大手SEへ転職を検討する人が知っておきたい注意点と成功するポイント

SE転職では特にこだわりがない場合は大手がおすすめだ。

なぜなら、1,000人以上の大手企業と零細企業では100万円〜300万円の年収の差がある。

筆者は大手SIerに所属しており、たしかに40代の課長が1,000万円を超えていた。

さらに筆者は大手SEからWeb系へ転職し独立したため中小企業やフリーランスの開発を見てきたが、場当たり的な開発が多くシステム構築におけるノウハウが場当たり的である現場を多く目撃してきた。

大手企業のSEになれば体系化された開発手法を学べ、一定規模のプロジェクト運営はかんたんにこなせるようになる。

だがデメリットもある。

大手SIerのSEはストレスフルで非常に疲れ切った社員もいるし、開発ができなくて辞めた人もいる。

筆者もその一人だ。SE大手で働いていたが退職金もないWebベンチャーに転職している。

同じような経験をしないようにこの記事では下記について丁寧に解説していく。

  • 大手SEの仕事内容
  • 大手SEへ転職することのメリット・デメリット
  • 大手SEへの転職手段

この記事を読むには8分程度かかるが、読めば

  • 大手SIerへの転職リスクを減らすことができる
  • 大手SIerへの確実な転職法

が分かる。

大手のSEになって成功したいのであれば、ぜひ最後までお読みいただきたい。

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大手SIerと中小SIerのSEの違いとは?〜ITゼネコンによる役割の違い〜

「大手SIerと中小SIerのSEの違いは、従業員数だけでしょ?」

そうやって企業規模や福利厚生の面だけを捉える人がいるが、それだけではない。

プロジェクトの規模が違うため、役割も大きく日常の業務も中小企業とは違ってくる

そのため次のような特徴となる。

大手SEの仕事内容

  • プロジェクト規模が大きい
  • 役割・裁量が大きい
  • 管理能力が問われる

これは、日本のIT業界がピラミッド構造であるためだ。

つまり大規模なプロジェクトを大手SIerが受注し、下請けSIerに開発業を発注するビジネス構造だ。

これは「ITゼネコン」と呼ばれる。

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大手SEと中小SEの差は「企業の従業員数」と「資本金」にあり

ところで大手SEと中小SEは何が違うのだろうか?

中小企業基本法では、勤務先企業の従業員数と資本金の違いで区別され次の表のように分類される。

 大手SE中小SE
従業員数301名以上50~300名以下
資本金3億円以上5,000万~3億円未満

しかし、SIer業界では大手SIerと言われるのは従業員が1,000人以上いる企業が多い

そこでこの記事では大手SIerを1,000以上のSEがいる企業と定義して進めていく。

この記事の大手SEの定義

大手SEとは1,000以上のSEがいるSIerに所属するSEのこと

ただ、この資本金の大きさが大手SIerと中堅SIerでどう違ってくるか分からない方も多いだろう。

この点は非常に重要だ。

なぜなら資本金が少ない中堅企業だと大規模プロジェクトを受注できないためだ。

大手SEのプロジェクト・案件の大きさ

大手SEとなると大規模プロジェクトが中心となる。

大規模とは受注金額の大きさだ。

私が見てきたプロジェクト規模と企業規模の対応は次のようになる。

  • 大手SE:数千万円〜数億円
  • 中規模SE:数百万円〜数千万円
  • 小規模SE:数十万円〜数百万円

受注金額が大きいほどシステムの規模は大きくなり期間が長くなり、かかわる開発者も多くなる。

ただし、システムを完成させ納品しなければ売上はたたない。

つまり、大手SEでは数千万円〜数億円のプロジェクトを後払いでも耐えられるだけのキャッシュフローがなければならない。

これが大手SIerの強みである。

大手SEは技術力が高いだけではなく資金の体力もあるため大規模プロジェクトが担当できる。

ちなみに大規模プロジェクトになると大手SIerでも1社で完結できないほどのプロジェクト規模となる。

そのため、上流工程となる要件定義や外部設計(基本設計)を行ったあと下請けSIerへ発注することとなる

その後の大手SEの役割はプロジェクト全体の管理が主な仕事となる。

SI業界のピラミッド構造

「大手SEは残業代が出て、給料高くて、福利厚生がいい」というが、

大規模プロジェクトを推進するための

  • プロジェクト管理能力
  • ストレス耐性

が必要となることが分かるだろう。

それでは、どの程度のプロジェクト管理能力が必要なのだろうか?

