転職の面接を目前に
「転職の面接ではどんな質問をされるの?どのような回答が高評価なの?」
「面接の流れや服装・髪型・持ち物などマナーの注意点も知りたい」
「面接対策を効果的にしたい。何を評価しているのか知りたい」
と気になっていませんか?
筆者は約10年間、複数の企業で採用担当者を経験し、1,000名以上の採用面接を経験してきました。
その経験からお伝えすると面接では「長く活躍できる人かどうか?」を重視して採用をしています。
そのため、面接での質問では職務経歴を通したキャリアの価値観や志望動機を非常に強く注目しています。
その他にも挨拶や清潔感など基本的なビジネスマナーのチェックをしていますが、こちらは常識から大きく外れていなければ減点となりません。
この記事では転職面接のコツについて面接官であった筆者が紹介していきます。
転職面接の対策を効率的にしたい方はぜひ一読してください。
目次で流し読み
転職の面接でよく聞かれる質問とその回答例
転職の面接でどんなことを聞かれるのかは事前に把握しておいて損はありません。
しかし、面接官がどのような意図で質問しているか理解している人は少ないのではないでしょうか。
そこで実際に面接官を経験してきた筆者が考えるポイントと、NG回答例、評価の高い回答例について解説していきます。
実際に筆者が面接で聞くものや、転職活動において鉄板の質問ばかりなので、必ず把握しておきましょう。
よく聞かれる質問1:転職理由は何ですか?
「転職理由はなんですか?」という質問については転職の動機を聞いており、非常に重要な質問項目となっています。
特になぜ転職したいのかは志望動機に影響し、入社への本気度にも直結する質問項目であり、採用担当者はかなり入念にチェックするためです。
面接官のチェックポイント
転職して抱えている問題が解決されるか
例えば、給料がスキル・経験と照らし合わせて明らかに相場よりも安いということを示すことができれば給料の安さも立派な転職理由となります。
給料が理由であれば転職後、待遇がアップすれば不平不満がなくなる可能性が高いためです。
落ちやすい回答としては、以下のような具体性のないものです。
NG回答例
「なんとなく環境を変えたい」
「上司と相性が悪い」
どんな環境であれば納得して仕事ができるのか、どんな上司ならば相性が良いのかなどは最終的には入社してみるまで分かりません。
評価の高い回答としては、
評価の高い回答例
「給与が低いため転職したいと考えました。在籍している会社では昇給制度がなく管理職になってもあまり平社員と給与が変わらないという話を聞きました。
御社では昇給制度だけではなく成果給制度を導入しており、しっかりと成果を出せば昇給できる可能性があると考えました。
私はこれまで実績として◯◯を達成しており貴社でも同様に実現できると考えています。」
という回答です。
給与制度は企業の方針で昇給の幅が決まっており、本人の努力では変更が不可能なケースが多々あります。
そのため転職で環境を変えることは合理的であり、転職者の実力を客観的に伝えることができ面接官も納得の転職理由となるでしょう。
よく聞かれる質問2:弊社に応募した理由は何ですか?
