SIerからWeb系転職を成功させるには?年収の違いや転職方法を紹介

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SIerからWeb系企業への転職を成功させるポイントは、企業文化をよく理解することです。

SIerとWeb系には技術や文化、企業風土や評価制度などあらゆる点で違いがあるため、違いを理解していなければ転職後のギャップに悩まされてしまうことになるからです。

この記事ではSIerからWeb系へ転職した経験がある筆者が、7年経過した現在SIerとWeb系の違いや、Web系のメリット・デメリットについても詳細に紹介しています。

特にWeb系は退職金がなかったり年収が低い傾向にあるというデメリットについても詳しく説明していますので、SIerからWeb系に転職を考えている方はぜひ最後までご覧ください。

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SIerとWeb系の特徴と違い

Web系とはインターネットを活用した自社サービスを運営している企業のこと

Web系とはインターネットを活用した自社サービスを運営している企業を指します。

Web系は薄利多売のビジネスモデルが多く、一般消費者がお客様であるBtoC型やSaaSサービスを提供するBtoB型のビジネス展開が多い傾向です。

もし利用者を十分に獲得できなければ赤字または低利益率の事業となります。

Web系は競争が非常に激しく、シェアをダントツ1位にしない限り安定性のない業界です。

サービス面や集客面で真似がしやすいためです。

そのため、Web系企業では常に新しい挑戦や新規事業への投資に利益を割り当て給与面は後回しになる傾向にあります。

一方でSIerはクライアントから依頼を受けシステム開発を請け負うビジネスモデルです。

システムの開発費を正確に見積もる技術があれば、それに利益を上乗せして請求するため利益を確保しやすいビジネスモデルです。

もちろん、業界シェアが高いほど受注しやすいですが、必須ではなくWeb系と比べると強い競争環境にさらされていないため、利益を給与に回しやすい業界です。

Web系

インターネットを活用した自社サービスを運営している企業

薄利多売(インターネットを介して爆発的に利用者を増やす)

競争が激しく利益を事業に再投資が必要

SIer

システム構築を請負開発する企業

厚利少売(開発費に利益を上乗せして請求)

Web系ほど競争が激しくないため利益を給与に反映しやすい

SIerとWeb系企業の年収の違い

転職にあたりとても大切な年収はどうでしょうか。

Web系企業とSIerの年収を比較してみました。

その結果、Web系企業はSIerに比べ年収が100万円低い傾向が分かります。

実際に私も100万円近く年収が下がりました。

年収も個別に大きく違うため一概に比較はできませんが、代表的な企業をピックアップし平均年収を比較しました。

種類 企業名 平均年収[円] 平均年齢[才](連結)
Web系企業 カカクコム 6,700,000 34.3
ドワンゴ 5,740,000 32.3
ヤフー 7,140,000 35.5
サイバーエージェント 7,790,000 31.7
リクルート 9,040,000 35.1
一休 5,570,000 31.8
ぐるなび 5,730,000 35.3
クックパッド 未公開 32.2
楽天 未公開 未公開
Sier 野村総研(NRI) 11,560,000 39.5
NEC 8,330,000 42.9
富士通 8,100,000 43.3
NTTデータ 8,070,000 37.6
TIS 7,870,000 46.3
日本ユニシス 7,500,000 44.2
SCSK 7,210,000 41.9

Web系企業の年収がなぜ低いかを考察すると次のようなことが考えられます。

  • Webサービスでの収益が低い
  • Web系は平均年齢がSIerと比べ低い
  • 事業に貢献して評価される傾向があり、単にものづくりだけでは評価されにくい

年収100万円の差は仮に30年間働くと3,000万円の差となります。

Web系へ転職を検討している人にとっては、
好きではない仕事を30年間続けるのか、3,000万円を捨てて好きな仕事をするのかと、難しい選択です。

ちなみに私はWeb系へ転職して「良かった!」です。

転職により年収は下がりましたが、5年で前職以上の給料をもらっています。

給与以外でも働き方や成長の点でSIer時代よりもWeb系の方が良いと感じています。

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SIerとWeb系の仕事内容の違い

WEB系とSEの仕事内容で大きく違うのは、「フルスタックなエンジニア力」です。

つまり、Webエンジニアではインフラからクライアントサイドまで一連の流れをすべて対応できる範囲の広さです。

将来の大きな流れはフルスタックなエンジニア

参考:フルスタックエンジニアとは?