大手SEに求められるプロジェクト管理能力

大手SEは上流工程とプロジェクト管理が求められる。

プロジェクト管理とはいわゆるQCDだ。

  • Q:品質
  • C:コスト
  • D:納期(スケジュール)

他にもリスク管理やリソース管理など細かなものはあるが、大きくは上記の3つだ。

大手ではこのQCDをとことん突き詰める。

大手SEが優秀な点はこのQCDを計画しプロジェクト推進できる点が大きい。

中小企業のSEやWeb系ではQCDを数値管理しながら進められるノウハウがない。

大手SEで10年程度経験すれば大きくスキルを付けることができる。

ちなみに、大手のSEだと入社後3年程度の新人であっても100人単位のチームリーダーになるということはよくある。

一方で、中小のSEが管理するのは10人単位くらいのチームだ。

大手SEは大規模プロジェクトのマネジメント力と下請けチームとの折り合いを付けて進める能力が必要となる

SE転職で失敗しないために、大手SEの仕事内容や中小SEの違いについては理解しておこう。

次では大手SEのメリット・デメリットを紹介していく。

大手SEと中小SEの違いまとめ

  • 従業員数・資本金
  • プロジェクト・案件の大きさ
  • 求められるプロジェクト管理能力

大手SEへ転職することのメリットとデメリット

大手SEへ転職することのメリットとデメリットを客観的に見ていこう。

大手SEはメリットも非常に大きいがデメリットも当然ある。

しっかり理解しておかないと転職後に「しまった」と後悔しかねない。

かならずチェックをしておこう。

大手SIerの4つのメリット

大手SEのメリットは4つある。

  • キャリアアップができ、市場価値の高い人材に成長できる!
  • 大手SEは給料が中小SEと比べて130万円〜190万円高い!
  • 大手SEは福利厚生面が充実している!
  • 大手SEは無理な残業は少ない!

それぞれ、詳しく紹介していこう。

メリット1:キャリアアップができ、市場価値の高い人材に成長できる!

大手SEに転職すれば上流工程に関わる機会も増える。

より大きなプロジェクトを任されるようになる。

SEは世の中に数十万人といるが、大規模なプロジェクト運営ができるSEは多くない。

専門性の高さと希少性から市場価値を高めることができる

メリット2:大手SEは給料が中小SEと比べて100万円〜300万円高い!

大手SEは給料が高いのもメリットだ。

企業規模ごとの平均年収と平均月額給与を比較してみた。

企業規模平均年収平均月額給与
大手SIerのSE761.0万円47.6万円
中規模SIerのSE629.8万円39.4万円
小規模SIerのSE570.7万円35.7万円

※厚生労働省の企業規模比率から算出

大手SEのほうが100万円以上多いことが分かる。

ちなみに年齢ごとのSEの年収を比較すると大手SEは最大300万円も多くなることがある。

SE 年収

年収を上げることが転職の目的なら金融業界のSEになることをおすすめする。

業界によっても年収はまったく違う

メリット3:大手SEは福利厚生面が充実している!

大手SEはもちろん福利厚生が充実している

有給は新人から20日以上出る。

退職金も中小SEより多い。

うつ病対策もしっかりしており、産業医に気軽に相談できる環境がある。

女性が気になる育児休暇などの制度も充実している。

妊娠とともに退職する人は少ない。

育児休暇後は時短勤務があり、女性が長く働ける環境がある

ほかにも住宅手当、資格手当などキリがない。

メリット4:大手SEは無理な残業は少ない!

