SE(システムエンジニア)に必要なスキルと理由を徹底解説!

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本記事ではSE(システムエンジニア)として活躍するために必要なスキルを紹介していきます。

必要なスキルとともにその理由や年代ごとに求められるスキルも紹介しているためぜひ参考にしてください。

SEに必要な4つのスキルとその理由

SEに求められているスキルは大きく分けて4つです。

そして、これらのバランスが取れているかどうかも重要です。

まずは、4つのスキルが具体的にどのようなものかをご説明します。

技術力:開発したいシステムを構築できる開発・設計力

技術力の捉え方は人それぞれです。

ここではSEに求められる技術力を「開発したいシステムを構築できる開発・設計力」と定義します

SEの大半は技術を扱う仕事に従事します。

その技術を使い求められるシステムを開発する力が求められています。

開発する力があるかどうかは具体的なシステムを思い浮かべ、それを開発できるかを考えてみましょう

そのときに大きなくくりから小さなくくりで考えると良いです。

例えば

  • 大きなくくり:会計システムがフルスクラッチ開発できるか
  • 真ん中のくくり:設計書があればどうにか開発できるか
  • 小さなくくり:X社のパッケージであれば追加機能を開発できるか

大きなくくりはどんな会計システムでも開発できる技術力です。

逆に小さなくくりは特定の会計システムであれば開発できる技術力です。

まず、開発したいシステムに対して自分がどの位置に居るのかは確認するようにしましょう。

もし、求められてい技術力よりも自分が持つ技術力が低い場合には

  • システム開発の経験をもっと積む
  • 座学でも知識を深める

などの対策をしてみましょう。

コミュニケーション力:ニーズを汲み取り妥協点を模索しながら推進する話術

SEにはコミュニケーション力として聞く力と伝える力の両方が求められています

これは、ニーズを汲み取らなければシステムの完成はありえないからです。

それでは、どれぐらいのコミュニケーションスキルがあるとお客様のニーズを汲み取れるのでしょうか。

必要とされるコミュニケーション力は具体的に以下の4つです。

  • お客様がシステムを作る理由、解決したい課題を明確に把握する力
  • システム開発において発生した問題点を正確に伝える力
  • お客様と一緒にプロジェクトを推進し良いシステムを完成させる力
  • 疑問や課題が発生した際にすぐに連絡できる・回答してもらえる信頼関係を構築する力