10年ほど前まではインフラは特殊なスキルでした。

しかしAWSのようなクラウドサービスにより、Webエンジニアがインフラも整備できるようになりました。

いまでは有能なエンジニアはプログラミングとインフラの両方が対応できます。

これによって開発作業の効率が大幅にアップし、フルスタックエンジニアが評価されています。

フルスタックエンジニアとはインフラ・開発・運用のすべてを担当できるオールラウンダーなITエンジニアのことです。

フルスタックエンジニアとはオールラウンダーなエンジニア

もちろん、はじめからフルスタックな人はいません。

Web系へ転職してから身につければ問題ありません。

Web系の人気企業一覧

Web系の具体的なイメージを持って頂くために、人気なWeb系企業を紹介していきます。

慣れ親しんだサービス名が会社名となっていることが多いことに気づくでしょう。

企業名 サービス名
株式会社カカクコム 価格.com
株式会社メルカリ メルカリ
株式会社SmartHR SmartHR
株式会社サイバーエージェント ABEMA、スマホゲーム
ヤフー株式会社 Yahoo! JAPAN
LINE株式会社 LINE
株式会社ディー・エヌ・エー スマホゲーム
ランサーズ株式会社 ランサーズ
freee株式会社 クラウド会計ソフトfreee
ラクスル株式会社 ラクスル

SIerとWeb系の職種の違い

SIerは、プログラマー・SE・プロジェクトマネージャー・営業などの職種があり、プログラマーからキャリアアップした職種で構成されています。

一方でWeb系の職種は多様です。

Web系の職種一覧を紹介します。

  • 事業責任者
  • プロダクトマネージャー
  • 営業
  • デジタルマーケティング
  • カスタマーサクセス
  • Webデザイナー
  • Webエンジニア(Webプログラマー)

なお、筆者が在籍していたWeb系のメガベンチャーには下記のWeb系職種はいませんせんでした。

  • Webコーダー:デザイナーが兼務していました
  • Webプランナー:プロダクトマネージャーが兼務していました

上記の職種はホームページ制作会社に多い職種の傾向です。

SIerとWeb系エンジニアの開発手法の違い

Web系のソフトウェア開発の手法は「アジャイル開発」が中心です。

アジャイルは1〜14日でリリースを進める小さな開発を繰り返し進めていく開発プロセスです。

対して、SIerではウォーターフォール開発が採用されています。

ウォーターフォール開発は大規模開発(期間・人数)に向いています。

請負契約と相性が良い開発プロセスのためSIer各社が採用しています。

アジャイルとは『すばやい』『俊敏な』という意味で、反復 (イテレーション)
と呼ばれる短い開発期間単位を採用することで、リスクを最小化しようとする開発手法の一つです。

アジャイル開発とは

出典:アジャイル開発 ~顧客を巻き込みチーム一丸となってプロジェクトを推進する~

ウォーターフォール開発とアジャイル開発の比較を表にしました。

 比較軸 Sier Web系企業
開発手法 ウォーターフォール開発 アジャイル開発
開発の考え方 計画した要求仕様を100%満たすように開発 計画した要求仕様は変化することを想定した開発
仕様の考え方 仕様が確定したら原則変更は不可 仕様変更を柔軟に受け入れる
スケジュールへの考え方 厳格なスケジュール管理。WBSを中心にデイリーで進捗を管理。

