転職を考えているWEBエンジニアのみなさんは、転職に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
転職に対してなんとなく不安に思い、ネガティブなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
そしてその漠然とした不安から、なかなか転職に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。
その不安は「転職に失敗したらどうしよう」といった思いや、「転職を成功させたいけど何から手をつければ良いかわからない」といった悩みが原因であることがほとんどです。
そんなみなさんの不安を解消すべく今回はWEBエンジニアの転職における成功と失敗にフォーカスを当ててお話したいと思います。
WEBエンジニアが転職に失敗してしまう典型的なパターンや、成功するポイントを余すことなくお伝えします。
目次で流し読み
WEBエンジニア転職で8割が失敗する3つのポイント
転職に成功するためにWEBエンジニアの転職で多くの人が失敗してしまうポイントをご紹介します。
それは次の3つです。
- 転職の機会を逃すこと
- 市場価値を高めないこと
- 転職先を適当に決めること
順に紹介していきます。
失敗1:転職の機会を逃すこと
転職に失敗する最大のポイントは、なかなか転職に踏み切れずに機会を逃してしまい、35歳を過ぎてしまうことです。
「プログラマ35歳定年説」という説が出るほど年齢はエンジニアにとって重要なポイントになります。
特にWEBエンジニアの転職は若い方が有利です。
なぜなら採用する企業側としては若い方が育てやすく、育てるメリットがあるからです。
WEB業界は流れが速いため、思考が柔軟な方が好まれます。
また1つの会社に長く勤めている場合そこでの慣習などがなかなか抜けず、新しい環境に慣れるのに時間がかかります。
教育するためには、もちろん時間とお金がかかります。
そのため、育てやすい若いうちに教育し、年齢を重ねるにつれて活躍してくれる方が企業としては好都合です。
こういったことから、WEBエンジニアの転職は30代より20代の方が有利に進められます。
もし30代になってしまった場合は、即戦力が求められるため、転職の難易度は上がってしまいます。
ただし、年齢に見合った十分なスキルや経験があれば、悲観する必要はありません。
そのため、普段から市場価値を高めておくことが重要です。
失敗2:市場価値を高めないこと
先ほども触れた通り、市場価値を高めておくことは重要です。
たとえ今の会社で重宝されていたとしても、転職先の会社で活躍できるとは限りません。
どこに行っても活躍できる能力を持っているかどうかは、ほとんどの場合市場価値の高さに比例します。
そのため、転職においては市場価値が重要視されるので、市場価値を高めないことは転職に失敗するポイントの1つになります。
そこで今回は市場価値を高める3つの方法をご紹介します。
特定の分野で突き抜ける
何か1つでも良いので、「これなら誰にも負けない!」と突き抜けるものがある人は強いです。
しかしここで気を付けたいのは、「エンジニアだから技術力で突き抜けるべき」だと決して思わないことです。
残念ながら技術力で突き抜けられるのは、ほんの一握りの人だけです。
例えば幼少期からプログラミングをしている、大学時代からずっと機械学習の研究をしている、特定の言語が好きで熟知しているなど、とにかく技術が大好きな人だけです。
自分には技術に対してそこまでの熱意はない、という人はプライベートも含め、自分が好きなことを深掘りしてみましょう。
「好きこそものの上手なれ」という言葉がある通り、好きなことならば他人に勝てる可能性が高くなります。
例えば寝食を忘れてプレイするほどネットゲームが好き、毎日欠かさずブログを更新しているなど、一見関係なさそうに思える些細なことでも、WEBが絡んでいれば強みになり得ます。
マネジメント経験を積む
エンジニアだから、とにかくコードが書けるようになれば良い、ひたすらコードを書くことが重要だと考えてる人はいないでしょうか。
エンジニアですので、プログラミング能力はもちろん重要ですが、それだけではその先のキャリアは見えてきません。
そこで、ひと通り書けるようになり、ある程度の技術力をつけたら、次はマネジメントの経験を積むことをおすすめします。
なぜなら、マネジメント経験があることで、転職の際に優遇される可能性が高いからです。
WEBエンジニアは実力主義なので、若くして役職に抜てきされる人もいますが、基本的には人・モノ・金の管理ができる人でないと役職はつきません。
中には元々マネジメントが得意な人もいますが、最初からマネジメントができる人はほとんどいません。
マネジメント経験を積んで徐々にできるようになるのが普通です。
したがって、少しでも上の立場に立てるチャンスを見つけたら、自分から手を挙げ、積極的にマネジメント経験を積んでいくことをおすすめします。
稼ぐ力を身につける
WEBエンジニアのほとんどは、営利を目的として経済活動をしている事業会社に勤めることになります。
