仕事が順調な方でも、一度は転職を検討したことがあるのではないでしょうか?
「給料が上がらない」「職場環境が悪い」「やりたい仕事がある」など、転職したくなるきっかけは人それぞれで違いがあります。
筆者は5回転職を経験していますが、もともと転職するつもりで入社した訳ではありません。
筆者が転職を決断したきっかけとしては、以下のような複数の理由が挙げられます。
- 年功序列の制度が合わない
- 職場のカルチャーが合わない
- 転勤を命じられた
これまで安泰だと言われてきた大企業といえども、リストラで退職を余儀なくされた方もいました。
変化の多い時代のため、入社時と職場の環境が変わったり、会社の方針がガラリと変わることも少なくありません。
本記事では、年代別の転職ノウハウや、職種ごとにおすすめの転職サイトをご紹介します。
いざというときに、路頭に迷わないよう転職するつもりがなくても、自分が転職する際の軸を考えておきましょう。
筆者の転職経験をもとに解説しますので、是非とも参考にしていただければと思います。
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転職サイトは求人掲載型とエージェント型合わせての利用がおすすめ
転職サイトには求人掲載型とエージェント型の2種類があり、両方をあわせて利用することをおすすめしています。
求人掲載型とは求人サイトに一括掲載しているタイプの転職サイトのことを指し、転職者が自ら求人を選んで応募します。
エージェント型は各サービスに所属しているエージェントに相談することで求人を提案してもらうえるサービスを指します。
具体的な求人掲載型とエージェント型の特徴は以下の表を参考にしてみてください。
タイプ | 求人掲載型 | エージェント型 |
---|---|---|
求人数 | ◎ | 〇 |
適職の提案 | △:一部適職診断あり | ◎ |
書類選考 | △:一部固有記事あり | ◎ |
面接対策 | △:一部固有記事あり | ◎ |
内定後サポート | ー | ◎ |
求人の探し方 | 自分で検索 | エージェントからの提案 |
求人掲載型は求人数がとにかく多く、転職者の好きなように求人を探せると言うメリットがあります。
しかし、Web上に掲載されている表面的な情報しか見ることができないため、企業の内部的な情報を知ることまでは難しいです。
そのため、入社後に社風や仕事内容のミスマッチを起こしてしまい、短期離職に繋がってしまいやすいデメリットもあります。
実際、筆者も求人掲載型の転職サイトのみで大手企業からベンチャー企業に転職し、ミスマッチによる短期離職をしてしまった経験があります。
一方、エージェント型は所属しているエージェントが頻繁に企業に出入りしコミュニケーションをとっているため、企業の内側も熟知しています。
転職のプロの視点であなたに合った求人を提案し、企業の深い情報まで教えてもらえるためミスマッチを大幅に減らせると言うわけです。
また、転職活動の進め方や各種選考対策もサポートしてもらえるため、転職活動に自信がない方ほど利用するべきです。
まずはエージェント型の転職サイトに登録し、自分に合った仕事や正しい転職活動の方法を教えてもらいましょう。
そして、ある程度転職活動に慣れてきたら求人掲載型の転職サイトを利用して情報の抜け漏れをなくしていきましょう。
目的がはっきりしている方は特化型の転職サイトも合わせて利用することをおすすめします。
特化型転職サイトとは、業界や職種、未経験転職やハイクラス転職など転職者の特性に合わせた求人を紹介している転職サイトです。
特化型転職サイトを利用することでさらに濃い情報を得られ、その分野に特化したサポートを受けられるため内定率も上がります。
筆者としては以下のような転職サイトの組み合わせと順番がおすすめです。
- エージェント型:まずは自分に合った求人や進め方を知り、目的を固める
- 特化型:方向性が見えてきたらさらに特化した情報を得るために利用する
- 求人掲載型:転職活動に慣れてきたら情報収集の仕上げとして利用する
どのような流れで転職サイトを利用すべきかわからないと言う方はまずはぜひ参考にしてみてください。
20代前半の既卒・第二新卒・未経験者におすすめの転職サイト
20代前半で転職をする場合、企業側は実務経験よりもポテンシャル採用として伸びしろに期待します。
「職務経歴書に書ける実績がない」と心配になるかと思いますが、自分の得意なことや、強みを軸にアピールしましょう。
既卒や第二新卒の場合は、即戦力として入社直後に成果を求められることはほとんどなく、OJTを通じて仕事のレパートリーを徐々に増やしていくことができます。