スプリントと呼ばれる最大14日程度の短い開発期間でベストエフォートを尽くす。
ただし、スケジュールに間に合わないこともある。

ウォーターフォール開発は厳格にスケジュール管理していきます。

対してアジャイルはベストエフォート(最善の努力)で進めます。

開発期間の短いアジャイルは厳格なスケジュール管理、品質管理などは行いません。

その代わりに短い期間でリリースをして要件やスケジュールのズレを抑えます。

アジャイルのリリース単位をスプリントと呼びます。

スプリントは1日〜1週間が多く、長くて2週間以内に抑えるようにするのが一般的です。

Web系ビジネスでは変化が激しく、短期間での対応が求められます。

そのためWeb系ではアジャイル開発が一般的です。

元SEとしてはプロジェクトマネジメントのストレスがなく、とても働きやすいです。

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SIerとWeb系の開発スピードの違い

Web系では最小限の設計書で属人性も事業の強みとなる

SIのウォーターフォールではプロジェクト期間の1/3くらいが設計工程ということがよくあります。

一方でWeb系企業はこの設計工程が非常に短いです。

その理由は2つあります。

  • 設計書などのドキュメンテーション作業が少ない
  • Web系企業は追加機能開発や改修が中心

設計書などのドキュメンテーション作業が少ない

SIでは設計書は次の目的で作られます。

  • 各工程のIN/OUTの資料として作成
  • メンテナンス時の資料として作成
  • 多数のプロジェクトメンバーに伝える資料として作成

これに対してWeb系企業の開発メンバーは正社員が中心で少人数です。

良くも悪くも属人性高く運用しています。

つまり、SIのように各工程で人が入れ替わりがなく、設計書作成の必要性が少ないということです。

またプロジェクトに関わる人数もSIと比べて小規模です。

つまり設計書で伝えるよりも言葉で伝える方が早いということです。

設計に関してSIerとWeb系の比較を表にすると次のようになります。

 比較軸 SIer Web系企業
メンバー構成 外注、派遣社員が中心 正社員が中心
人数 多い 少ない
属人性 低い 高い
ドキュメンテーション 多い 少ない
設計書 Excel Redmineなどのチケットに記載

Web系企業は追加機能開発や改修が中心

Web系では追加機能開発や改修が中心となるため、設計工程が短くなります。

つまり「これまでと同様に作ればOK」などドキュメントを作ってすり合わせる必要がないということです。

対して、SIerでは顧客ごと・プロジェクトごとに規約や設計書が違います。

たとえ追加機能であってもメンテナンス時に誰が担当するか分からないため資料作成が求められます。

SIerとWeb系の比較を表にすると次のようになります。

  SIer Web系企業
新規開発案件 多い(企業による) 少ない
機能追加または改修案件 少ない(企業による) 多い

元SEとしてはめんどくさいドキュメンテーションから開放されるため、とても楽です。

しかも開発業務に集中できます。
(※Web系のエンジニアはみんなプログラミングが好きなので、それ以外をやりたがらないのです)