SEが知るべきことはお客様がシステムを作る理由です。

そして、システムを作る裏側にはお客様が解決したい課題があります。

ただ、解決したい課題は曖昧ではシステムも中途半端になりかねません。

そのためまずは、解決すべき課題を明確にする力が必要です。

課題が明確になればシステム開発が進んでいきます。

しかし、順風満帆に進まないこともあり問題が発生することもあるでしょう。

このときには課題をお客様に正確に伝え、新しい課題をどのように解決するかを明確にする必要があります。

どのように軌道修正するかを聞き出す力も必要です。

開発で問題が起こると場合によっては仕様の決定まで戻らなくなるかもしれません。

そうなると時間も費用も必要となります。

時間や費用の制約があるなかで、最善の案・妥協案などをお客様といち早く決定できる力も求められています

最後に、プロジェクトはSEだけではなくお客様と一緒に進めていることを理解してもらう力も大切です。

システムはお客様の協力無しには完成しません。

常にお客様の立場にも立ち何を必要とされているのか理解するためのコミュニケーションが必要です。

お客様と一体となりプロジェクトを前向きに進められる力もコミュニケーション力です。

そして、お客様と共にプロジェクトを進めていくと信頼関係も生まれます。

信頼関係が生まれると疑問、課題に対してお客様がスムーズに対応してくれることも増えてきます

ちょっとした課題、疑問でも気軽に質問し早々に解決できるような人間関係を構築できる力も必要です。

業務スキル:業界やお客様の業務を深く理解し効果の高いシステムを形にするスキル

業界やお客様独自の業務も深く理解し、それを踏まえて効果の高いシステムを作り上げることが大切です。

例えば人件費システムでは毎日の勤務時間を入力できることが求められます。

これはどの業界、お客様でも求められる業務でしょう。

しかし、お客様によって勤務時間が1パターンしかない場合と3パターンもある場合が考えられます。

このとき、3パターン必要なお客様に1パターンのシステムを納品しても意味がありません。

お客様の業務に合致していないシステムだからです。

これは極端な例ですが、お客様独自の業務を理解して開発されたシステムであることが必要です。

お客様独自の業務は特に深く理解しなければシステム化出来ない部分です。

ここの理解が出来なければ同業他社では使えてもお客様の業務に沿わないシステムとなる可能性もあります

お客様の業務を踏まえ、それに効果を与えるシステムが設計できなければなりません。

マネジメント力:品質・納期・コストを計画通りに管理するスキル

マネジメント力はSEが品質・納期・コストを管理するために必要です。

これらは全て仕事を成功させるため意識しなければならないことです。

仕事において品質を担保することは非常に重要です。

品質の悪い仕事はその後の信頼を無くしてしまうからです。

また仕事ですので納期を守ることも大切です。

どんなに品質が高くともお客様が必要とするタイミングに間に合わなければ意味がありません。

お客様が必要なタイミングで高い品質を提供するためにマネジメント力が必要です。

さらに、高い品質で納期を守りながらもコストを意識することも重要です。

品質を保ち納期を守っても、コストがオーバーしては会社としては儲けがありません。

会社はあくまでも利益を生み出すことが目的です。

品質と納期を守りながらコストも意識することがSEには求められています

マネジメント力は管理する人だけではなく個人個人が意識することでもあります。

SE全員がマネジメント力を持ち、自分の立場に応じたマネジメントをする必要があります。

SEの業務において資格は重要ではない

資格があれば転職できるというのは幻想です。

実務を伴って初めて評価されると考えなければなりません。

「資格があれば転職に有利ですか」といった質問は必ずと言っていいほど耳にします。

企業も教育の一環として資格の取得を奨励していますし、資格の有無が気になる人も多いでしょう。

資格は持っているに越したことは無いのも事実です。

ただし、それは実務が伴っている場合のみ役に立ちます

例えば以下のような2人がJavaプログラマの求人に応募してきた場合を考えてみます。

  • Aさん:社会人経験の5年間をJavaプログラマとして過ごしてきたが資格の取得は無し
  • Bさん:社会人経験の5年間を複数言語のプログラマとして過ごし、Javaの資格も取得

このとき皆さんであればどちらの方と仕事をしたいと考えるでしょうか。

「資格を持っているからBさんだ」と言い切ることは出来るでしょうか。

多くの方はBさんだとは言い切れないことでしょう。

Aさんの方がJavaを深く理解している可能性が高いと考えるのではないでしょうか。

これは、座学で資格を取るのと実践的なスキルは違うと皆さんが気付いているからです。

皆さんが感じていることは採用担当者も感じることです。

どんなに資格があっても、実務が無ければ転職では通用しません

転職では基本的に即戦力が求められているからです。

資格だけで頭でっかちになった状態では、即戦力と言えず転職が遠のいてしまうのです。

ただ、実務を伴った状態で資格を持っているのであればそれはプラスに働く可能性があります。

実力を示す補助的な要素と考えられるからです。

資格と転職の真実まとめ

  • 転職は即戦力重視なので、資格よりも実務経験を求めれる
  • 座学で資格を取るのと実践的なスキルがあるのは別物
  • 実務を伴った状態で資格を持っているとプラスに働く可能性がある