採用担当者の「弊社に応募した理由は何ですか?」という質問には、入社への本気度を確かめたいという意図があります。
面接官のチェックポイント
会社をよく調べてきているか
入社本気度が高ければ高いほど企業の情報をしっかりと調べてきていると判断されるためです。
入社本気度が低ければ会社の概要すら調べてこない人も多くいるため非常に重要度の高い質問です。
例えば以下のような具体性のない回答は評価につながりにくいでしょう。
NG回答例
「御社の社風に惹かれました。社員がノビノビと働ける風通しの良い会社だと聞いています」
残念ながら転職者の大半はこのような曖昧な志望理由です。
具体性のない回答をすると
「新卒の学生のような志望動機だな。本当に社会に出たことがあるのか!?」
と判断されて落とされてしまうためです。
実際に社会に出て働いた経験を有している転職希望者であるからこそ、曖昧な転職理由は避けるようにしましょう。
逆に以下のような回答は評価されやすいです。
評価の高い回答例
「御社は重機製造において世界で三番手の企業であり、新興国での需要に対応した大型のフォークリフト販売に強いということを知り志望しました。
日本の国内市場においては大きい貨物は減らすという方向性に転じている中、海外での大型貨物運搬の需要を見込んで得意の大型フォークリフトで堅実な売り上げを維持している点に安定的かつ成長できる仕事環境が用意されていると感じて応募しました。」
このように企業の特徴を掴んで志望した理由を聞かせてもらえると採用担当者は良く企業を調べてきているなと感じて高評価にします。
よく聞かれる質問3:企業選びの基準を教えてください
企業選びの基準を教えてくださいという質問では採用担当者は「本当にうちの企業に入りたいと思っているのか」ということを知りたいと考えています。
面接官のチェックポイント
転職理由と応募企業がマッチしているか
自己分析と転職理由が明確でないと答えられないため少しレベルの高い質問となります。
この質問を理路整然と答えることができると論理的で地頭の良い人物であると評価されます。
好印象に転じる大きなきっかけとなる質問ですので必ず対策をしておきましょう。
落ちやすい回答としては、以下のようなものがあります。
NG回答例
「風通しの良い企業であることを企業選びの基準にしています」
一見問題のないと思われがちな回答ですが、実は面接官の視点で見ると曖昧に聞こえてしまいます。
例え、一生懸命主張されたとしても「どうやって風通しの良い企業だと判断していますか?」と尋ねると
「面接官の雰囲気を見て」や「Webサイト上のイメージで評価する」といった濁した回答の方が大半です。
具体的な回答で納得感があれば良いのですが上記のような曖昧な回答の場合、聞いている面接官としては
「そんな基準で風通しの良い企業は見分けられないのでは?転職というリスクある行動をしているのに本気で企業選びしているように感じられない。本当の転職理由や志望動機ではないんだろうな・・・」
と感じてしまいます。
志望する企業選びは転職理由や志望動機に絡め、明確な基準を持って答えられるようにしましょう。
評価の高い回答例
「私の企業選びの基準は環境基準を向上させつつ、しっかりと企業が収益を伸ばせる業界です。
自動車業界においては日本国内ではまだまだ石油燃料で稼働する自動車生産が主ですが、世界的に電気自動車などの環境の優しい自動車の生産が余儀なくされるなど大きな転換期に来ていると感じています。
環境への配慮をしつつ利益を上げられるように努力していく企業で働いていきたいと思っています」
このように明確に企業選びの基準があると高評価です。
転職理由が実現できる明確な企業選びを答えられるようにしておきましょう。
よく気かれる質問4:1年後と3年後それぞれどのようになっていたいですか?
入社後に活躍しそうか「1年後と3年後それぞれどのようになっていたいですか?」と質問しています。
これは「仕事内容や期待されていることを理解しているか?」「入社後に具体的なキャリアイメージがあるか?」といった内容を把握したいという思惑があります。
面接官のチェックポイント
転職志望が明確なキャリア像を描いているか
何となく転職をしたいという人は明確なキャリア像を抱いておらず、受け身な人が多い傾向のためです。
どんな風に会社で仕事をしていきたいかをしっかりと伝える必要性があります。
また1年後、3年後を答えられる方は仕事内容や期待されていることを理解されていることが多く、入社後の活躍に期待できます。
間違っていたとしても主体性が強く、すり合わせもしやすいため高評価となります。
NG回答例
「業務を覚えてとにかく頑張って3年以内に仕事ができるようになります」
このように具体性の欠けた回答をしてしまうと評価につながりにくいでしょう。
業務の特性を掴んでおらず抽象的で採用しにくいためです。
このような回答は誰でも言えますし、実際に入社しても受け身の方が多い印象です。
評価の高い回答例
「入社1年後はまずはこれまでの経験を活かして実務の中で改善できる点を見つけて改善しつつ会社のやり方を踏襲して実務を回せる状態になっています。
3年後には◯◯を主導権をもって遂行し、会社へ貢献できるような人材になりたいです。」
このような回答は良い評価を得やすいでしょう。
会社のやり方を踏襲しつつ実務を覚え、具体的に出したい成果を伝えることで積極性と意欲が伝わってきます。
よく聞かれる質問5:当社にどのような印象を持っていますか?