SIerの中には「属人性が高い」というと悪いイメージがあるかもしれません。

しかし、モチベーション・スキルの高いメンバーと一緒に開発し、切磋琢磨できる環境はとても貴重です。

属人性が高いからこそスピードや質が高くなります。

Web系企業としては離職されないように働きやすい労働環境を提供してもらえます。

SIerとWeb系の開発工程の違い

SIerはウォーターフォールの開発プロセスにより品質と進捗を確保していきますが、Web系では品質の作り込みは属人的となります。

Web系の工程は開発工程・テスト工程の2つ程度となっており、SIerと工程を比較すると粒度が荒くなり、プロセスによる品質の確保はしにくい状況です。

WEB系の品質の作り込みは属人的

「こんな荒い開発工程で品質が担保されるの?」

とWEB系へ転職直後に私もドキドキしました。

しかし実際に大きな問題は起こりません。

理由は、

  • 開発規模が小さいため(1日から7日でリリースの開発規模)
  • 開発メンバーのスキルが高いこと
  • 属人性が高く、再発が起こりにくいため

が考えられます。

SIerとWeb系の評価(給与)の違い

Web系での評価(給与)はシステムづくりと事業・組織への貢献が軸

SIerではシステム構築による収益で評価(給与)をもらえます。

たとえば

  • 開発規模が大きい案件を受注する
  • たくさんの開発案件を受注する
  • 案件を決まった期間に決まった費用で完了する

といったことでSEは評価がもらえ、給与が上がります。

これに対し、Web企業では開発だけでは評価がもらえません。

事業や組織への貢献も行い評価がもらえます。

Web系企業では自社で事業を行っています。

その自社の事業の売上にどう貢献したかが問われます。

つまり、事業に貢献する開発を自ら提案・検証できるかが大きなポイントとなります。

競合を分析し事業目線で提案するWebエンジニアは高く評価されます。

そして、Web系ではSEと比べ成果主義な業界です。

年功序列ではないため若くして役職や高い年収を得ることが可能です。

SIerとWeb系の残業やストレスの違い

WEB系も残業はあるがストレスはたまりにくい

SIerと同様にWeb系企業も残業はあります。

私の経験では30時間〜40時間程度です。

私はSEとWeb系で残業時間の変化は特にありませんでした。

ただ違いはあります。

それはストレスの感じ方です。

SIerは納期に間に合わせるため、残業して設計書や開発、テストといった業務を進めます。

一方でWeb系は、

  • テストの自動化
  • ツール作りによる効率化
  • 気になる技術の導入

など、次につながる開発を残業で行うことが多いです。

これはSIと比べ、Web系企業は次の特徴があるためです。

  • SIerは繰り返し開発が少ない。
    一方、Web系は繰り返し開発が基本で自動化や効率化の効果が大きい。
  • SIerの開発はサポートの観点から最新技術を導入しにくい。
    一方、Web系は自社で運用するため自己責任で導入ができる

このようにWeb系企業の方が前向きな残業の傾向にあるところが特徴的です。

SIerとWeb系の技術の違い

この章ではWebエンジニアが使っている

  • プログラミング言語
  • データベース
  • サーバー

などの技術について紹介していきます。

Web系の言語はPHPやRubyなどのスクリプト言語が多い

Web系で使用するプログラミング言語はPHPやRubyなどが中心です。

新しいプロジェクトではRuby(Rails)が多い印象です。JavaをWeb系で利用することは見かけないです。

気をつけていただきたいのは、歴史があるプロジェクトではPHPも多く利用されている点です。

古いコードの置き換えは非常に手間隙がかかるためPHPで運用し続けているサービスも多くあります。

一般的な処理であればWebサービスとしてPythonを利用しているプロジェクトも少ないでしょう。

(バッチ処理的に機械学習や画像処理で利用することは多くあります)

SIerではJavaやC#、VB.NETなどコンパイル言語を利用したプロジェクトが多かったです。

そのため、Web系とは対象的です。

その理由は次の3つあるように感じます。

  • 企業に納品するプログラムとなるため、出来る限りサポートがあるものを利用する
    (Microsoft社のC#、Oracle社のJava)
  • レスポンス問題を起こさないため
  • コンパイル時に不具合を発見するため