大手SEは無理な残業が少ない。

労働組合が許さない。

大手SEは残業代も出るから、無理な残業をさせると残業代の分だけプロジェクトが赤字となる。

自宅に仕事を持ち帰ることも許されない。

情報漏えいやセキュリティー面が問題となるからだ。

以上が大手SEのメリットだ。

次はデメリットを紹介する。

「大手」に憧れを持っている人ほどしっかりと理解しよう。

大手SEに転職する4つのメリット

  • キャリアアップができ、市場価値の高い人材に成長できる
  • 給料が中小SEよりも100万~300万円高い
  • 福利厚生面が充実している
  • 無理な残業は少ない

大手SIerの3つのデメリット

大手SEのデメリットは3つある。

  • 大手SEは、プログラミングをする機会が極端に少ない
  • 優秀な人材が多く認められにくい
  • 承認や合意形成に時間がかかりフットワークが重い

順に説明していこう。

デメリット1:大手SEはプログラミングをする機会が極端に少ない

大手SEのデメリットはプログラミングをする機会が極端に少ない。

なぜなら大手SEはプロジェクト管理が主な仕事内容だからだ。

プログラミングなどの製造工程は下請けに発注する。

プログラミングがしたい人は大手SEに転職するのは絶対に避けるべきだ

中規模のSIerに転職しよう。

企業も自分で選ぶのは避けよう。

求人情報だけでは本当に開発ができるか分からないからだ。

おすすめは転職エージェントに相談し、希望する働き方にマッチする企業を紹介してもらおう。

案件が多く、ITエンジニアのキャリア事例を豊富に知っているマイナビIT AGENTがおすすめだ。

常に人気なので早めに予約することをおすすめする。

早く相談して、大手SEの求人を紹介してもらえるようにしよう。

注意点としては零細企業のSIerには転職してはいけない。

給料は低く、30代以降の市場価値もなくなってしまう。

デメリット2:優秀な人材が多く認められにくい

大手SIerには優秀な人材があつまる。

つまり良い仕事をしても目立ちにくくなる

最初は大規模プロジェクトの歯車になる可能性もある。

自分らしく働けず、「やりがいのなさ」に不満を持つ人がある。

自分らしく働きたい人はフリーランスを検討してみよう

つまりITの個人事業主だ。

フリーランスのエンジニアは年収も上がり、自分らしく働ける。

興味ある方は「フリーランスエンジニアになって後悔と地獄を見ないための6つの備え」をお読みいただきたい。

備えを今からすることが成功のポイントとなる。

デメリット3:承認や合意形成に時間がかかりフットワークが重い

大手SEでは扱うプロジェクトが大きいため裁量も大きくなる。

それに合わせて、稟議や承認も慎重となりスピード感が鈍る。

つまり大手SIerはフットワークが重い

会社の制度も人数が多いだけ「特別対応」は少ない。

全従業員が画一的なルールをしっかりと守る必要がある。

セキュリティーが厳しいSIerではスマホも自由に使えない会社もある。

柔軟な働き方をしたい人はWEB系の企業をおすすめする

WEB系はSIerとは対象的に働き方に柔軟な会社だ。

ただし「はずれ」企業も多くあるため企業の理解が深い転職エージェントに聞くことが必須だ。

おすすめはマイナビIT AGENTだ。

マイナビ転職がITエンジニアに特化したサービスのため情報量が圧倒的だからだ。

注意点は人気のために常に混み合っているという点だろう。

事前に予約だけでもしておかないとズルズルと転職が長引くことになるから気をつけよう。

大手SEのメリット・デメリットを紹介してきたが、次ではどのような人に大手SEが向いているかを説明する。

大手SEに転職する3つのデメリット

  • 大手SEはプログラミングをする機会が極端に少ない
  • 優秀な人材が多く認められにくい
  • 承認や合意形成に時間がかかりフットワークが重い

大手SIerのSEに合う人・合わない人

大手SEに合う・合わないというのは、その人の技術力や価値観が大きく影響する。

大手SEに向いているかを見分けるには次のような観点で考えることをおすすめする。

  • 「技術者志向」vs「管理者志向」
  • 優先順位が「給料」vs「仕事のやりがい」

どちらを重視するかによって、おすすめの働き方が分かる。

下の表であなたがどこに該当するだろうか?