そのため、どの言語を使うのか、どのような構成にするのかといった技術的な視点だけでなく、経営者の目線を意識した事業目線を持つエンジニアが求められます。
例えば、現在動いているサービスに機能を追加する案件が発生したとします。
そこで、ただ言われた通りに機能追加をするのではなく、最低限必要な機能だけを追加して最短でリリースした方が良いのか、少し時間はかかるけれども今後のことを考えて多少汎用的に作った方が良いのかなど、売り上げ目標やサービスの成長を考えて提案できるのが、事業目線を持ったエンジニアだと言えます。
こういった事業目線を必要とされる機会の多いWEBエンジニアは、技術者目線だけでなく、事業目線で考えられるエンジニアでないと活躍することは難しいでしょう。
失敗3:転職先を適当に決める
あなたは転職先をどのように選んでいますでしょうか。
転職サイト上の情報を見て、名の知れている企業だから、今より給料が良さそうだからなどの理由で選んではいないでしょうか。
転職はあくまで自分が目指すキャリアに少しでも近づけるためのものです。
そのため、なぜ転職するのか、なぜその転職先を希望するのか、理由をしっかりと明確にした上で転職活動する必要があります。
ここで転職する理由を明確にしておかないと、せっかく転職できてもイメージと違ったなど、決して成功と言える転職にはなりません。
したがって、自分の描くキャリアに少しでも近づける転職先を慎重に選ぶことが重要です。
WEBエンジニア転職の失敗から学ぶ3つの成功ポイント
これまでWEBエンジニアの転職で多くの人が失敗するポイントをお伝えしてきました。
その失敗を回避して成功するためのポイントをご紹介します。
それは次の3つです。
- 今すぐ転職すること
- 50歳になったときにどの市場価値を一番重要視するのか決めること
- 自分に合った転職先を見つけること
順に紹介していきます。
転職するなら今すぐ!
「転職の機会を逃すこと」でお伝えした通り、なかなか転職に踏み切れずに年齢を重ねてしまい、転職の機会を逃すことが失敗する原因になります。
したがって、転職しようかなと思ったら、今すぐにでも行動に移すべきです。
転職活動は、転職先を探して情報収集をするのはもちろんのこと、今後のキャリア形成を考えたり、今までの経験をまとめたりと、何かと時間がかかります。
「今は時間がないから、この案件が落ち着いたら」と思っている人もいるかもしれませんが、その案件が落ち着いたら本当に時間ができるのでしょうか?
本当に転職したいのであれば、忙しい合間を縫って少しずつでも良いので、行動することが重要です。
できればいつまでに転職したいのか、期限を設けた方が後回しにせずに進められると思います。
市場価値がない人は50歳になったときに提供する価値を決める
「1.2.市場価値を高めないこと」でお伝えした通り、転職において市場価値は非常に重要になります。
市場価値を高める方法として、何か1つでも突き抜けること、マネジメント力を養うこと、事業目線を持って稼ぐ力を身につけることの3つの方法をご紹介しました。
もちろん3つとも獲得できれば良いに越したことはありません。
しかし、3つすべてを獲得しようとして、どれも中途半端になってしまっては本末転倒です。
そこで、考えていただきたいのが、自分が50歳になったときに3つのうち、どの市場価値を持ったエンジニアになりたいのか、ということです。
市場価値はすぐに上がるものではありません。
そのため、普段からただ漫然とコードを書くだけではなく、戦略的に市場価値を高めていかなければなりません。
したがって、2~3年といった短期スパンで考えるのではなく、今後のキャリア形成を含めた長期スパンでの市場価値の向上を考えた上で、その一歩を踏み出す必要があります。
自分にフィットする転職先を見つける
世の中にはさまざまな会社があります。
人が十人十色なのと同じように、会社も十社あれば十社とも違う社風で、違うビジョンを持っています。
さまざまな会社があるからこそ、自分に合った会社を見つけることが重要です。
特に次に挙げるようなWEBエンジニアにとって要注意な会社は避けたいところです。
部下や現場の意見を聞こうとしないワンマン社長のいる会社や、経営視点が極めて強いトップダウン経営はエンジニアの立場が極端に低かったりするので要注意です。
また、優秀なエンジニアは技術力の高い会社に集まる傾向があるため、技術力の低い会社はエンジニアの技術力を向上させる上で望ましい環境とは言えません。
技術力を向上させるためには、ある程度のチャレンジが必要です。
そのため、極端に保守的な会社もおすすめできません。
そして、一般職に比べて給与や待遇が悪い会社は、エンジニアを過小評価している可能性があるので、避けるべきでしょう。
このような地雷のように危険な会社を自分で見分けるのは困難です。
したがって、こういったことは転職の情報に精通している転職エージェントに相談するのが早いでしょう。
そんな転職のプロである転職エージェントについてはこの後詳しくご紹介します。
転職の成功者に共通するたったひとつの共通点は「頼る力」
あなたは転職に関して相談する人はいますでしょうか?