ちなみにWeb系がスクリプト言語を利用する点は次のとおりです。

  • コンパイルが不要で開発が早い
  • 生産性の高いWebフレームワークが利用できる
  • 無料で利用できる

スクリプト言語はコンパイルエラーが見つかりにくいためSIer出身の筆者としては不具合が心配でした。

しかし、意外と問題になることはありませんでした。

逆にコンパイルがないのは楽で確かに生産性が高いです。

そして意外にもRubyのフレームワークであるRailsはプログラミングしていて本当に楽しいです。

開発環境はlinuxとvi

SIerの開発環境は

  • Visual Studio
  • IntelliJ IDEA
  • Eclipse
  • NetBeans

などのIDEが多く使われています。

一方のWeb系ではターミナル画面とvimです。

黒い画面でコマンド叩き、テキストエディタであるviで開発します。

私はLinuxを使う機会がなかったためWeb系企業に転職したとき苦労しました。

正直、「Web系でついていけない」

と感じるとしたらこの点だと考えていたため、Web系への転職の前に何度か挑戦しました。

ですが利用しなければコマンドはすぐ忘れますし、何度も挫折した経験から苦手意識があったことを覚えています。

実際には、利用してみると必要なコマンドは限られています。

そのため、30歳以上でもLinuxとvimの環境に適応することは十分可能だと言えます。

筆者は3ヶ月程度で慣れました。

vimについてはデバッグがやりづらく、

「Visual StudioのようなIDE環境の方が生産性が高いのでは?」と思います。

でもなぜかWeb系エンジニアの人は黒いコンソール画面を好んでいます。

さて、よく質問を受けるのが

「新卒で入社するとき、Web系とSIerのどちらがいいか?」というテーマです。

次はそちらを解説していきます。

Web系で将来性のある企業の選び方

Web系の事業は早い成長もありますが廃れるのも早いです。

Web系で安定して事業を運営するためには圧倒的な1位である必要があります。

ランチェスター戦略では40%以上の市場シェアが必要と言われています。

参考:ランチェスターの法則|Wikipedia

もし業界首位になっているようなWeb系のメガベンチャーに転職するのであれば、

「将来性は比較的安定している」と言えるでしょう。

ですが、創業わずかであったり市場シェアが取れていないWeb系企業の場合は将来性があるとは言えません。

その中で、どのように将来性のあるWeb系企業を見抜けばよいのでしょうか?

指標としては事業と経営者が考えられます。

具体的には、

  • 今後の時代に求められる事業内容
  • 成長戦略がしっかりとした事業展開
  • 私利私欲がなく実績のある経営者である

このような企業が将来性あるWeb系企業と言えます。

そのためにも経営者や事業戦略をしっかり把握した上でWeb系に転職しましょう。

ただし、情報収集は難しいと思います。

マイナビIT AGENTのような転職エージェントを利用してできる限り内部情報を収集することが成功のコツです。

Web系への転職ににおすすめなエージェント

Web系への転職は必ずIT転職に特化した転職エージェントを利用してください。

筆者は知名度だけで転職エージェントを選んだためITエンジニアに詳しくない担当者がつきました。

その結果、経験のあるプログラミング言語でしか求人を選んでもらえませんでした。

つまり、「Web系の転職を希望している」と言っても、経験あるプログラミング言語で求人を絞られます。

そのためSIerの案件ばかりが紹介されました。

SEを経験した人なら分かると思いますが、SIerではプロジェクトごとで使うプログラミング言語が違ってきます。

プログラミング言語が変わろうと基本は変わらないため他の言語でも十分に体得可能です。

にも関わらず転職エージェントの担当者の知識不足のため、私が経験してきた

「Java、C#、VB.NET」といった請負開発の求人ばかりを紹介してきました。

スクリプト言語が中心のWeb系は紹介してもらえず憤りを感じたことを覚えています。

このような事情があるため、必ずマイナビIT AGENTのようなITに特化した転職エージェントを利用してください。

Web系に向いている・向いていない人

WEB系に合うエンジニアと合わないエンジニア

この章ではWeb系に合うエンジニアと合わないエンジニアを紹介していきます。

SEはシステムを早く、安く、品質良く作ることをめざします。

一方でWeb系企業では事業がうまくいかないと売上が上がりません。

売上を上げるためにWEB系では施策をどこよりも早く実施し、PDCAする必要があります。

Webエンジニアは競合他社より優位性のあるシステムの企画や仕組みづくり、施策を早く回すことが求められます。

つまりWebエンジニアには幅広い動きと素早い対応力が求められます。

これを楽しめる人はWeb系が合うエンジニアが合うでしょう。

一方で事業や競合の状況把握に興味を持てない人はSIerがおすすめです。

Web系では作るだけでは評価されづらく、30歳半ばでキャリアが無くなる可能性が高いためです。

SIerではアサインされたプロジェクトで設計、実装、テストなど工程ごとに役割が明確にきまりますがWeb系では違います。

Web系では30才を超えると事業や会社に提案が求められ、自分で役割を作っていきます。

もちろん、そうでないエンジニアもいますが社内での評価はつきません。

このような失敗談は「ウェブ系企業に転職して失敗した話」でも語られていますのでご一読ください。

Web系に転職して後悔した人の事例紹介

私の後輩も、SIerからWeb系に転職してきましたが3年程度でまたSIerに戻っていきました。

SIer出身の彼は開発案件に対して幅広い視点で影響を洗い出し、プロセスをきっちり進めるため優れたエンジニアでした。

しかしWeb系で特徴的な事業優先の開発プロセスに馴染めず、どうしてもSIer的な品質優先の開発にギャップがありました。

彼の最終的な転職理由は

  • 事業目線での提案をしたいと思わない
  • キャリアがない
  • 給料が安い

という内容です。

先日彼に会いましたが、大手ユーザー系のSIerに再転職していました。

安易なWeb系への転職に後悔しつつも、大手に転職が決まり、年収・キャリアパスともに満足していました。

これまでWeb系エンジニアとSEの仕事内容を比較してきました。

転職後のイメージはついてきたでしょうか?

