IT業界のお仕事

「Web系はやめとけ。後悔するぞ」の本質8つとは?転職前にしっておきたい事実

最終更新日:

「Web系やめとけ。後悔するぞ」と聞いたことはありませんか?

筆者は大手SIerからWeb系のメガベンチャーにエンジニアとして転職しました。

それぞれ7年、合計14年勤務してきましたので客観的に紹介してきます。

※SIerとはお客様のシステムを請け負い開発する企業のことです。詳しくは「SIerとは?SEとの違いや業界の事情をやさしく紹介!」をご覧ください。

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Web系は

  • 最新技術が利用できる
  • 働き方が自由
  • 給料は一気に上がりそう!

とキラキラした面をよく見るのではないでしょうか。

いまは「モチベーション」や「エンゲージメント経営」といった形でWeb系企業のネガティブな情報が出にくくなっています。

今回はあえてWeb系へ転職したときに感じる負の面を紹介していきます。

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しかも各社がIT化のため超人気求人もちらほら。

ただし注意点もあり人気求人ほど早くなくなります。

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「Web系やめとけ。後悔するぞ」と言われれている理由8つ

「Web系はやめとけ」とよく言われたり感じたりする点は

  • 薄利多売のビジネスで給料が上がりづらい
  • 事業の安定性がないため固定費である給料を上げづらい
  • 属人的で向上心がないとスキルやノウハウがつかない
  • 40代〜60代のキャリアがない
  • 退職金がない
  • キャリアを広げる幅が狭い
  • フリーランスとして独立しづらい
  • 技術力がすごい高い!というわけでもない

