表的な業務です。

さらに、ベテランになるとスケジュール管理、コスト管理、企画・提案も行うようになってきます。

そのほか、「インフラ」と呼ばれるハード(サーバー、ネットワーク、OS、DB)管理などをすることもあります。

逆にバックエンドエンジニアがやらないのはデザイン、UI/UXなどデザインが発生する部分です。

バックエンドエンジニアに必要なスキルは広範囲!

バックエンドエンジニアは非常に多岐に渡るスキルが求められるのも特徴の1つです。

なにしろ、バックエンドというのはシステムの根幹を支える部分ですので、プロジェクトの最初から最後までしっかりケアできるだけの知識とスキルが必要になります。

プロジェクトに入って「あの人に聞けば大体のことは答えてくれるよ」と、ある意味スーパーマンのように呼ばれている人はバックエンドエンジニアであることが多いです。

それだけ多岐に渡る業務を把握しているということでしょうね。

では、求められるスキルはどのようなものがあるのでしょうか。

開発プロセスから見た必要なスキル

求められるスキルというのは開発プロセスごとに異なります。

要件定義工程で必要なスキル

要件定義工程で必要なのは以下のものです。

  • ヒアリング力
  • 業務フローの理解・業界知識・企業課題の理解
  • 提案力
  • ドキュメンテーション力

要件定義ではクライアントの要望を聞き出すヒアリング力が第一前提となります。

適切なヒアリングを行うためにはクライアントの業界に対する理解、企業課題の理解は必要不可欠です。

そして、その課題をどのように解決するのかを提案する提案力、提案を形にするドキュメンテーション力が求められます。

設計工程で必要なスキル

設計工程で必要なのは以下のものです。

  • 機能設計
  • DB設計
  • 画面設計

まずは、クライアントの要望を満たすシステムにはどのような機能が必要なのかを洗い出す「機能設計」が必要です。

次に、システムが円滑に稼働するために安定したパフォーマンスを発揮する「DB設計」も重要でしょう。

最後に、クライアントからのデータの入出力を行う「画面設計」ができなくてはいけません。

どうすればシステムが安定したパフォーマンスを発揮できるのかが第一前提ですが、今後システム改良、機能追加が発生する可能性があれば拡張性を担保できているか、という点も重要です。

そういう意味ではDB設計はシステムの「デキ」を左右してしまう重要なフェーズになります。

開発工程で必要なスキル

開発工程で必要なスキルは以下のものです。

  • プログラミング言語(Java、Ruby、PHP、Python、JavaScript、HTML)
  • SQL
  • フレームワーク(Struts、Spring、Rails、Laravel)
  • スマホアプリ(Swift、Objective-C、Java、Kotlin)

すべてのスキルが必要なわけでなく、開発するシステム、サービスによって求められるものは異なります

しかし、SQLは一定規模を超えるシステムであればほぼ確実に使われることになります。

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テスト工程で必要なスキル

テスト工程で必要なスキルは以下のものです。

  • テスト設計
  • デバッグ

テスト設計というのはさまざまな用途を想定して、テストケースを作成していきます。

たとえば、「正しいIDとパスワードでログインできるか」「正しいIDと間違ったパスワードならエラーになるのか」「ログインしてからログアウトボタンを押せば正常にログアウトができるのか」といったものをすべて洗い出します。

デバッグではテストケースに基づいてシステムを操作していき、テストケースの想定した結果になるかを確認していきます。

想定外の結果が出れば、その原因を特定し、バグを修正していくことになります。

インフラ構築から見た必要なスキル

インフラ構築という面で見れば以下のスキルが求められます。

  • サーバー、ネットワークの構成設計
  • OS、DB、Webサーバーの選定、設定
  • サーバー、ネットワークの選定、設定

インフラというとイメージが湧きにくいかもしれませんが、システムを動かす物理的な装置全般を指します

DBサーバーやWebサーバーなどが一般的ですが、開発時に使うテストサーバーの構築なども求められます。

ネットワークであれば、セキュリティ面も加味しながら安全な通信を確立する必要がありますし、最大何人のユーザーが同時に接続しても安定して稼働するのかを意識することも重要です。

運用から見た必要なスキル

システム運用という面で見れば以下のスキルが求められます。

  • 運用監視の設計・設定
  • SLAの設定、維持
  • セキュリティ、ウィルス対策

システムは基本的にいつ稼働しても安定していることが前提とされます。

そのため、なにか問題があれば即座に対応する必要があるため、問題が発生した場合に対応する運用監視の手順を設計、設定するのです。

たとえば、私達が当たり前のように使っている携帯電話は、通話、データ通信ができなくなったら大問題になりますよね?