興味が少しでもある人は早い転職をおすすめします。

なぜなら年を重ねると求められる水準も高まり、転職後に高いレベルで活躍する必要があるためです。

次ではSIerからWeb企業へスムーズに転職する方法を紹介していきます。

SEからWeb系への転職を成功させるポイント

SEからWEB系への転職で成功させるポイント

SEからWeb系へ転職する人は一般的な転職よりも悩み、長期化する傾向にあります。

Webエンジニアに比べてSEは保守的な傾向にあることが理由だと考えられます。

どのように進めると、悩まず・納得いく転職ができるのでしょうか。

私のおすすめは「少しでも気になった会社は話を聞いてみる」ことをおすすめします。

その理由は、WEB系企業では社長や会社の文化によって進め方がまったく違うためです。

エンジニアが尊重される会社もあれば、尊重されず営業が強い会社もあります。

明るくお祭り騒ぎの会社もあれば、静かで淡々と業務を進める会社もあります。

こういった情報をインターネットから収集することは難しいです。

周りの人から情報を収集することが一番おすすめですが、難しい人も多いでしょう。

そこでおすすめなのが業界に詳しいエージェントに頼る方法です。

大切なポイントは「業界に詳しい」という点です。

たとえば「レバテックキャリア」はIT・Webの転職に特化しています。

そのため、年間3,000回の企業訪問と10年以上の実績から濃い企業情報を保有してます。

業界に詳しく、質の高いエージェントとの評判があります。

これらの転職エージェントはIT・WEB業界に特化し、非常に業界や企業に詳しいです。
あなたの転職理由や今後の働き方に合わせて柔軟に提案をしてくれるでしょう。

また2つくらい登録しておくことでより多く、客観的に情報を収集することができます。

実際、転職がうまくいく人は多くの人に相談している人が多いです。

職場は人生に大きく影響する場ですから、多くの情報収集と相談をすることを強くおすすめします。

Webエンジニアの転職についてはこちらの記事でも紹介しています。

転職方法や難易度についても紹介していますので合わせてご一読ください。

ところで、ときどきWebベンチャーへの転職相談を受けます。

ベンチャーのエンジニア記事を読むととてもワクワクするからでしょうか。

ただし、ベンチャーも良し悪しがあるためしっかりした企業選びが大切となります。

Web系ベンチャー企業の選び方

WEB系ベンチャーの企業選びに要注意

Webベンチャーで活躍するエンジニアはよくメディアで取り上げられます。

それに伴い、「ベンチャーに転職したい!」という方も増えているように感じます。

私の感想ですがベンチャーに憧れを持つ方が多い印象を持ちます。

それはそれで問題ありませんが、企業選びはしっかりしましょう。

というのもベンチャー企業は

「絶対にビジネスになる」と信じてサービスを立ち上げています。

が、失敗したらすぐ倒産です。

進める中で、

  • サービスに対するニーズがない
  • 集客の難易度が高すぎた
  • 競合が参入した

などと、多くの壁があります。

それを全て乗り越えなければ会社は存続しません。

では、そういった壁を乗り越えられる会社をどのように見抜けば良いでしょうか。

DMMで新規事業をいくつも立ち上げてきた亀山敬司さんの基準が参考になりましたので紹介いたします。

あくまで俺の目安だけど、社員100人以上で、黒字経営で回っていて、売り上げが前年度比50%以上上がっているベンチャー企業なら候補にしてもいいかもね。調達額やオフィスが大きいのはマイナスで見たほうがいいと思うよ。
引用:【亀山敬司】いま22歳なら、DeNAかサイバー、メルカリに行く

フィーリングも大切ですが、生存が厳しい業界ですのでしっかりと経営と事業のチェックは行いましょう。

他にはイケてないWeb系企業の生産性は低いといった記事もあります。

アジャイルを使い、GitHubを使い、各種ツールを使い内製をしてるWEB系は、ウォータフォールを使い、SVNを使い、Excel方眼紙で多重請負構造のSIerと比べ、労働生産性がたった3割しかない状態です。
引用:イケてる環境のWEB系の労働生産性がイケてないSIerのたった三割しかない件 – プロマネブログ