の7個です。

薄利多売のビジネスで給料が上がりづらい

Web系はSaaSの流行りもあり薄利多売のビジネスモデルが多いです。

1件あたりの売上は少ないけど、量で大きく売上・利益を伸ばすという考え方ですね。

Google検索やWeb広告を活用すればたくさんの人に利用してもらえるため、シェアをとれば月間数億円という売上・利益もあります。

ですがGoogle検索やWeb広告のシェア争いは非常に熾烈です。

「デジタルマーケティングが日本一得意」という気概の会社でなければ売上・利益は少ない事業となるでしょう。

給料の源泉である利益が少なければ給料も当然低くなります。

Web系の給料の低さの原因の1つは薄利多売のビジネスモデルが影響しています。

給料をしっかり上げたい方は利益がしっかり出ている企業を選びましょう。

事業の安定性がないため固定費である給料を上げづらい

Google検索やWeb広告でシェアを取れたとしても常に勝ち続けることは非常に困難です。

筆者はデジタルマーケティングが強いWebベンチャーに転職しましたが、1〜3年でそれまでトップシェアだった企業を抜いていました。

このような事業環境のためシェアNo1でも常に油断できず常に莫大な広告費をかけたり新規事業に投資をします。

つまり固定費である給料にあまりお金が回ってきません。

もしWeb系に転職したいのであれば「高利益」はもちろん、安定して利益を出している企業を選んでください。

属人的で向上心がないとスキルやノウハウがつかない

Web系は「自分はこうしたい!」という主体的な人が多く、良く捉えれば押し付けが少ない文化です。

「まずはやってみよう」という企業精神もあり、成長する人は早く大きく成長できます。

悪い見方をすればWeb系はわざわざ教えてもらう機会は少なく自ら吸収する人でなければ成長しづらいです。

失敗しても大ごとにならないためビジネススタンスも低い傾向です。

一方でSIerはそうはいきません。

不具合やトラブルが発生したらお客様に報告・根本対応を求められます。

そして不具合対応した分だけ作業時間の人件費、つまりコストが増え利益率が圧迫されるため社内からも再発防止を必死で考えます。

このような背景からSIerでは企業内に堅牢で品質を確保したモノづくりのノウハウがたまっています。

仕事の進め方としてはWeb系よりもSIerの方が体型的で定型化しています。

このようなことから、仕事の仕方を覚えるという点ではWeb系はおすすめできないと言えます。

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40代〜60代のキャリアがない

Web系企業はまだ創業間もない企業が多く、40代〜60代のエンジニアの一般的なキャリアはありません。

現状では40代〜60代のWeb系エンジニアは部長やマネージャーなど役職についている方が大半です。

ですが今後エンジニアが増え、40代〜60代になったときに限られた役職に就けるとは限りません。

もちろん能力がなければなることもありません。

具体的な比較例としてSIerとWeb系のキャリアの違いは次のようになります。

・SIer:スペシャリスト・営業・コンサルタント・役職者など幅広いキャリアが用意されている

・Web系:メガベンチャーと呼ばれる企業でもジェネラリストとスペシャリストくらしかない

ポジティブに捉えれば自分のキャリアは自分で切り開くというチャンスがあります。

ネガティブに捉えればキャリアの選択をせず惰性で年齢を重ねる可能性があり、市場価値がなくなってしまうことが考えられます。

特に30代のエンジニアはお気をつけください。

退職金がない

Web系企業は中小企業・ベンチャーが大半です。

社員のモチベーションを上げるために椅子・PC・フレックス勤務などの短期的な福利厚生は充実していますが、従業員の資産形成という点ではWeb系は全然充実していません。

特に退職金がない点については要注意です。

給料水準が低いWeb系で貯蓄もできず退職金もなければ計画的に貯蓄をするしかありません。

持ち株制度があったとしても流行り廃りが激しいWeb系企業の中で30年後も生き残っている保証はありません。

実際、筆者が努めていたWeb系企業の株価は3年程度で1/4になってしまいました。

今を楽しく生きるのも大事ですが長期視点も忘れてはいけません。

キャリアを広げる幅が狭い

エンジニアは人で不足のため非常に重宝されます。

実際、dodaの統計では全職種において一番求人倍率が高い職種となっています。

参考:ITエンジニアの求人倍率|doda

もちろん、入社したら開発を期待されます。

特にWeb系に入社した場合はひたすら開発です。

とにかくシステム開発に集中させてもらえるでしょう。

メリットのように感じるかもしれませんが、裏を返せばシステム開発以外の仕事ができずに中年を迎えることになります。

私が知っているエンジニアは電話も出れません。

一方でSIerであれば

  • 目標売上達成のための予算管理
  • 商談・金額見積り・スケジューリング
  • クライアントへの報告

などなど様々な業務を経験し担当可能な範囲がどんどん広がっていきます。

30代を超えてくると大きな差になってきます。

実際、30代を超えてもSIerからWeb系への転職は技術力があれば可能です。

ですがWeb系からSIerへの転職は30代を超えると厳しくなります。

こちらについては「【要注意】WEB系からSIerの転職はきつい!WEBエンジニアとSEの仕事の違い」をご覧ください。詳細に解説しています。

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「定年までプログラミングをしていたい!」という方は問題ないでしょうが、「さすがに60代になったら違う仕事をしていたい」と思う方はこの点を気をつけましょう。

フリーランスとして独立しづらい

「将来はフリーランスとして独立したい」と思っている方はご注意ください。

将来独立してシステム開発を受託して在宅作業したいと考える方は多いですが、Web系の方は受託開発に非常に苦労するでしょう。

受託開発するためには

  • 要件をとりまとめるスキル
  • 精緻な見積もり技術
  • スケジューリング力
  • 品質コントロール力

など必要となってきます。

Web系ではこれらの技術が身につかないため一般的には

  • お客様の要件をとりまとめられず案件が受注できない
  • 見積もり精度が悪かったり要件の抜け漏れのため赤字プロジェクト化
  • 協力会社に指示出しができないため1人で完結するプロジェクトしか受注できない
  • 納品後に不具合が多発し、いつも場当たり的な対応

といったことが起こりがちです。

受託のプロであるSIerですらデスマーチ化するくらいですから何も知らないWeb系の人はまず失敗するでしょう。

そのため、Web系のフリーランスは作業請負のような形で受注するのが一般的です。

つまり「月160時間働くから100万円を請求します」といったよう時間給のような契約です。

このような形態であればWeb系であっても可能ですが、あなたは60代のエンジニアに作業請負を発注したいですか?