 技術者志向管理者志向
給料を優先フリーランス向き大手SE向き
仕事のやりがいを優先フリーランス、中規模SIerのSE、WEB系

例えば、 「管理者志向」の人は大手に向いている。

一方で「技術者志向」で「給料」を望むのであればフリーランスを目指したほうがあなたに合っているだろう。

WEB系企業への転職は「SIerからWEB系に転職して7年経ったので比較してみた」がおすすめだ。

中規模SIerへのSEを検討したい方・大手SEを目指したい方は同じ方法でリスクなく進めることができる

大手SEへの転職方法については次の章で詳しくお伝えしていく。

大手SEへの転職は企業を熟知した転職エージェントの利用がおすすめ

大手SEに転職したい方は「いますぐ」に転職活動することを強くおすすめする

なぜなら年齢を重ねるほど大手SIerに転職することが厳しくなるからだ。

大手SIerの新卒3〜5年目が主担当で下請け企業に指示しながらプロジェクトを運営している。

あなたがいつまでも中小のSIerで働いていると、大手SEとの能力差が開いてしまう。

あなたは今すぐに転職をすべきことを理解したほうが良い。

リスクない転職方法は企業を熟知した転職エージェントを利用する

転職活動は転職エージェントの利用をおすすめする

同じSIerでも企業によって文化がまったく違うからだ。

大手SIerだからといってホワイトな労働環境とは限らない。

大手SIerでも過労死のニュースは絶えない。

一番失敗しがちな方法は求人情報だけで選ぶ方法だ。

この方法だけは避けていただきたい。

たとえば次の求人情報を見ていただきたい。

求人情報

このような求人情報だけでは「どのような職場なのか?」「あなたの望む働き方ができるのか?」がまったく分からない

つまり、このような求人情報だけで転職すると

  • 年功序列で給料が上がらない
  • 中途入社者は優遇されない
  • 営業と開発者の中が悪い

などの理由で再転職することが多い。

実はこのような転職失敗者は多く、2年程度で再転職している。

独りよがりな転職だけは避けるべきだ。

転職エージェントを積極的に頼ることが成功のポイントだ。

成功のポイント

  1. いますぐに転職活動を進める
  2. 転職エージェントを利用して進める

厳選!おすすめの転職エージェント

最後に私がおすすめする転職エージェントを紹介する。

転職をする・しないと悩んでいる状態でも問題なく利用できる。

もちろん無料だ

エージェントには、あなたが転職した企業から年収の1/3をもらえる仕組みとなっている。

だからしっかりサポートしてもらえる

おすすめの転職エージェントは次のとおりだ。

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レバテックキャリア
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評判の良い転職エージェントを紹介しているが、担当者によって当たり・ハズレがあるからだ。

もっと他の転職エージェントを見たい方や、転職エージェントの活用術を知りたい方は「IT業界に強いおすすめ転職エージェントランキング!選び方を現役が徹底解説」も合わせて読むことをおすすめする。

まとめ

大手SEのデメリットは理解できただろうか?

憧れだけで大手SEを目指すことだけは避けよう。

大手SEを目指したい場合は

  • いますぐ転職活動をする
  • 転職エージェントを活用する

が成功のポイントだ。

ITエンジニアは人材不足の業界だ。

思ったよりも多くの方がキャリアアップを成功させている

あなたもぜひ成功していただきたい。

よくある質問と回答

大手SEへの転職するメリットは?

大手SEへ転職するメリットは以下の4つです。

  • キャリアップができ市場価値が上がる
  • 中小よりも給料が100万円以上高い
  • 福利厚生が充実している
  • 無理な残業は少ない

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

大手SEへ転職するデメリットは?

大手SEには以下のようなデメリットがあります。

  • プログラミングをする機会が極端に少ない
  • 優秀な人材が多いため認められにくい
  • 承認や合意形成に時間がかかりフットワークが重い

詳しくはこちらをご覧ください。

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