社会人経験の浅い転職を行う場合は、以下の転職サイトをおすすめします。
就職カレッジ
就職カレッジは、第二新卒、既卒、フリーターなど、社会人経験の浅い若年層の転職支援を行っています。
専任のアドバイザーによる個別面談をはじめ、内定に直結する就活支援講座など、社会人経験の浅い求職者の転職活動を手厚くサポートしてくれます。
- 自己分析
- ビジネスマナー
- 企業分析
といった、転職活動に欠かせない社会人のマナーや心構えをイチから学べます。
社会人経験がゼロの方でも、就職カレッジが主催する講座や研修を通じて基礎力を身につけられますので、既卒・第二新卒・未経験者は登録必須の転職サイトといえるでしょう。
>就職カレッジはこちら
ハタラクティブ
未経験求人を多数保有しているのが、ハタラクティブの魅力です。
既卒、第二新卒、フリーターでも、最短で2週間~1ヶ月で内定を獲得することも可能です。
「早く転職先を探したい」という方にとって、スピーディーに転職先を決められるのは大きなメリットとなります。
さらに、掲載求人は正社員登用をメインに扱っているため、未経験求人にありがちなブラック企業に応募するリスクを最小限に抑えられます。
掲載している求人は、すべて担当者が事前に訪問した企業ですので、社風や職場の雰囲気はチェック済です。
応募までに手厚いカウンセリングを行いますので、これまでのキャリアに自信がない方でも、安心して利用できる転職エージェントといえるでしょう。
>ハタラクティブはこちら
20代後半におすすめの転職サイト
20代後半ともなると、徐々にスキルや知識が積み上がってきます。
職場によってはリーダー経験など、目に見える形で実績を残す人も出てくるのが20代後半です。
20代後半の転職では、以下の3つの視点で選考が進んでいきます。
- 「どんな経験を歩んできたか」
- 「その経験をどのように活かせるか」
- 「今後どんなキャリアアップを望んでいるか」
軸となるスキルに共通点があれば、異業種・異業界への転職も可能な年代です。
比較的、未経験の職種にも転職しやすい年代のためチャレンジしやすい最後の年代と言えるでしょう。
以下に、20代後半に強い転職サイトを紹介します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、知名度の高さから大手と中堅企業を中心に20代向けの案件が多く、業界トップクラスの求人数を誇ります。
熱意のある担当者が付くため、手厚いサポートに加え求職者一人一人の要望に合った求人を提案してもらえます。
転職業界大手のリクルートやdodaと比べ、メーカーや製造業が多い傾向のため安定性の高い企業が多いのが魅力の一つです。
>マイナビエージェントはこちら
リクルートエージェント
リクルートエージェントは転職業界最大手の転職エージェントで、保有する求人は29万件以上もあります。
他にも独占して保有している優良求人が魅力の一つでもあります。
担当企業に詳しいアドバイザーが、面接対策や職務経歴書の添削指導まで行ってくれますので、書類選考の通過率も上がります。
転職支援実績も多いため、過去事例からのアドバイスが的確で心強く感じるでしょう。
ヒアリングを通じて、求職者の強みや魅力を推薦状として提出してくれる点も、20代後半の転職ではありがたいサポートの一つです。
>リクルートエージェントはこちら
ワークポート
ワークポートはIT業界専門として立ち上がった転職エージェントで、今でもIT業界には強く独自の求人を保有しています。
エージェントとして付く担当者も30代前後と若く、相談しやすいのが特徴です。
面談を受けると惜しみなく求人を紹介してもらえるので、筆者の場合は他社の3倍の求人量は提案してもらえました。
紹介してもらえる求人数が多いので、様々な選択肢を検討することができるようになります。
さらに担当者が、履歴書や職務経歴書の書き方から、面接対策まで手取り足取りサポートしてくれます。
転職したいけど転職先のイメージが持てず困っている方は一度ワークポートに相談してみましょう。
>ワークポートはこちら
30代・40代におすすめの転職サイト
30~40代の転職ともなると、ポテンシャルよりも即戦力を求められます。
企業側は、他社での知識や経験を「新しい風」として吹き込んでくれることに期待しているのです。
募集要項を満たした知識と経験だけでなく、面接では入社することで職場に好影響をもたらしてくれる人柄もチェックされます。
40代の転職ではリーダー経験やマネジメント経験も求められますので、面接では以下のような具体的な数値を織り込んだ職務経歴書や面接でアピールすると良いでしょう。
- 〇人のチームで人材育成を行った
- 業務フローの見直しを行い〇%のコスト削減に貢献した