「当社にどのような印象を持っていますか?」という質問には「ちゃんと会社を調べてきたのかな」という確認の意図が含まれています。
面接官のチェックポイント
事前に自分から調べる主体性があるか
入社後に自信でキャッチアップの期待ができるか
会社をしっかりと調べてきているかどうか?自分の価値観で伝えられることができるか?を評価されています。
また理念企業や大手企業の場合は企業文化の理解をしているかどうかも重要なポイントです。
NG回答例
「御社の印象としては社員がみなイキイキ働けそうな印象を持っています」
このような何のリサーチも含まれていない言葉ではNGです。
「求人広告を見たら給料が良くてやりがいがありそうだったから」と言った言葉もよく聞きますが避けるようにしましょう。
抽象的で漠然とした答えをすると採用担当者は「何も調べてきていないな」と判断するためです。
会社の特徴を捉えて企業の印象を伝える必要性があります。
評価の高い回答例
「御社の印象としては自動車メーカーということもあり堅実な企業であるという印象をもっています。
実際に◯◯といった制度や競合他社と比較しても◯◯といった強みを活かした製品開発をしているためそう感じております。
私が経験してきた◯◯といった部分で御社と相乗効果を出せると考えております。」
このように、解釈とそれを裏付ける事実をあげながら回答しましょう。
最後に自分とマッチしている点や入社してしてみたいことを伝えることで更に高評価に繋がります。
よく聞かれる質問6:転職したらどのように貢献できそうですか?
「転職をしたらどのように貢献できそうですか?」という質問では本人の強みの客観性や入社後にどう活躍しそうかを評価しています。
客観的に納得感高く答えられる人は即戦力になる可能性もあり高評価につながります。
面接官のチェックポイント
客観的に伝えられるか
貢献内容が客観的にかちがあるか
業務内容や期待されていることを把握しているか
論理的に回答できるか
特に大卒以上であれば企業は幹部候補生として人材を採用したいという思惑があります。
幹部候補として企業に迎え入れる以上は、論理的な考え方と説明、主体的に自分から仕事を行っていくことは重要事項となります。
NG回答例
「転職してからは会社の教育を受けつつ業務を覚えて貢献していきたい」
非常に多い回答なのですが、転職志望者にはすぐに戦力になってもらわないと困ります。
そのため教育制度への期待や「がんばります」といった意気込みを伝える方はNGです。
貢献の仕方を答えられない人ほど「出社したら給料をもらえる」と捉えられる可能性があります。
社会人としてのビジネススタンスを問われている質問だと考えましょう。
評価の高い回答例
「私はこれまで経理として5年間の経験があります。
お金の流れを把握することは経理としては当たり前のスキルですが銀行への融資審査のための書類作成や過去の決算内容から企業の未来を推測する財務のスキルも身に着けています。
御社に転職した暁にはこれまでの経験を活かし単純な経理作業ではなく財務を見据えた経理をしていきたいと考えています。」
このような回答ができれば、説得力もあり、面接官としては評価しやすいです。
これまでの経験から貢献できる仕事を伝えており、まだ経験が薄いのにも関わらず財務の基礎まであるとアピールされています。
よく聞かれる質問7:これまでの学歴・職歴の紹介と経緯を教えてください
これまでの学歴・職歴の紹介と経緯を教えてくださいという質問には学生時代も含めてこれまでの仕事選びの軸を知りたいという意図が隠れています。
面接官のチェックポイント
一貫した価値観があり、沿っているか
転職者の価値観の理解
志望動機と合っているか
論理的に説明ができるか
一貫性がないキャリアでも問題ありません。
その場合は「なぜその仕事を選んでこれまで続けてきたのか」も含めて答えるようにしましょう。
NG回答例
「私は経済学部を卒業し、私はこれまで営業をしてきました。
新卒では総務を志望していましたが、配属で営業職になったためです。」
このような回答は評価につながりにくいでしょう。
会社が決めた配属に不満が感じられる上に、主体性も感じられないためです。
面接官から「なぜ総務を志望したのですか?」と聞いたときも自分の価値観で説明出来ない方は評価が低くなります。
評価の高い回答例
「私は大学では法学部を選択・進学し、労働法を専攻しました。
労働法を選択した理由としては、企業防衛の要になると考えたためです。
その後新卒入社した上場企業では人事部に配属されました。