こういった社会インフラを支えるシステムの運用監視には24時間・365日体制でオペレーターが監視を行っています。

障害が発生した場合の初動オペレーションはどうするのか、どこの部署に通達するのか、通達内容はどういったことを記入するべきかなどを事細かに規定していくのです。

そのほか、契約面で重要になるSLAの規定やセキュリティ面での対策をどう行っていくのかということも重要です。

とくにセキュリティ面は昨今、企業やサービスを狙ったサイバーテロも増加傾向にあるため、今後はさらに重要度が増していくでしょう。

コラム:SLAとは

SLAはService Level Agreementの略で、サービスを提供する事業者とユーザーとの間で締結されるものです。

どういうことかというと「最低でもサービス水準が◯◯であることを保証します」ということです。

システムの場合でいえば、

  • システム障害が発生した場合に3時間以内に対処します。
  • 年間の生涯発生件数は5件以下に抑えます。

といったことを定義していきます。

このSLAが守られない場合、通常は契約金からペナルティとして減額されることが多いです。

無理な数値を出してしまうとこちらが不利になってしまうので、妥当なラインを見つけることが大切です。

フルスタックエンジニアが理想形!できる範囲を徐々に広めていこう!

こんなにいろいろなことを覚えなくてはいけないのか・・・と気が遠くなった人もいるのではないでしょうか。

安心してください。

理想はすべてをこなせるようになることですが、誰だって最初からスーパーマンではありません

業務を一つずつ覚えていき、自分の守備範囲を広げていけばよいのです。

業務に関わっていけばフェーズごとに求められるスキルは変わってきますので、まずはシステム開発の流れを掴むこと、そのなかで重要なこと、最低限必要なことから覚えていきましょう

バックエンドエンジニアの年収は380万〜400万円

気になるバックエンドエンジニアの年収は380万〜400万円というのが平均ラインのようです。

バックエンドエンジニアといっても様々なレベルと業務内容がありますので、経験とスキルを積んでいけばより高額の収入を得ることは十分に可能でしょう。

たとえばハイレベルなスキルを持ち、独立した人の中には1,000万円を超える高収入のエンジニアもいます。

またプロジェクトマネジメントのスキルを身につければ年収700万円以上も十分に目指せます。

現時点でバックエンドエンジニアの将来性は安泰

率直に言えば、現時点ではバックエンドエンジニアの将来性は安泰といえそうです。

なぜなら、バックエンドエンジニアの業務というのは「誰にでもできるものではない」というのが挙げられます。

フロントエンドの技術というのはネットで検索すれば誰でも見つけることができるうえに、レンタルサーバーやワードプレスなどのCMSをはじめ、パッケージ化されたミドルウェアが充実しています。

つまり、少しIT技術の知識がある学生でもフロントエンドエンジニアのマネごとはできてしまうのです。

しかし、サーバーを自前で立てて、仮想環境でVPN通信を構築するといったようなことは誰でもできるわけではありません。

より突っ込んだ技術力が必要になるのはバックエンドのほうが多いというのが現状です。

また、セキュリティ問題やクラウドコンピューティングの台頭によって、バックエンドエンジニアに求められる技術もどんどん変化しています。

こういった面から見てもバックエンドエンジニアの仕事が激減する、単価が著しく下がるということは無いと考えられます。

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まとめ

バックエンドエンジニアはユーザーの目に触れるような仕事ではありませんが、システム構築において非常に重要な役割を担っています

そして、フロントエンド偏重の傾向があるなかでますますその重要性が高まっているといえる職種です。

堅牢で安定したシステムを組むには優秀なバックエンドエンジニアの存在は必要不可欠ですので、縁の下の力持ちになりたいという人にはおすすめな職種といえるでしょう。

バックエンドエンジニアに興味があるのであれば、悩んでいても時間がもったいありません。

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