- グループの責任者として売り上げを〇%向上させた
特にアピールできる実績がないという方も、長年の社会人経験で得た知識や経験を、新しい職場でどのように活かせるか説明できるようにしておきましょう。
30代・40代に特におすすめする転職サイトはdodaです。
dodaはリクルートと同様に、転職業界トップクラスの求人数を誇ります。
特に非公開求人が魅力的で、登録しないと閲覧できない求人が多く、仕事探しの幅が格段に広がります。
転職エージェントの質も高いことから、求職者の理想に合った転職活動を進めることが可能になります。
30代以降の不安を抱える求職者でも、事前のカウンセリングを通じて、転職の方向性や強みと弱みを客観的に判断できます。
筆者の周りでも、これまでの地位や名誉を捨てきれず、転職先でうまくいかなかった方もいます。
- 「定年まで勤めるつもりだったのに会社が潰れた」
- 「急に転勤を命じられたが転職の仕方が分からない」
- 「40代だから転職なんて無理」
上記のようにしぶしぶ会社にしがみついたり、転職という選択肢がないがために鬱になってしまった方もいます。
ですが一方で30代・40代の転職でさらなる年収アップを実現した方ももちろんいます。
履歴書・職務経歴書の書き方から、面接対策まで実践的なサービスはフル活用しましょう。
また30代以上の転職でも、リクルートエージェントやマイナビエージェントは活躍します。
リクルートエージェントでは業界最大手の圧倒的な求人数を誇りますので、経験豊富なビジネスパーソンにもピッタリな案件がすぐに見つかります。
リクルートエージェントの非公開求人の中には、リーダー経験やマネジメント経験など、管理職向けの優良求人も揃っています。
もちろん、面接対策や職務経歴書の書き方の指導まで行ってくれますので、自身のキャリアを棚卸ししながら転職の準備を行いましょう。
リクルートエージェント公式サイトはこちら
マイナビエージェントでは、社会人経験豊富な30~40代向けの求人も魅力的です。
エージェントの丁寧な対応力や、転職成功に向けた熱意の高さに定評がありますので、30~40代の転職活動にも心強いパートナーとなります。
アドバイザーとのヒアリングを通じて、組織を束ねた経験や売り上げに貢献した実績など、転職で武器になる職務経歴書の書き方を指導してくれます。
マイナビエージェントを利用する際は、業界を熟知したアドバイザーによる、手厚いサポートをフル活用しましょう。
マイナビエージェント公式サイトはこちら
業界大手のリクルートエージェントやdodaはできれば3つ併用することをおすすめします。
効果的に複数のサービスを利用することで求人の取りこぼしを防ぐことができます。
doda公式サイトはこちら
ハイクラスにおすすめの転職サイト
一般的にハイクラス転職とは年収600万円以上の方が対象で、主に下記のような職種となります。
- 部長クラス以上の管理職
- 経営層や役員
- 専門職や技術職
- 外資系
年収600万円以上の方や上記に該当する方は積極的にハイクラス向けの転職サイトを選びましょう。
厳選されたハイクラス求人に特化していますので、日系大手や外資系企業など、一般の転職サイトでは見かけない非公開求人が多いのが特徴です。
JACリクルートメント
キャリアアップや高年収を目指している人方は、経験豊富なミドル人材の転職を得意としたJACリクルートメントを利用しましょう。
JACリクルートメントは、専門職や管理職向けの案件を中心に多数保有しています。
- 専門的なスキルや経験がある
- マネジメント経験者
- 海外赴任を経験者
といった方は、大幅なキャリアアップも期待できますので登録必須です。
>JACリクルートメントはこちら
ビズリーチ
スカウト型のビズリーチは、複数の企業や転職エージェントからスカウトが来る仕組みの転職サイトです。
企業の採用担当者から直接スカウトが届くのに加え、リクルートエージェントやdodaといった大手転職エージェントはもちろん、少数精鋭で活動している一流のヘッドハンターからのスカウトもきます。
スカウトにあたり、ビズリーチに登録した情報を熟読してスカウトをするため職歴やスキル、実績を細かく記入することがおすすめです。
意外な経験や実績を評価する企業は多くあるので、自分では価値を感じない職歴であっても細かく記入しましょう。
注意点としては、ビズリーチのスカウトは受け身の転職活動であるため、他のエージェントと併用することが必須となります。
>ビズリーチはこちら
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトでは、年収800万円以上のハイクラス求人を多数保有していますので、よりハイキャリアな方におすすめな転職エージェントです。