希望通りの配属でした。
人事部においては就業規則改定や人事制度の企画立案を経験してきました」
大学時代に学んだ知識を活かして実務にも活かせており、非常にスムーズに答えられています。
どんな意図があり、何を学び、どのように仕事に活かせたのかを論理的に順序だてて回答できれば非常に説得力のある会頭になります。
逆質問:あなたから当社に質問はありますか
「あなたから当社に質問はありますか」と言うのはいわゆる逆質問というものです。
面接の終盤によく聞かれる質問ですね。
面接官のチェックポイント
会社にどれくらい興味があるか
働く意欲はどれくらいあるのか
もし転職者が意欲の高い方なら、仕事内容や職場、プロジェクトなど多くの質問があると想定できます。
ですので「質問はありません」と言う答えだけは確実に避けるようにしましょう。
「当社や当社の仕事内容に興味がないのかな?」と落胆されてしまう可能性が高いためです。
しかし、なんでも聞いていいというわけでもなく避けたほうが良い逆質問もあります。
NG回答例
「福利厚生はどのようなものがありますか」
「御社にはどのような教育制度がありますか」
福利厚生や待遇の話はできるだけ避けるようにしましょう。
待遇が良いだけであれば、「他にも良い企業があるのでは」と思われてしまうためです。
教育制度を過度に期待するような逆質問に関しても注意が必要です。
「教えてもらうことばかり望んでいて自ら勉強する主体性はないのかな」と思われてしまいます。
中途採用者を1から教えるのであれば、もっと若い新卒採用で補った方がいいと考える企業も多いものです。
また、ホームページで調べればわかることを質問してしまうと、
「言葉では意欲ある様に伝えているけど、事前に調査するほどの興味はないのかな」
と思われるので、質問一つにしても事前にホームページなどをしっかり見直す必要があるでしょう。
評価が高い回答例
「御社にはどのような性格の方が多く、どのような性格の方が高い成果を上げていますか」
「もし御社に入社させていただければ、どのような役割を私に求められるでしょうか」
このように、会社で務めている内側の人にしかわからない独自の答えがでる質問をすると高評価につながりやすいです。
また、求人や企業に関して積極的な質問をすることで志望度の高さを伝えやすくなります。
逆質問は必ずされると想定し、2~3個ほど事前に準備しておくようにしましょう。
次は転職面接の流れについて解説していきます。
転職の面接の流れは6STEP
面接の流れは全部で6STEPに分けることができます。
具体的には、以下の通りです。
- STEP1:10分前に到着し受付をする
- STEP2:自己紹介や職務経歴の紹介をする
- STEP3:経歴に合わせて強みや志望動機の受け答えをする
- STEP4:面接官がスキル面・人物面・実績について質問をする
- STEP5:面接官からの質問が終わると逆質問が来る
- STEP6:面接が終了。企業によっては適性検査等がある
それぞれについて解説します。
STEP1:10分前に到着し受付をする
必ず面接の10分前に到着して受付するようにしましょう。
公共交通機関の遅延などを除けば面接で遅刻するのはマイナス100点です。
仕事の場面でも平気で時間に遅れる人物ではないのだろうかと採用担当者は恐怖を覚えるためです。
二次面接や最終面接になると面接官の役職も高くなり遅刻の分だけ無駄な時間を過ごしている意識が高くなり相当心象は悪いです。
遅刻だけは避けましょう。
もし遅刻となる場合は遅刻が分かり次第すぐに連絡をして面接官を無駄に待たせないようにしましょう。
逆に早く着きすぎるのも迷惑となります。
会議室や待合室が足りない企業もあるためです。
そのため10分前ジャストを狙って会社に入りましょう。
STEP2:自己紹介や職務経歴の紹介をする
自己紹介や職務経歴書の紹介をするようにしましょう。
ポイントは出来るだけ1分以内程度で短く結論から話すことです。
転職者が一生懸命に自己紹介をしているのは分かりますが面接官としては3分を超えてくると不明点もいくつか出てきて理解が追いつかなくなることもあります。
少し足りない場合は面接官から「これってどういうことですか?」と質問をしてもらえます。
丁寧な説明をしすぎるくらいでああれば、さっぱりと終わらせても良いでしょう。
短く結論から伝えて印象付けるようにしましょう。
STEP3:経歴に合わせて強みや志望動機の受け答えをする
自分自身の経歴に合わせて強みや志望動機の受け答えをするようにしましょう。
