「システムエンジニアの平均年収っていくら?」
「年収を上げるためにはどこに転職したらいいの?」
と、年収が気になる方多いようです。
実際、システムエンジニアは慢性的な人材不足のため、求人倍率が約8倍もある売り手市場です。
そのため安売りをする必要はありません。
しかし残念ながらシステムエンジニアの給料をどうすれば上がるか知らない方が多いです。
場当たり的に就職・転職をしたり、いまの待遇に満足して働き続ける方が大半です。
年収の傾向を知り行動すれば生涯収入は最大数千万円変わってきます。
この記事ではシステムエンジニアの年収の傾向から年収アップするためのコツを紹介していきます。
最後まで読めば人生を大きく変えることができるでしょう。
ぜひ一読ください。
また、システムエンジニアについて仕事内容など詳しく知りたい方は、
「SE(システムエンジニア)とは?仕事・年収・注意点をわかりやすく紹介!」
でも紹介しておりますので是非ご覧ください。
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SE(システムエンジニア)とは?仕事・年収・注意点をわかりやすく紹介!
SEとは簡単に説明すると企業・組織で必要となったシステムを請け負って開発するITエンジニアのことです。 システムエンジニ ...
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年収1,000万円の3つのヒミツ!高年収のシステムエンジニアを分析
システムエンジニアで年収1,000万円を超えることは十分に可能です。
1,000万円というのはサラリーマンの1つの壁といえる年収ですが、この壁を超えるためには3つのポイントがあります。
それが
- 大企業
- 職種
- 業界
です。
高年収のヒミツ1:大企業のシステムエンジニアで年収200万円の差が付く
SEとして年収を上げたければ大手SIerに転職すべきです。
というのもSI業界はITゼネコンと呼ばれるピラミッド型の業界構造をしています。
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ITゼネコンとは?下請け構造から見える課題を現場視点で解説!
SEやSIerを就職・転職を検討している方は「ITゼネコン」という耳慣れない単語を聞くことがあります。 ITゼネコンはク ...
詳しくは上の記事で紹介しています。
システム開発は「後払い」が基本となるため大規模開発になると中小企業では資金がショートしてしまいます。
そこで資本力のある大手SIerが受注し、中小企業に発注するという流れです。
しかし、大手SIerはリスクが大きい分、利益も多くとります。
逆に中小企業はリスクが小さい分、利益も薄利となります。
大手は利益が多いため給料に還元できますが、中小企業では薄利のため給料も薄給となるのです。
実際に、総務省による平成27年賃金構造基本統計調査を分析してもその傾向が見られます。
下のグラフを見て下さい。青色が大手企業ですが、全年齢で一番年収が高いことが分かります。
SEの年収を上げたければ迷わず大手SIerに就職・転職しましょう。
具体的な方法は「大手SEへ転職を検討する人が知っておきたい注意点と成功するポイント」「2021年度版!大手SIerランキング(年収)と選び方の4ステップ」で紹介しています。
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大手SEへ転職を検討する人が知っておきたい注意点と成功するポイント
新卒や転職者で 「SEは大手に入れば安泰」 と考えていないだろうか? たしかに給与は大手SIerのほうが高い。 1,00 ...
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2021年度版!大手SIerランキング(年収)と選び方の4ステップ
SIerのランキングを調べている方は 「大手SIerの企業って何があるの?」 「各SIerの特徴を知りたい!」 「SIe ...
高年収のヒミツ2:職種(役割)で年収150万円の差が付く!