リクルートの幅広いネットワークと、3,000名以上のヘッドハンターが、あなたが求める理想的な求人を紹介します。
ただし、リクルートエージェントのような、転職初心者向けのサービスは受けられません。
職務経歴書の書き方やビジネスマナーといったものは、すでに身についていることが前提になります。
転職慣れしたジョブホッパーなど、戦略的にキャリアアップを目指す方におすすめのサービスです。
柔軟な働き方の求人が多く女性におすすめの転職サイト
女性の転職サイト選びは正社員ニーズや時短ニーズなど様々です。
家庭状況に合わせた勤務スタイルを希望される方も多く、一般的な転職サイトでは配慮されないケースがあるため女性に特化した転職サイトを合わせて利用することがおすすめです。
女性向けの転職サイトを利用することで担当者は女性となることが多く、生活面を配慮された上で正社員求人やキャリア形成しやすい求人を案内してもらうことができます。
制度だけ存在する育児休業やフレックスタイムではなく、実際の取得率やフレックスタイム制を利用している社員割合を教えてもらうことができるため安心して仕事に付くことができるでしょう。
ここでは女性の支援に強い転職サイトを紹介していきます。
アデコ
アデコとは、スイスに本部を置く総合人材サービス企業です。
外資系のグループ企業ですので、幅広いネットワークと豊富な採用実績が強みといえます。
日本では、30年以上続く派遣サービスということもあり、女性向けの独占求人を多数保有しています。
また、アデコの社員として取引先に派遣する、人材アウトソーシング事業も行っていますので、専門的な知識や経験をお持ちの方は必見です。
自身のスキルやキャリアをしっかりアピールできる人には、アデコでの仕事探しはおすすめです。
パソナキャリア
人材派遣事業大手のパソナキャリアは、顧客満足度3年連続No.1の転職エージェントです。
正社員から派遣の求人まで幅広く取り揃えているため、柔軟な働き方に対応している点が魅力です。
求職者一人一人に専任のアドバイザーがつきますので、転職の方向性から内定まで手取り足取りサポートしてくれます。
無料サポートでありながら、幅広い求人の中から女性が働きやすい仕事を紹介してくれます。
掲載している求人の約80%が非公開求人と、質の高い案件が豊富にそろっているのも大きな特徴です。
また、履歴書と職務経歴書の添削指導や、応募書類の作成までアドバイスしてくれますので、転職に不安を抱えている方は登録しておきましょう。
女性の転職でも、業界大手のリクルートエージェントは豊富な求人数の中に、女性にフォーカスした非公開求人も豊富に取りそろえているのでおすすめです。
転職初心者で不安を抱える方は、面接対策や職務経歴書の書き方まで、手取り足取り指導を行ってくれます。
- 「どの転職エージェントを利用するか悩んでいる」
- 「たくさんの求人から仕事を選びたい」
- 「大手の転職エージェントを利用したい」
上記のような女性におすすめの転職エージェントです。
リクルートエージェント公式サイトはこちら
専門職に強いおすすめ転職サイト
専門的な知識や技術をお持ちの方は、専門職に特化した転職サイトを活用しましょう。
専門職とは例えば下記のような国家資格を取得していなければ就業できない専門職です。
- 法律系:弁護士、司法書士、行政書士
- 医療系:看護師、薬剤師、理学療法士
他にも、下記のような技術職も人材が不足しているため専門職として特化した転職サイトが存在しています。
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webデザイナー
ここでは代表的な専門職の転職サイトを紹介していきます。
看護師に強い転職サイト
専門性の高い看護師だからこそ、転職は看護師に特化したサービスを活用しましょう。
- 都道府県
- 診断分類
- 主な疾病内容
など、自分にピッタリな病院選びがしやすくなります。
病院の人気ランキングや、毎月の患者数など、看護師専門サイトならではの特徴が転職活動を後押ししてくれます。
ここからは、数ある看護師向けの転職サイトの中方から3つほど紹介します。
看護のお仕事
看護のお仕事は、看護師の求人数が業界トップクラスの転職サイトで、他の転職サイトではお目にかかれないような珍しい案件を抱えているのが特徴です。
また、シフト制で夜勤などもある看護師ですので、キャリアアドバイザーとのやり取りがしやすいよう、LINEをコミュニケーションツールとして利用しています。
二人三脚で仕事探しから内定後のフォローまで、キャリアアドバイザーと情報共有しながら最適な職場を探しましょう。
看護roo!