職歴に合わないアピールをしても全く採用担当者の心に響かないためです。
経理経験者で経理に転職したいと考えているのに無駄にコミュニケーション能力などをアピールするといった方は要注意です。
経理職などのようにあまり部屋から出ることのない仕事ではコミュニケーション能力よりもむしろ仕事の丁寧さをアピールするようにしましょう。
志望動機に関しても経験職種以外に挑戦する場合は、未経験職種に求められていることをしっかりと伝える必要性があります。
事務職経験者が営業職に転職したいと考えているのであればコミュニケーション能力やバイタリティを示すようにするなどの工夫です。
「事務は暗い人が多いよね」という印象を持たれていることも多いので、その逆をいくような明るい性格をアピールをすると効果的となります。
STEP4:面接官がスキル面・人物面・実績について質問をする
面接官がスキル面・人物面・実績について質問をします。
注意点としては面接官が何を知りたいかを把握しながら回答するという点です。
例えば転職者が
「異業種であるIT業界に転職したい」
と主張した直後の質問で
「最近、気になったニュースは何ですか?」
と聞いた時にIT業界と全く関係のない
「趣味のパン作りについて気になりました」
と答える人がいます。
面接官からすると「IT業界の転職にこだわっているのであれば、IT業界で気になっているニュースを教えてほしい」と考えていますので、このような脈絡のない回答を受けると評価は低くなってしまいます。
必ず面接官の質問の意図を把握しながら回答をしましょう。
STEP5:面接官からの質問が終わると逆質問が来る
面接官からの質問が終わると逆質問が来ます。
つまり、面接官からの質問ではなく転職者に「何か質問や疑問はありますか?」と聞かれることです。
この逆質問は最大のアピールチャンスとなります。
しかも逆質問は一般的には面接の一番最後です。
逃せば次がありません。
逆質問ではあえて会社の弱点などを調べて質問するようにしましょう。
また、モチベーションアピールのために「入社までにどんな勉強をすれば良いですか」などの質問も有効です。
逆質問で印象が変わって一気に内定まで評価が上がる可能性もあります。
STEP6:面接が終了。企業によっては適性検査等がある
逆質問を終えると面接が終了します。
企業によっては適性検査などを実施する可能性もあります。
面接前に選考フローをしっかりと確認するようにしましょう。
適性検査では企業が求める人物像であるかどうかをチェックしています。
この適性検査や筆記試験は落とすための口実となっていることが多いです。
筆者が勤めていた企業もそうでした。
面接で90%は合否が判定されていると思うようにしましょう。
コラム:面接後のお礼メールは不要。選考影響はない
面接後のお礼メールについては不要です。
特に選考結果に影響しないためです。
過度に気を使う必要性はありません。
ただし、かなり手ごたえのある面接が出来た企業かつ、第一志望の企業の場合には、「御社に入りたいです!他は受けていません」とアピールした方が好印象につながります。
ケースバイケースでメールは有効活用しましょう。
コラム:転職の面接の結果は1週間程度が目安
転職の面接の結果はおよそ1週間程度です。
不合格なら1週間後程度で、合格なら当日中に連絡があるケースもあります。
ただし、1回目の面接が終わった瞬間に内定を言い渡す企業は要注意です。
社長などの強力な決済者の方であれば問題ありませんが、簡単に内定を出す企業は社員を簡単にクビにする可能性が高いためです。
理想としては面接翌日に電話または書類で内定通知が来ることです。
筆者もそうでしたが1日は必ず空けて内定を出すということを心がけていました。
内定という他人の一生を左右する行為を行うときには、どうしても一晩は内定を出して大丈夫かどうかを考えたいという心理になるためです。
ただし、ベンチャー企業や2〜3回程度の面接がある企業ではその場で採用が決まるケースもあります。
全てが危険ではありません。
次は面説における最低限のマナーについて紹介していきます。
転職の面接における最低限のマナーを押さえよう
転職の面接における最低限のマナーは守るようにしましょう。
面接マナーは建物に入ってから入るまで意識する必要があります。
まずは服装や髪型など事前に準備可能な身だしなみから確認していきましょう。
転職の面接の服装はスーツであれば減点はない