一般的には作業請負で依頼する方は若手が好まれます。

つまり長くフリーランスとして活躍は難しいと考えられます。

独立を考えている方はお気をつけください。

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技術力がすごい高い!というわけでもない

Web系は最新技術の導入が早いです。

自社ビジネスを運営しているためリスクを取りやすいからです。

SIerと比べ技術に対するモチベーションが高い方も多いという背景もあります。

さらにコンソール上でのコマンド入力やviの操作力、特定言語へのこだわりが強く、その面では技術は高いと感じます。

このような魅力は確かにありますが次の2点については気をつけておきましょう。

  • レガシーシステムを使い続けているWeb系もある
  • 転職市場における技術力という視点

それぞれ紹介いしていきます。

レガシーシステムを使い続けているWeb系もある

憧れのWeb系に入っても最新技術ができるとは限りません。

筆者がメガベンチャーに入社して初めて担当したシステムはPHPのオレオレフレームワークを使い続けていました。しかもサーバーは1台構成。。

当然、オレオレフレームワークを使いこなすエンジニアが上長となるため最新技術が好きで入ったエンジニアにはストレスが溜まりやすいです。

ちなみに私の仕事はレガシーシステムのリニューアル担当でした。

他にも

  • 同僚が転職したら同様にレガシーシステムの運用をしていたため再転職をした事例
  • 他企業でもオレオレフレームワークで運営している事例

は複数見てきています。

2000年代からあるWeb系企業に入社する方はお気をつけください。

転職市場における技術力とは?

30代を超えた転職では「どんなシステムをどんな役割で担当できるか?」という点が重要になってきます。

20代であればRailsやReactといった言語やフレームワークが評価されることも多いですが30代となると「どんなシステムをどんな役割で担当できるか?」という点も重要になってきます。

単に「Railsで開発できます」といった人材よりも「ECサイトを主体的に設計・開発・ディレクションできる」といった人材の方が評価が高くなってきます。

SIerと比較してWeb系では

  • 開発するシステムの多様性が少ない
  • アジャイル方式で開発するためプロジェクトマネジメント力が付きにくい
  • 小さく開発してリリースするため単純なシステムが多い

といった傾向があり、この点における技術力はつきにくい傾向です。

単にプログラミング力や最新技術の導入だけを目的にしないほうが良いとでしょう。

ここまでWeb系のネガティブな部分をお伝えしていきましたが、決してWeb系が悪いというわけではありません。

実際に筆者はWeb系に転職し後悔していません。

Web系への転職で苦労したけど後悔はない

Web系は

  • 給料が安い
  • 退職金がない
  • キャリアパスがない

とおすすめしにくいのですが筆者は転職して良かったと感じています。

上記のデメリットから将来への危機感も強く「若いうちにいっぱい挑戦してなんとしてでも将来につなげるぞ」という気持ちにつながり大きく成長につながったと感じます。

7年ほどメガベンチャーに転職した結果、

  • スピード感ある開発の吸収
  • ビジネスモデルや集客に関するスキルアップや経験
  • マネージャー経験による採用・育成

といった体験ができました。

大手SIerでは絶対に経験できなかったことです。

Web系への転職は明確な目的がある方にはおすすめです。

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Web系を検討している人へのアドバイス

最後にWeb系へ転職を検討している人へのアドバイスを紹介いたします。

先述したとおりWeb系はお金・キャリアと言う面で条件が良いわけではありません。

自発的なキャリア形成ができない方はおすすめできません。

きっとWeb系を検討している人は

  • 自由な服装
  • リモート勤務またはフレックスタイムの働き方
  • 有名なサービスがある
  • Macが使える
  • 最新技術が使える

という憧れがあるのではないでしょうか。

このような理由が転職目的の方には筆者はおすすめできません。

環境が目的の方は、筆者が採用・育成をしてきた経験では「所属することが目的」になりがちです。

キラキラした憧れの目的ではスキル・経験が身につきづらく実績・成果が得られにくくなります。

30代以降の転職は実績・成果が伴わないと中々転職が成功しません。

ぜひ憧れでWeb系やベンチャーを選ぶのではなく、明確な目的を持って挑戦してください。

まだまだベンチャーへの転職に関する情報は少ないため、ご相談がある方はIT転職相談窓口までどうぞ。

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まとめ

今回は「Web系やめとけ」というテーマで紹介いたしました。

最大の理由は、

  • お金
  • キャリア

です。

給料は低めで退職金はありません。

キャリア形成も自発的に進めなければ年齢とともにジリ貧となります。

「20代・30代で誇れる成果・実績が出し、次のステップに挑戦したい」という方がWeb系に向いていると筆者は考えています。

ぜひ参考にしてください。

Web系についてもっと知りたい方は「SIerからWEB系に転職して5年経ったので比較してみた」にも詳しく経験を紹介していますのでぜひご一読ください。

SIerとの比較で紹介していますので分かりやすいと思います。

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