IT業界ではさまざまな職種が存在しています。職種では
- プログラマー(PG)
- システムエンジニア(SE)
- プロジェクトリーダー(PL)
- プロジェクトマネージャー(PM)
などが一般的ですね。
そのほか、
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
といった特定分野に特化したエンジニアもいます。
当然ながら、これらの職種によっても年収は変わってきます。
下の表を見ると、プログラマーとプロジェクトマネージャでは150万円ほど年収に差があることがわかります。
ただし、これはあくまで平均年収であることを忘れないでください。
プログラマーでもエキスパートとして年収1,000万円を超える人はいます。
職種 | 年収 |
---|---|
プログラマー | 419万円 |
システムエンジニア | 537万円 |
プロジェクトマネージャー | 569万円 |
ネットワークエンジニア | 455万円 |
サーバーエンジニア | 465万円 |
出典:https://type.jp/s/caretopi/money/20140519.html
出典:https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/
高年収のヒミツ3:業種(業界)で年収190万円の差が付く!
システムエンジニアの収入は業種によっても差が付きます。
Tech総研の調査結果によれば、トップの金融・保険業界とサービス業界の年収の開きは190万円となっています。
単純計算でも10年で2,000万円近い収入格差が生まれてしまうということです。
入る業界によってはこれだけの差があるというのはかなり大きなポイントといえます。
システムエンジニアへの転職を考えるのであれば、転職先の業界は慎重に選ぶ必要があるとおわかりでしょう
業種(業界) | 年収 |
---|---|
金融・保険系 | 598万円 |
専門コンサル系 | 559万円 |
総合電機メーカー | 556万円 |
通信系 | 518万円 |
医療機器メーカー | 491万円 |
流通・小売系 | 417万円 |
サービス系 | 407万円 |
出典:異業界・競合転職も不可避か?エンジニアの業種別年収|【Tech総研】
コラム:年齢も影響!20代より30代は年収130万円高い!
日本は年功序列の給与体系が取られていることがほとんどですが、システムエンジニアにも当てはまります。
この傾向は大企業になればなるほど顕著で、年齢が上がればそれだけ受け取れる給料も変わってきます。
20代と30代では約130万円、30代と40代では約150万円も年収が変わってくるのです。
もちろん、勤続年数なども関係してきますが、20代、30代で転職するのは良いタイミングといえるのではないでしょうか。
40代になってくると給与も高い分、要求されるレベルも上がっていきます。
そのため、上手く自分の経験をアピールする必要がるでしょう。
年代 | 年収 |
---|---|
20代 | 419万円 |
30代 | 547万円 |
40代 | 695万円 |
50代 | 783万円 |
60代 | 531万円 |
出典:システムエンジニア(SE)の年収給料・20~65歳の年収推移・役職別年収|平均年収.jp
システムエンジニアで年収1000万円を超えるための3つのポイント
- 大企業のシステムエンジニアであれば年収200万の差がつく
- 職種(役割)によって年収150万の差がつく
- 業種(業界)によって年収190万の差がつく
年収1,000万円のシステムエンジニアになるには企業規模・職種・業種を選べ!
ここまでで、年収1,000万円のSEを目指すなら、企業規模、職種、業種に注目すべきとわかります。
これらを上手く組み合わせることができれば、年収1,000万円という壁は比較的容易に突破できるといえるでしょう。
「では、どこに入ればよいのか」
と気になるところですが、大手SIerの年収ランキングと業種、職種の特徴をご紹介してきましょう。
大企業のSIer年収ランキング
SIerにはユーザー系、メーカー系、外資系などがバランスよく入っている印象です。
しかし、やはりメーカー系は強い傾向にあります。
トップ10の内、平均で年収が1,000万円を超えているのは野村総研と日本オラクルだけとなっています。
しかし、あくまで平均であることを忘れてはいけません。
ここにランクインしている企業は年齢や役職が上になれば自然と1,000万円は超えてくるでしょう。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
---|---|---|
1 | 野村総研 | 1,156万円 |
2 | 日本オラクル | 1,040万円 |