転職の面接の服装はスーツであればまず大きく評価が下がるということはありません。
基本的にスーツは文句のつけようがないためです。
女性の方はインナーがユニクロでもOKです。
どこのメーカーであろうが評価を下げる理由はありません。
また業種によるかもしれませんがスーツがストライプでも問題ありません。
ネクタイは夏でも付けることが無難です。
細かな点で変な点があっても接客メインの仕事でなければ大きく減点されることはありません。
次は、面接で好まれる髪型について解説します。
面接時の髪型は企業風土に合わせよう
面接時の髪型は企業風土に合わせるようにしましょう。
IT企業などの成果重視で若手が多い企業は髪型で大きく減点されることはないためです。
ただし、製造業では長い髪型は絶対NGです。
製造業は長い髪型だと巻き込まれるなどの労災リスクが一気に高まるためです。
また、古い体質の企業は黒髪で短い髪型が好まれます。
筆者も古い体質の重厚長大産業の人事を経験していますが、髪の毛は短めに整えておくように言われたことが多々ありました。
企業に合わせて髪型は整えるようにしましょう。
面接の場で服装・髪型以外でチェックされているマナーを確認しよう
面接の場で服装以外でチェックされているポイントがあるとご存知ですか。
具体的には、以下のような点は最低限のマナーですので注意するようにしましょう。
- 爪が不衛生な方や派手な方は要注意
- フケが肩に多く付いている方は注意
- タバコは面接前に吸わない
- 中途半端な髪色の人は要注意
それぞれについて解説します。
爪が不衛生な方や派手な方は要注意
爪が不衛生であったり派手な人は要注意です。
爪が黒いとそれだけで不潔に見えるためです。
特に化粧品会社や医薬品製造企業、食品など衛生に敏感な企業では爪を切るようにして清潔にするようにしましょう。
また派手なマニュキュアやネイルも避けましょう。
企業文化によって評価は違いますが一般的には落ち着いている方が無難です。
フケが肩に多く付いている方は注意
フケが肩に多く着いている方は必ず家を出る前に払うようにしましょう。
フケが肩に乗っているだけで不潔な印象になる可能性が高いためです。
体質としてフケが多い方はいるのは理解できますが、肩に多くついている場合は配慮不足と思われる可能性があります。
清潔感に配慮しましょう。
タバコは面接前に吸わない
面接前にはタバコを控えましょう。
エレベーターに乗った時に「この人タバコ臭いな」と感じたことはないでしょうか?
喫煙が終わっていても意外と匂いは後まで残ります。
そして面接は個室であることが大半のため面接官に不快な思いをさせる可能性があります。
タバコは控えることをおすすめします。
中途半端な髪色の人は要注意
社会人になっても中途半端な茶髪などをしている方がいますが、原則NGです。
特に年齢が若いと「この人はまだ学生気分が抜けていないな」と判断されて落とされる可能性が高くなるためです。
中途半端な髪色の人は黒に染め直すようにしましょう。
見ている人は見ています。
中途半端な身だしなみで評価が下がるのはもったいないです。
ただ、本来の地の髪色が茶髪に見える方は無理に染め直す必要性はありません。
ここまで面接についてのマナーを紹介してきましたが、他にも注意すべきマナーは多くあります。
ここまで面接での質問やマナーについて解説してきましたが、実際に面接官のチェックポイントはどこにあるのでしょうか。
次は転職の面接で面接官は何をチェックしているかどうかを解説していきます。
転職の面接では「長く活躍できる人か?」をチェックしている
転職面接で採用担当者が一番重要視しているのは「長く活躍できる人かどうか」です。
3年経過せずに短期離職をされてしまうと企業は
- 100万円を超える採用日
- 100時間以上を超えた育成コスト
が全て無駄になってしまうためです。
また、モチベーションが低い人を採用してしまうと「長く在籍しているけれど、あまり仕事をする気はない」という状態の人を採用してしまったということになり経営者に採用担当者はかなりひどい叱責を受けることになります。
早期離職する人や活躍する気のない人を出来るだけ採用しないように採用担当者は神経を使って質問をしているということです。
次ではコミにケーション能力もチェックされていることについて解説していきます。
転職の面接時のコミュニケーション能力も内定に大きく影響する
面接時のコミュニケーション能力は実は内定に大きく影響します。
面接の場でコミュニケーションを取れない人材が採用後も職場でコミュニケーションを取れる可能性は低いためです。