看護roo!では、病院などの医療施設以外にも、介護施設の求人も豊富に扱っています。
キャリアアドバイザーの丁寧なヒアリングや、書類の添削指導など、求職者に寄り添ったフォローに定評があります。
転職初心者でも、職務経歴書や履歴書の書き方から、面接の対策まで手取り足取りアドバイスをしてくれます。
- 「仕事や家事が忙しくて転職活動が大変」
- 「一人で転職活動は不安」
- 「効率よく転職活動を進めたい」
といった方々におすすめの転職サービスです。
ナース専科求人ナビ
ナース専科求人ナビは、大手転職サイトに引けを取らない豊富な求人数が魅力です。
全国の転職サイトと提携しているため、幅広く効率的な情報収集が可能になります。
ナース専科求人ナビであれば、複数の転職サイトを横断しながら求人検索ができますので、転職を検討している段階の方にもおすすめできます。
複数の転職サイトに登録が面倒に感じる方は、まずはナース専科求人ナビに登録しておきましょう。
ITエンジニアに強い転職サイト
昨今、転職市場で引く手あまたのIT業界では、慢性的なエンジニア不足となっています。
IoT、AI、自動運転など、専門知識と技術力を持った優秀なエンジニアを中心に、市場価値が高まっています。
20代~30代でも年収500万円以上のオファーも少なくないため、スキル次第では大幅な年収アップにも期待できます。
もともと転職が多い業種の一つでもありますので、一貫性のあるキャリアであれば、転職回数が多くても足かせになることは少ないといえます。
以下に紹介するサービスが、経験豊富なエンジニア向けの転職サイトです。
マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTは、Webエンジニアやプログラマーなど、IT業界の求人を中心に集めた転職サービスです。
なんと言っても、在籍するキャリアアドバイザーもIT業界出身者が多いので、業界の特徴や転職市場の動向を熟知しています。
IT業界向けの転職支援を重視したい方は、マイナビIT AGENTは必ず登録しておきましょう。
キャリアアップのアドバイスや、職務経歴書の書き方や面接対策まで、手厚いフォローが強みでもあります。
>マイナビIT AGENTはこちら
レバテックキャリア
レバテックキャリアに掲載されている案件の大半が、プログラマーやシステムエンジニアといったITエンジニア職に特化した求人です。
長年IT業界に精通している方は、レバテックキャリアに登録することで、キャリアアップや年収アップに大きく貢献することでしょう。
掲載している求人は、誰もが知る大手企業からスタートアップ企業まで、働き方に合わせて仕事探しが進められます。
レバテックキャリアを利用すれば、職場の雰囲気や時間外労働の実態など、応募先の社風まで丁寧に情報共有を行ってくれます。
>レバテックキャリアはこちら
ワークポート
クリエイティブ系求人を豊富に取りそろえているワークポートもIT業界に転職希望の20代~30代におすすめします。
未経験からのキャリアチェンジも積極的に支援しているため、プログラマー、Webデザイナー、システムエンジニアなど、IT業界に興味がある方はチェックしておきたい転職サービスです。
ワークポート公式サイトはこちら
また、キャリアアドバイザーはIT業界に精通しているため、転職市場の動向や企業分析は積極的に行っておきましょう。
続いては、転職活動に複数の転職サイトに登録するべき理由を解説します。
複数の転職サイトを活用すべき理由
転職をスムーズに進めるためにも最低でも2~3社へ相談することがおすすめです。
筆者の場合は、結果的に5~6社を併用しながら転職活動を進めていきました。
転職サイトや転職エージェントを1社に限定してしまうと、
- 非公開求人の求人情報に応募できない
- 転職サイトによって強みが違う
- 転職エージェントの質にバラつきがある
といったリスクがあるため、必ず同時に複数の転職サイトに登録しておきましょう。
ここからは、具体的に転職サイトを複数利用するべき理由を紹介します。
転職サイトによって掲載している求人が違う
転職サイト、転職エージェントどちらも、インターネットに公開している求人のほかに、登録者しか閲覧できない「非公開求人」を扱っています。
転職サイトによっては、掲載する大半が非公開求人になっており、選りすぐりの求人は一般公開されていません。
複数の転職サイトに登録することで、より多くの非公開求人情報に触れることができます。
- IT業界に強い
- ハイクラス求人に特化している
- 特定の企業に太いパイプを持っている
など、転職サイトによって特徴が異なります。
また、同じ企業の求人でも内容がやや違うことがありますので、より自分に合致した求人に応募できます。
転職のチャンスを逃さないためにも、自分に合った転職サイトを複数ピックアップして登録しましょう。