ニッチ市場は売上が立ちづらく生産性が低い開発になる可能性もあります。

十分に大きな市場か必ずチェックしましょう。

最後のアドバイスですが、Web系の企業選びは請負会社は避け、事業を運営している会社を選びましょう。

請負を行っている会社は、契約によってスケジュール・品質・価格の制約があるため創造性の高い開発はできません。

Webサービスを請負で開発・運用しているような会社は避けることをおすすめします。

Web系に関してよくある質問とその回答

筆者はITエンジニアとして新卒で大手SIerに7年在籍し、メガベンチャーに転職し同じく7年在籍しました。

Web系企業でしか得られない経験も多かったですが苦労もたくさんしました。

ここではWeb系への就職・転職を検討している人からよく聞く質問をまとめています。

ご参考にしてください。

「Web系やめとけ」と聞きますが本当ですか?

単なる憧れや自由な働き方を求めてWeb系への転職は後悔するでしょう。

なぜならWeb系のビジネスモデルは薄利多売が多く、トップシェア企業以外は潤沢な利益が出ません。

給料の源泉である利益が少ないと年収も低くなってしまいます。

逆に請負開発のSIerは原価(人件費)に必要な利益をのせて見積りを出しているため利益をコントロールできます。

大手SIerの方がWeb系よりも年収が高いのはそのためだと考えられます。

強い目的がない方がWeb系に行くのはやめておきましょう。

詳しくは「Web系エンジニアはやめとけと言われる理由と回避する方法を徹底紹介」で紹介しています。

「Web系に行くと後悔するかも」と悩んでいる方はぜひ一度ご覧ください。

Web系からSIerへは転職できますか?

Web系からSIerへの転職は厳しいです。

SIerではプロジェクト管理力・折衝力が求められます。

Web系では社内開発が中心で場当たり的な現場が多いです。

Web系ではSIerで求められる顧客折衝・スケジュール管理・品質確保のスキルが身に付来ません。

そのためSIerで通用しないでしょう。

転職できる可能性があるとすれば20代後半までの方か小規模のSIerへの転職となります。

Web系に転職したいのですがどんな企業がおすすめですか?

潤沢な利益を継続的に出しているWeb系企業がおすすめです。

特に複数のビジネスモデルで業界トップシェアをとっているサービスがある企業が良いでしょう。

これらに該当する企業はメガベンチャーと呼ばれる企業です。

逆に中小企業やベンチャー、スマホゲーム業界は強い目的がない限りおすすめできません。

匿名で相談できますのでお気軽にどうぞ!

まとめ

この記事では「Web系はSIerと比べて本当にいいの?」

「Web系への転職でうまくいくかな?」というた方に対して

  • Web系はSIerと比べて良いのか?
  • Web系に転職したときの文化の違い
  • Web系企業の選び方とスムーズに転職する方法

と言った内容を紹介してきました。

同じシステム開発でもSIerとWeb系企業では進め方が大きく違います。

また、評価されるポイントがまったく違うため、キャリアも大きく変わってきます。
とくに30歳以降のキャリアは大きく変わるでしょう。

Web系企業への転職を成功させるポイントは企業文化をよく理解することです。

じつはネットで情報を収集しているだけでは企業文化やエンジニアの評価、イケてる技術者の存在は分かりません。
リアルな情報を自分の目と耳で確認してください。

知り合いのツテをたどって聞くのが一番ですが、いない場合はIT専門の転職エージェントに聞くことがおすすめです。

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有名な企業が多く、サポートも手厚いと人気です。

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転職が成功している人は手間を惜しまず情報収取している傾向です。
無料で利用できますので積極的に活用しましょう。

最後に転職先選びについて紹介しました。

ベンチャーは失敗する確率も高いため、経営状態も把握して選びましょう。

またWEB系企業は生産性が低いという指摘もあります。

ニッチ市場で売上・利益が細々としていないかしっかり確認しましょう。

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