具体的には、以下の4つの項目があります。
- 人の目を見てコミュニケーションが出来ない人は落ちる
- 質問の意図を理解せず答える方は落ちる
- 主観で答える人は落ちる
- 自分から挨拶をしない人は要注意
それぞれについて解説します。
人の目を見てコミュニケーションが出来ない人は落ちる
話をしている面接官の顔は必ず見るようにしましょう。
ずっと目を合わせない方はそれだけで不信感を感じます。
入社したら良いことも悪いことも伝えなければなりません。
目を見て対話ができないと、採用担当者は「この人と一緒に働いていけるのかな」と不安になり落ちやすくなるため注意してください。
質問の意図を理解せず答える方は落ちる
全ての質問には意図があるため、質問の意図を理解せず答える方は非常に高い確率で面接選考に落ちます。
面接では言葉のキャッチボールを心がける必要性があるためです。
面接感は業務で忙しい中、なんとか面接の時間を作っています。
さらに1時間程度でずっと一緒に働くかどうかを評価する必要があります。
無駄な質問をしている余裕はなく、質問には必ず意味があると思って回答しましょう。
もし質問の意図が分からない場合は「◯◯ということでしたでしょうか?」と聞き返すと高評価となります。
なんとなくで受け答えするのは絶対に避けるようにしましょう。
主観で答える人は落ちる
主観で答える人は面接に落ちる傾向にあります。
例えば「営業を頑張った」などという表現を多用する方です。
根拠のない説明をされても採用担当者は戸惑ってしまうためです。
数字や事実をもとに説明をするようにしましょう。
あいまいな表現や評価しづらい実績は、評価が悪くなる可能性が非常に高いです。
営業であれば数字を出し、事務職であればどんな規模で企画を行い実行したのかなどの実績を示すようにしましょう。
自分から挨拶をしない人は要注意
自分から挨拶をしない人は要注意というレベルを超えて、相手に不快感を与えていると考えるようにしましょう。
挨拶ができない人でまともに仕事が出来る人を筆者は見たことがありません。
また、挨拶のできない人が職場でうまくやっていける可能性は低いためです。
面接会場においては採用担当者以外の方にも自分から挨拶をするようにしましょう。
どんなときも自分からとりあえず気軽に挨拶は基本中の基本です。
挨拶をされて嫌な人はいません。
遠慮は不要です。
知名度が高い人気企業は面接が厳しいため念入りに準備しておこう
知名度が高い人気企業は面接が厳しいことを理解しておきましょう。
応募者が多いため志望動機や自己PRを作り込んでいない方は簡単に落とされるでしょう。
特に、「一生懸命がんばります」「気持ちだけは誰にも負けません」「IT業界で成果を出したいと考えています」「人気商品の多い御社で◯◯をしたいと考えています」といった曖昧な志望動機は本当に多くすぐに落とされます。
なぜなら実際に面接でお会いしても書類同様に曖昧で面接を10分程度しただけで不合格と判断できるケースが9割以上だからです。
人気企業や大手の仕事を経験すると再転職時にも評価が高いです。
ホワイト企業の可能性も高いため、本気で入社したい方は本気で書類選考の対策をすることをおすすめします。
ただ、対策の仕方がよく分からない方もいると思います。
後述しますが転職エージェントに相談することが一番近道です。
たとえば筆者のおすすめは業界大手のマイナビエージェントです。
独りよがりで進めている方も多いため必ず相談するこがおすすめです。
転職の面接で落ちたと分かるフラグ3つ
転職の面接で落ちたと分かるフラグは、以下の3つです。
- フラグ1:面接時間が極端に短い
- フラグ2:どんな回答をしても興味なさそう
- フラグ3:本質的な質問がなくあっさりとした質問ばかり
それぞれについて解説します。
フラグ1:面接時間が極端に短い
面接時間が極端に短い場合には、高確率で面接に落ちています。
応募してきた人材に興味が湧いてきた場合「あれもこれも確認しておきたい」と時間がオーバー気味になることが一般的なためです。
逆に「もうこれ以上聞いても無駄だろうな」というケースは早々に打ち切ります。
1時間の予定なのに20分で終わるなどした場合は高確率で採用面接に落ちています。
フラグ2:どんな回答をしても興味なさそう
採用担当者の反応をよく見てみましょう。
興味がなさそうであれば面接に落ちている確率が高くなります。
何を話してもあまり興味がないといった反応であれば選考に落ちている可能性があります。