誰にも相談せず、ネットで調べてばかりの人は要注意です。
「相談できる人がいない」と言う人は、ぜひ転職のプロである転職エージェントに相談してみてください。
転職活動においては情報収集が重要になります。しかし、一人で情報収集するには限界があります。
そこで企業の情報を豊富に持っている転職エージェントに相談することで、自分の欲しい情報を得られるだけでなく、自分の希望にあった会社を紹介してくれます。
また、自分のキャリアに悩んでいる場合も、転職エージェントなら専任のコンサルタントが相談に乗ってくれます。
そして、客観的な視点で、その経験は転職市場でどの程度の価値を持つか、他社や他業種からはどう評価されるか、といったアドバイスが受けられます。
転職を成功させる鍵は「頼る力」です。
ぜひ転職エージェントに相談して、目指すキャリアに一歩近付く転職を成功させてください。
WEBエンジニアの書類でチェックされるポイントは「技術力・マネジメント力」
ここまで失敗から学ぶ転職を成功させるポイントをご紹介してきました。
ここでは、実際に転職の際に書く書類において、WEBエンジニアがチェックされるポイントについてお伝えしたいと思います。
WEBエンジニアの場合、書類でチェックされるポイントは技術力とマネジメント力です。
技術力はコードを見てもらえれば一目瞭然ですが、まずは書類で伝えなければなりません。
しかし何をしたのかという経歴を羅列するだけでは、あなたの技術力やマネジメント力は伝わりません。
そこで、マネジメント経験のある人はマネジメント経験を中心に、ない人は技術力を中心に、自分の中で一番大きな実績に注目して、どのような成果が出たのかをアピールしましょう。
そして、その成果を出すためにどのような工夫をしたのか、なぜそのようにしたのかについて、自分が考えるマネジメント論や技術的観点を絡めて書きましょう。
ここで注意して欲しいのは決して謙遜しないことです。事実以上に話を大きくするのは良くありませんが、謙遜する必要はありません。
一緒に働きたいと思ってもらうために、自信を持って自分をアピールしてください。
WEBエンジニアの面接でチェックされるポイントは「挑戦する力」
書類でチェックされるポイントがわかったところで、次は面接でチェックされるポイントをご紹介します。
流れの早いWEB業界は、常に新しいことに挑戦し続けなければならないため、WEBエンジニアの面接では挑戦する力がチェックされるポイントになります。
そこで、今までのスキルを活かして今後挑戦したいことや、今まで挑戦してきたことなど、挑戦することに関してアピールしましょう。
挑戦に失敗はつきものです。失敗も経験の一つなので、必ずしも成功事例を話す必要はありません。
ただし、失敗してしまった挑戦エピソードの場合は、どのようにリカバリーしたのか、そしてその失敗から学んだことを必ず伝えましょう。
常に追及することを諦めず、新しいことへの挑戦を続けているWEBエンジニアは、WEB業界で活躍できるエンジニアだと言えます。
まとめ
今回はWEBエンジニアの転職について、失敗から学ぶ成功するポイント、WEBエンジニアの転職においてチェックされるポイントについてご紹介しました。
WEBエンジニアの転職で多くの人が失敗してしまうポイントは、
- 転職の機会を逃すこと
- 市場価値を高めないこと
- 転職先を適当に決めること
の3つでした。
そして失敗から学ぶ成功するポイントは、
- 今すぐ転職すること
- 50歳になったときにどの市場価値を一番重要視するのか決めること
- 自分に合った転職先を見つけること
の3つだとお伝えしました。
また、誰にも相談せずネットばかりで調べている人は、転職のプロである転職エージェントに相談することをおすすめしました。
転職は自分が目指しているWEBエンジニアに近づくための通過点です。
この記事を読んだあなたは、WEBエンジニアの転職を成功させるポイントがおわかりいただけたと思います。
ぜひ転職を成功させ、目指すキャリアへの第一歩を踏み出してください。