29才までのSEは技術力または業務スキルで転職が可能

29歳までに転職する場合には以下の2つのスキルが求められています。

  • 技術力:お客様が求めるものを実際にシステムという形にする
  • 業務スキル:お客様が求めるシステムはどのようなものかを明確にする

どちらかのスキルがあれば転職可能です。

これは、まだ20代のうちは実際に開発をするなど現場の仕事が中心だからです。

SEは実際にシステムを開発しますので技術力が無ければ価値が下がります。

お客様が必要なシステムを作るために高い技術力を武器に転職することが可能です。

また、システムを作るためにはお客様の業務を理解している人が必要です。

業務を理解して初めて必要なシステムが明確になるからですそのため、既に業務スキルが高い場合もそれを武器に転職することが可能です。

特に採用する会社にとって不足している業務スキルを持つ場合には転職で有利です。

ただし、20代の場合には業務スキルは必須ではありません。

持っておくに越したことはありませんが、技術力を武器に転職できます。

20代ではまず技術力を高め、続いて業務スキルを高めることを重要視すると良いでしょう。

まずは現場の一線で働けるだけのスキルを持っておくと転職で有利です。

29歳までのSEが転職で求められる2つのスキル

  • お客様が求めるものを実際のシステムという形にできる技術力
  • お客様が求めるシステムはどのようなものかを明確にできる業務スキル。ただし技術力ほど必須ではない。

30代以上のSEはマネジメント力・業務スキルも必要

30代以上のSEは技術力があることは当たり前であると考えられます。

20代の間に開発現場を経験して一通りのスキルが付いているはずだからです。

30代以上になると求められることは20代とは変わり以下の2つです。

  • マネジメント力:20代など現場の戦力を適切に管理してプロジェクトを成功させる力
  • 業務スキル:経験を活かした効率的な仕様決定や、先回り提案できるほど高いお客様業務の理解力

30代以上のように年次が上がると管理されるから管理する側になるのが一般的です。

自分が管理された経験を活かし、今度は部下を管理する立場になります。

年齢を重ねてもいつまでも管理されているのは一般的には望ましくありません

もちろん、非常に高い技術力で現場に残る人も居ますがそれでもある程度はマネジメント力が必要です。

また、30代以上では経験も重ねていることから業務スキルも求められます

過去に経験した同業種・同業界でのシステム開発経験を活かして効率的に仕様決定が出来なければなりません。

また、お客様のシステムで必要な機能を先回りで提案できるように業務を深く理解する力も必要です。

例えば製造業では物を作るシステムに関する業務理解は必須でこれを活かして効率よく仕様決定をします。

それに加え生産管理システムも仕様決定や提案をする必要があります

さらには、品質管理システムもお客様が見逃していれば先回り提案しなければなりません。

30代以上は当たり前ですが20代までとは異なり経験を積んでいることが前提にはあります。

マネジメント力も業務スキルも経験を活かして自分なりに身に付けておくことが重要です。

30代以上のSEが転職で求められる2つのスキル

  • 20代など現場の戦力を適切に管理してプロジェクトを成功させられるマネジメント力
  • 経験を活かした効率的な仕様決定や、先回り提案できるほど高いお客様業務の理解力