ただ、そんなやる気のかけらもない企業の採用担当者は人事的には0点です。
どんな人気企業であっても態度が悪い面接官がいる会社は「落ちてむしろラッキー」だと思うようにしましょう。
フラグ3:本質的な質問がなくあっさりとした質問ばかり
本質的な質問がなくてあっさりした表面を触るような質問ばかりをしてくる場合、かなりの確率で落とされることになります。
採用する意欲が高ければかなり厳しく突っ込んだ質問が来るためです。
特に趣味の話ばかりで盛り上がってしまった場合などは落ちる可能性が高いです。
応募者には不採用となっても企業のことを好きでいてほしいため、表面的な質問で楽しく終わるように面接官は進めているためです。
転職の面接対策に迷ったら転職エージェントに相談がおすすめ
面接の対策は転職エージェントに手伝ってもらうことがベストです。
独りよがりで対策していては向上しないこともあるためです。
客観的な評価をもらったほうが効率的に良くなります。
親や友達に相談したいところですが、面接官の評価ポイントを把握していないため事例を多く知っている転職エージェントがよいでしょう。
特に転職エージェントは無料で利用でき模擬面接など対策を実施してもらえます。
上述したように面接中のNG行動である「話している面接官の目を見ない」といったことなどを指摘してもらえます。
志望動機や自己PRも重要ですが、それ以前の問題点についても指摘してもらえます。
セルフチェックしにくい面接だからこそ、しっかりと第三者のチェックを受けるようにしましょう。
面接対策に熱心な転職エージェントとして、以下の3つの転職エージェントがあります。
- マイナビ転職エージェント
- JACリクルートメント
- ワークポート
それぞれについて解説します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは大手企業の求人を抱えた転職エージェントです。
新卒採用でマイナビを活用した企業がそのまま活用するケースが多いためです。
特に優良メーカー系統が多く活用しています。
日本の主力産業であるメーカー志望者は活用必須です。
>マイナビエージェントはこちら
JACリクルートメント
JACリクルートメントは紳士的な担当者が多い転職エージェントです。
基本的には外資系企業や大手企業の中でも年収600万円以上などの高給な企業を紹介しています。
ハードルが高いイメージがあるかも知れませんが、内定が出るまで何度も根気強く付き合ってくれます。
ハイキャリア向けの方ですので指摘される内容も高度です。
ゴリ押しの担当者がいないため非常におすすめの転職エージェントです。
>JACリクルートエージェントはこちら
ワークポート
ワークポートは20代の若手におすすめの転職エージェントです。
担当者も20代後半から30代半ばの方が多く話しやすい人が多いでしょう。
率直にアドバイスをもらえますので20代の方に特におすすめです。
さらにもともとIT業界特化のエージェントであったためIT業界にも強いです。
IT業界に興味がある方は必ず相談しましょう。
>ワークポートはこちら
まとめ
転職の面接において採用担当者は、以下の2点を重視しています。
- すぐに辞めないか
- 活躍できるのかどうか
上記を評価するために面接官は転職者の価値観や転職理由、志望動機を絡めて質問してきます。
想像以上に奥深く評価しているため、必ず読み直し対策をしてください。
また面接では回答以外にもコミュニケーション能力も評価しています。
- 人の目を見てコミュニケーションが出来ない人は落ちる
- 質問の意図を理解せず答える方は落ちる
- 主観で答える人は落ちる
- 自分から挨拶をしない人は要注意
といった点はチェックされているため意識しておきましょう。
面接対策は独りよがりではなく転職エージェントに頼った方が確実に効率的に改善していきます。
特に
- マイナビエージェント
- JACリクルートメント
- ワークポート
の転職エージェントは面接対策を丁寧に行ってもらえるのでおすすめです。
面接を突破しなければ転職はできません。
中途半端な面接対策をせず本気で取り組んでいきましょう。
ITエンジニアを目指したいけど、不安であったり迷いがある方も多いと思います。
ITエンジニアのキャリア相談室では個別にキャリア相談に応じています。
質問・疑問・不安がある方はいつでも気軽にどうぞ。

私もITエンジニアにキャリアチェンジする時、
たくさん悩みました。
気軽にご相談ください^^