転職サイトによって得意不得意な業界がある
専門的な仕事に就いている方や、業界に特化したスキルをお持ちの方は、複数の転職サイトに登録した方が効率よく仕事探しができます。
なぜなら、転職サイトによっては、得意不得意な業界がありますので、職務経歴によっては大幅なミスマッチを起こします。
筆者も経験したことがありますが、
- 「IT業界志望なのに営業の求人ばかり紹介される」
- 「登録したものの、求人を紹介してもらえない」
- 「選択肢が少ない」
といったケースが想定されます。
そのため、カラーのことなる転職サイトを併用することで、求人の偏りや転職ノウハウの幅が広がります。
転職エージェントのレベルにムラがある
転職エージェントの有効活用は、担当するエージェントのレベルに大きく影響します。
エージェントの中には、新卒で入社して転職を経験したことがない方も多く、その場合は形式的なサポートになりがちです。
筆者も転職未経験のエージェントに当たったことがありますが、教科書通りで深みのないアドバイスばかりでした。
経験の浅いエージェントに当たった場合は、馬が合わなければ変更してもらうか、割り切って求人紹介と企業とのパイプ役に徹してもらいましょう。
- 求人紹介が一方通行になっていないか?
- 自身の希望に沿った求人を紹介してくれているか?
- 応募を急かしてこないか?
といった点がチェックポイントです。
複数の転職エージェントに登録していれば、対応力の違いがよく分かります。
続いては、筆者が5回転職した体験談を紹介します。
転職サイト活用の体験談
筆者は、板金塗装→自動車整備士→大手製造業→ベンチャー製造業→外資系製造業と、5つの企業を渡り歩いてきました。
これまでに
- 広告求人
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 知人の紹介
といった、考えうる転職方法をすべて経験してきました。
そこで、筆者が結論付けた、失敗しない転職方法について、経験談を交えながら紹介します。
転職エージェントと転職サイトに登録する
まずは、大手の転職エージェントと転職サイトを2~3個ずつ登録しましょう。
転職初心者の方は、リクルートエージェントやビズリーチといった、大手の転職エージェントに登録することで、ハズレのエージェントに当たる確率を下げます。
名の知れていない転職エージェント会社ですと、紹介できる求人が少なかったり、転職の見込みがなさそうと感じられると、途端に塩対応になります。
転職エージェントに登録する理由として、職務経歴の棚卸しと転職準備が行えます。
これまでの経験やスキルを客観的に判断してもらい、市場価値や求人情報と照らし合わせてくれるのです。
自分では気づかなかった強みや弱みを、ヒアリングを通じて評価してくれます。
転職の準備として、
- 履歴書と職務経歴書の書き方
- 面接練習
- 応募企業との日程調整
など、担当エージェントがフォローしてくれますので大変便利です。
転職の方向性が確認できたら、エージェントからの求人紹介を待つだけでなく、転職サイトにも登録しましょう。
これにより、求人情報を幅広くチェックすることができます。
- 「地元企業」
- 「未経験求人」
- 「大量採用」
といった、比較的応募しやすい求人を探すのにおすすめです。
また、「地元企業にこだわりたい」という方は、ハローワークや市区町村の求人広告にも目を通しておくと、転職サイトに掲載していない求人もチェックできます。
転職エージェントでマッチング率の高い求人を紹介してもらいつつ、自らも転職サイトなどを通じて、求人検索を積極的に行いましょう。
転職エージェントでの失敗談
上記の流れをつかむまでには、当然紆余曲折がありました。
- 転職経験のないエージェントにミスマッチな求人を紹介される
- ヒアリングでの希望を無視した求人紹介
- 紹介求人に応募しないと塩対応
など、求職者が転職に成功することで報酬を得るシステムですので、とにかく応募して転職させたい一心な方も少なくありませんでした。
初回に紹介していただいた求人に応募しないだけで、2回目以降は音沙汰なしというエージェントも実際にいました。
転職エージェントは決して無料のボランティアではありませんので、ビジネスモデルも考慮しつつ活用しましょう。
直近で転職するつもりがない方でも、希望する条件が揃えば転職したいと伝えておくと、前向きに求人情報を紹介してくれます。
ここからは、転職活動でよくある質問をピックアップして紹介していきます。
転職サイトに関するよくある質問
転職活動を進めると、必ず目にする質問や疑問などが生まれます。
転職エージェントの見解と、筆者の転職経験をもとに紹介していきますので、参考にしてください。
転職するのに有利な時期はありますか?