3 | 電通国際情報サービス(ISID) | 972万円 |
4 | 日立製作所 | 868万円 |
5 | 都築電気 | 851万円 |
6 | NEC | 833万円 |
7 | 新日鉄住金ソリューションズ | 829万円 |
8 | オービック | 823万円 |
9 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 812万円 |
10 | 富士通 | 810万円 |
出典:2021年度版!大手SIerランキング(年収)と選び方の4ステップ
また、システムエンジニアで役職をつけたければ、プロジェクトマネージャーを目指すことになるでしょう。
プロジェクトマネージャーの仕事内容とキャリア
プロジェクトマネージャー(PM)はプロジェクト全体の進行を管理する役職です。
プロジェクト全体の進捗管理はもちろんのこと、予算管理、メンバー調整まで、その範囲は多岐にわたります。
具体的な内容としては、
- クライアントからのヒアリング
- 要件からプロジェクトの予算規模の決定
- スケジュールの決定
などがあります。
スケジュールを決める際には、クライアントからの要件変更にも対応できるよう柔軟なスケジュールを組む必要があります。
これをしておかないとあっという間にプロジェクトは炎上、エンジニアは疲弊し、予算も圧迫してしまいます。
また、なんでも二つ返事をしていてはプロジェクトが回りません。
無理なクライアントの要求には双方が納得できる形の妥協案を提示するなど、交渉術にも長けている必要があります。
ほかにも
- プロジェクトリーダーから問題点を吸い上げ、適切に対応できるメンバーを配置する采配能力
- メンバーに経緯を説明し、納得してもらったうえで作業をしてもらう論理的な説明能力
- 業務が一人に集中しないように調整する視野の広さ
が求められます。
非常に高度なスキルが求められるように思えるかも知れませんが、もちろん新人がこれをやるわけではありません。
業務をこなしていくうちにこれらの能力はある程度備わっていくものです。
まずは、平のシステムエンジニアからスタートし、小さな機能とメンバーを任されるチームリーダー(TL)。
そして、大きな機能とメンバーを任されるプロジェクトリーダー(PL)を担っていきます。
規模は小さくともメンバーの管理は行うことになるということですね。
徐々に次第に視野を広げていくことができるので、いきなり任されてしまうことはありません。
では、高収入と知られる金融系のシステムエンジニアはどのような業務をするのか見てみましょう。
金融系の仕事内容とキャリア
金融システムというのは1円の狂いも許されない銀行業において、まさに基幹部分といえます。
そのシステムエンジニアは当然、正確性が求められます。
また、お金や顧客の個人情報を大量に取り扱うこともあり、セキュリティはかなり高度なレベルといえるでしょう。
そのため、自然と高度なスキルが身につく傾向があります。
システムは大きく分ければ
- 勘定系システム
- 情報系システム
- 支援系システム
に分けることができ、多くのシステムではCOBOLという古い言語が使用されています。
なぜ古い言語を今でも使っているのでしょうか。
それは」、金融系システムというのは
「問題がない限りは変えない」
のが鉄則であり、不用意に多言語に切り替えることをしないためです。
そのため、COBOLを知っておくことは金融系システムエンジニアを目指すためには有効になるでしょう。
実際に年収1000万を超えるために目指すべきところは?
- 大企業のSIerランキングで上位企業を目指す
- プロジェクト全体の進捗を管理するプロジェクトマネージャーを目指す
- 高水準の正確性が求められる金融系システムエンジニアを目指す
コラム:高年収のデメリットは高ストレス!重い責任がのしかかる
大企業で高収入を得るということは自然とその重圧も大きなものになります。
なにせ、数億円規模のプロジェクトを任されるようになるわけです。
つまり、プロジェクトが失敗したとなればその損失は途方もない金額になるでしょう。
日本の政治や経済を支える大規模なシステムに関わることが多くなればストレスも相当なものになってきます。
中には重圧に耐えきれずに潰れてしまう人もいます。
そのため、高収入を得るためには、上手くストレスと付き合いながら仕事をこなしていく精神力の強さが求められるでしょう。
私の知り合いを見てみると、大企業で大きなプロジェクトを任されるような人は、
- 人付き合いうまい
- 多趣味
という傾向の人が多いです。
このようにプライベートでストレスを上手く解消できることは、システムエンジニアにとって一番重要なスキルかも知れませんね。
将来もシステムエンジニアの年収は高く、仕事に困ることはない
将来にわたってシステムエンジニアは安泰なのか?