自分のSEとしてのスキルを知りたい場合は転職エージェントに聞くことがおすすめ

転職やフリーランスへの転身を考えていて自分のスキルが不安な場合には他人に「聞く」ことが1番です。

他人の意見を貰うことで客観的にスキルを判断できます。

他人に聞く場合、筆者がおすすめしているのは転職エージェントに聞くことです。

転職エージェントは企業のニーズを理解して必要なスキルを持つ人を紹介しています。

逆に、転職者に対してスキルからどの仕事に応募できるのかを紹介する役割も持っています。

つまり、転職エージェントに自分が持つスキルを伝えることで応募できる求人が把握できます。

相談した結果、自分が満足する求人に応募できるのであればスキルは足りていると考えられます。

逆に満足する求人が選択肢に無い場合、企業の思いと自分の持つスキルにギャップがあります。

何かしらのスキル不足と判断されたと考えられます。

ただ、満足する求人を紹介できない場合に転職エージェントはその理由を教えてくれます。

例えば「Aの仕事をするためにはBのスキルが必要」など企業が求めるスキルを具体的に教えてもらえます。

具体的に聞くことで、自分では把握出来ていないスキル不足が明確になります。

スキルは自信を持つのも良いことですが客観的な判断も必要です。

自己評価だけでは口だけの人材になりかねません。

客観的な評価も踏まえて、スキルは十分か不足しているかを判断しましょう。

また、客観的な評価を知るためには転職エージェントに聞くのが1番です。

注意点は1つ!転職したあとの年収はいくらくらいかしっかり聞くこと

転職時に注意しなければならないことが1つだけあります。

それは転職後の年収について具体的に確認しておくことです。

今の時代スキルの高いSEの市場価値は高まっています。

しかし、転職後の年収・市場価値は明確に聞かなければ具体的には教えてくれません。

これは企業側も他社の状況などを鑑みて、ギリギリまで支給額を考えたいからです。

ただ、これでは転職する側は自分の市場価値を知ることが出来ません。

現職と比べてどの程度年収が上がるのかも具体的に見えてきません。

もちろん年収が転職の全てではありません。

年収以外に重要視している部分があるかもしれませんが、年収は意識して確認しましょう。

事前に明確に年収を確認しておくと転職してからの処遇でのトラブルも少ないです。

最近は給与の交渉も転職エージェントが対応してくれることが増えています

また現在の年収見込みも自分、転職エージェントから確認すれば企業は大まかな金額を答えてくれます。

それを踏まえて、満足する金額なのかあるいは増額を求めるのか考えることも転職では必要です。

SEとして年収アップしたい場合は転職エージェントに必要なスキルを聞こう

SEを続けるのであれば目指すべきは高年収の価値あるSEです。

しかし、どんなに頑張っても一定以上は年収が上がらないこともあります。

年収を高めるためには、市場が求めるスキルを高めて希少な人材になることが大切です。

それでは市場が求めるスキルはどのように知るのが良いのでしょうか。

これはエージェントに聞くことが手っ取り早いです。

エージェントは市場を熟知しています。

現在、どのようなスキルが求められ求人の単価が高まっているかも把握しているわけです。

つまり、エージェントに聞いてみると自然と高単価に応募するための条件が見えてきます

高単価の条件が見えればその条件を満たすためのスキルを磨いてみましょう。

ただし、市場価値を高めるためには実務を伴うことも大切です。

なかなか会社内では経験できないこともありますが、何かしら実務を経てスキルアップするのが理想的です。

エージェントの場合、得られる情報は客観的・統計的に得られたものです。

実際の求人数や単価など数字に裏づけされた案内ですので信頼性は高いと言えます。

SEは「何でも屋」を目指すのではなく、エージェントなどを活用して必要なスキルを知りましょう

そして、必要とされている市場価値の高いスキルを伸ばすことを意識しましょう。

まとめ

SEには技術力だけが求められているのではありません。

技術力以外にもコミュニケーション力や業務スキルが求められています。

複数のスキルがSEには必要であることをまずは理解しておきましょう

また、スキルにはバランスも必要です。

得意・不得意はあると思いますが出来るだけバランスよく身に付けることも意識してください。

自分のスキルレベルが分からない場合にはエージェントに相談してみましょう。

ここでご紹介したエージェントを利用すると客観的な評価が得られます。

主観的な評価と客観的な評価は異なるものです。

必ず客観的な評価から市場価値を把握してください。

客観的にスキルが高いと判断されればそれが求人の紹介にもつながります

スキルが足りていなければスキルアップする、足りていればより高単価の求人に応募して新しい道を切り開いていきましょう。

サイト監修者

ITエンジニアのアキです。
大手SIerのSEを7年、メガベンチャーのWEBエンジニアを5年経験しています。
名古屋工業大学 大学院 情報工学修士課程を修了、応用情報技術者など複数の資格を取得。 現在は独立し、自社サービスの開発やWeb制作をしています。

Twitter:@it_career_navi

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