企業の年度計画を立てる、上半期や下半期のはじまり(5月、10月頃)は、採用活動が活発になる時期といわれています。
採用計画が明確な時期ですので、積極的に中途採用の求人が出回るタイミングといえます。
その他にも、ボーナス時期(6月、12月)以降は離職者が発生しやすい時期ですので、ポストが空きやすいタイミングのため見逃せません。
転職するのに不利な時期はありますか?
GW、夏休み、冬休みといった連休後は、応募が殺到するのでなるべく避けたい時期です。
連休中に時間を作って求人を眺めていた方が、連休後に一斉に応募し始めるのです。
企業側も、連休明けで業務負荷が高い状態で採用活動を行うため、書類選考に時間が掛かります。
応募が多ければ多いほどライバルも増えますので、なるべく転職市場が落ち着いている時期に活動できるのが理想です。
転職活動にはどのくらいの期間を見ておくべきか?
働きながら転職活動を行う場合は、最低でも3ヶ月は必要です。
運よく1社目に書類選考が通過したとしても、書類選考から1次面接、最終面接と選考が進んだとしても1ヶ月は掛かります。
選考期間に加えて、退職手続きや引継ぎ期間を考慮すると、3ヶ月~半年は転職期間として準備したいところです。
現実問題、日頃から求人をチェックしていない方が一から転職活動をするとなると、転職先候補を探すのに一苦労します。
そもそも行きたい会社がないと、応募すらできませんので、転職の方向性や転職する目的をまとめておきましょう。
転職回数が多いことは転職に不利になるのか?
業界によっては、転職回数を気にする企業があるのは事実です。
筆者も大手日系企業の一次面接の際、入社半年という在籍期間の短さがネックになりました。
人事の方に「○○さんは優秀な方だと思いますが、また転職してしまいそうで・・・」と言われてしまいました。
製造業やメーカーなどは、長く勤めてきた経歴があるだけでアピール材料になります。
反面、変化の激しいIT業界、離職率の高い飲食業界などは、比較的転職回数を気にしていないように感じます。
たとえ転職回数が多くても、一貫して磨いてきたスキルや経験があると、キャリアアップには効果的な場合もあります。
まとめ
本記事では、年代や職種別の転職方法を中心に解説をしてきました。
はじめての転職をする方は、不安で何からはじめれば良いのか分からなくなります。
何となく応募してしまうと、ブラック企業に転職して後悔してしまう可能性が高くなります。
「うまい話には裏がある」というように、甘い言葉で求職者を誘い出す求人も実際にあります。
筆者も一人で転職活動を進めていたときは、ついついうまい話にばかり目がいったものです。
そうならないためにも、転職エージェントをフル活用して、あなたにピッタリな良質な案件を紹介してもらいましょう。
是非とも、今回ご紹介してきた内容を転職活動の参考にしていただければ幸いです。
ITエンジニアを目指したいけど、不安であったり迷いがある方も多いと思います。
ITエンジニアのキャリア相談室では個別にキャリア相談に応じています。
質問・疑問・不安がある方はいつでも気軽にどうぞ。

私もITエンジニアにキャリアチェンジする時、
たくさん悩みました。
気軽にご相談ください^^