これは多くの転職希望者が気にする点です。
安心してください。システムエンジニアは将来も安泰です。
それはリーマンショックから売上高は伸び続け、IDC JAPANの予想によると今後も伸び続ける予想が出ています。
実際、SIerでは慢性的な人材不足が深刻化しております。
経済産業省の調査によれば、IT業界は2015年時点ですでに17万人が不足しています。
なんと2030年には59万人に拡大するとされています。
技術者のなり手が減ってきているのが原因ですが、この現象は将来的に深刻化するとされているのです。
この対抗策として、政府は2020年からプログラミングの授業を小学生で必修化することを決定しています。
これらのことからもわかるように、IT業界は売り手市場なのです。
人が少なければ企業はより良い人材を確保するために高い給料で求人を出すでしょう。
将来にわたって安泰というのはこういった背景があるためです。
システムエンジニアの将来が安泰な理由まとめ
- リーマンショックから売上高は伸び続け、IDC JAPANの予想によると今後も伸び続けると言われているから
- 2030年には59万人の人材が不足すると言われているから
年収アップする転職方法は転職エージェントに大企業・金融系・プロジェクトマネージャーの求人を紹介してもらう
年収アップをするためには大企業・金融系・プロジェクトマネージャーのうち、2つを満たす求人案件を探しましょう。
一人では探すだけで疲れてしまうので、転職エージェントを活用することをおすすめします。
SE転職におすすめの転職エージェント
転職エージェントには以下の3つがおすすめです。
1位:マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTは大手求人サイトであるマイナビが運営している転職エージェントです。
「マイナビエージェント」は多種多様な求人案件を取り扱っています。
その中でも「マイナビIT AGENT」はIT業界に特化したサービスとなっています。
IT業界は専門的な知識や用語が多く、転職希望者にとって最適な企業を提案するのが難しいです。
そこでマイナビIT AGENTは求人数や実績を見ても一番おすすめのエージェントといえるでしょう。
IT専門!国内最大級の求人数と実績「マイナビIT AGENT」
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2位:レバテックキャリア
2位はIT業界専門のエージェントとしては老舗「レバテックキャリア」です。
年間3,000回にも及ぶ企業訪問によって足で情報を集めて社内に蓄積しています。
そのため、企業の内情や社風などをよく理解して提案をしてくれるのでマッチング率が非常に高いと好評です。
関東・関西なら企業をどこよりも知っている「レバテックキャリア」
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※職務経歴書は「エンジニア経験の有無・経験したことのある言語」の記載だけでOK
3位:TechClipsエージェント
高収入を得たいのであればTechClipsエージェントがおすすめです。
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SE転職におすすめのエージェントまとめ
- 大手求人サイトのマイナビが運営するマイナビIT AGENT
- IT業界専門のレバテックキャリア
- 高収入案件を専門に扱っているTechClips
裏技!年収アップに必要な経験・スキルを転職エージェントに聞き、求人を紹介してもらう
年収アップに必要な経験・スキルを転職エージェントに聞いて、求人を紹介してもらうという方法があります。
これはあまり多くの人がやっていない裏技ですのでチャンスです。
転職エージェントは転職をサポートするプロフェッショナル集団です。
どの企業、どういったスキルや経験があれば高収入になるのかという情報をたくさん持っています。
今の世の中、ネットで調べればたくさんの情報が出てきますが、こういった情報はネットで調べて出てくるものではありません。
転職エージェントが独自に持つ情報を引き出し、効果的に活用することで容易に年収アップと転職を成功させましょう。
まとめ
ほかの職業に比べると、システムエンジニアは年収も将来性も安定しているとされています。
システムエンジニアに転職を考えているのであれば、その点は安心して良いといえるでしょう。
注意してほしいのは、企業規模や業界、職種によって年収は左右されてしまうということです。
ぜひ、転職エージェントを上手く活用し、転職を成功させてくださいね。