SIerがなくなる理由とは?将来性を合わせて解説

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本記事ではSIerがなくなると聞いて気にしている方に理由や将来性について解説していきます。

SIerの将来性が不安な方はぜひ最後までご覧ください

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SIerはなくなるのか?

SIerがなくなると言われる理由4つについて解説していきます。

  • 価格競争
  • コードレス化
  • SaaSの台頭
  • 金融系案件の減少

具体的に解説していきます。

論点1:SIerは価格競争に巻き込まれ給料が安くなる

SIerは競合が多く、価格競争に巻き込まれてしまう。

その結果、コスト削減、給料カットという悪循環に巻き込まれるという主張があります。

こちらの記事でも「2ちゃんねる」の創設者であるひろゆき氏が語っています。

しかし、この主張は1つの側面しか見ていないと言わざるを得ません。

比較される自社ビジネスで成功する企業は少ない

ひろゆき氏の主張では、

SIerは価格競争に巻き込まれて給料が下がる、もしくは競争に負けて潰れていくが、自社ビジネスは「当たれ」ば利益が出るからボーナスが出る。

引用元:SIerって本当にヤバいの? ひろゆきが語る、業界ごと沈まないためのキャリア戦略

ということのようです。

価格競争は多かれ少なかれ起きるものです。

しかし、ドコモやauなどの通信事業者や楽天などのプラットフォームビジネスとは異なります。

SIer業界では大手SIerに収斂するビジネスモデルではありません。

なぜなら、大手SIerですら人材不足のため全てのシステム構築を請け負えきれないからです。

つまり、スケールしづらいビジネスモデルだからです。

よく似ている業界はハウスメーカーと工務店です。

ハウスメーカーがどれだけ頑張っても工務店は生き残っています。

SIerはこれと同様のため、なくなることは無いと考えられます。

ちなみに、筆者は

「自社ビジネスは当たればデカい」

という主張には疑問を持ちます。

「自社ビジネス」と簡単に言いますが、大きな利益を継続的に出すビジネスは非常に難しいでしょう。

メガベンチャーからスタートアップまで必死で自社ビジネスを立ち上げていますが、成功事例はわずかです。

さらに時代の変化に合わせながら同じサービスで利益を出し続けるのは非常に難しいでしょう。

グリー、DeNA、クックパッドなど2010年頃は絶好調でした。

しかし、2019年では表舞台に現れる数が少なくなってきました。

結局、自社ビジネスが軌道に乗っていても、それがずっと続くとは限りません。

企業としては、リスク分散のために新規事業に参画することになります。

しかし、これの資金を捻出するには利益を内部保留して回していく必要があります。

つまり給料水準は上がりづらいでしょう。

軌道に乗せるだけでも大変なのに、持続的に成長するのはもっと大変なのです。

そもそも、自社ビジネスもそのビジネスモデルは薄利多売からスタートします。

「認知度を上げるために無料でサービスを提供する」

「広告を打ってユーザーを呼び込む」

など、初期投資を回収するまではずっと赤字です。

こういう面を見ても、

「自社ビジネスがSIerの受託開発よりもビジネスモデルとして優秀であるとは一概にいえない」

とは一概に言えないのではないでしょうか。

受託開発は利益コントロールしやすいビジネス

自社ビジネスが「当てる」ことが前提のビジネスだとしましょう。

その場合、SIerの受託開発はほぼ確実に当たり、さらに利益コントロールがしやすいビジネスといえます。

なぜなら受託開発では、コストの大半がエンジニアの人件費だからです。

そのため開発にどのくらいの時間と人数が必要なのかが見積もれば、総コストがいくらかわかるのです。

あとは、このコストに利益分を上乗せした金額をクライアントに請求します。

開発が順調に進むかどうかは見積りの精度とプロマネ力、エンジニアの腕次第なところがあります。

自社ビジネスが利益を出し、軌道に乗るまでの道のりは簡単ではないでしょう。

それに比べれば、プロジェクト単位でしっかりと利益を出すことのハードルは、相当低いと言えます。

10年前と比べSIerの仕事は確実に増えている

さらにSIerの仕事は確実に増えているという背景もあります。

近年、大手メーカーの受注量も増加傾向にあり、価格競争になるどころか受注価格は高騰しています

PaaSやIaaSなどの基盤の構築が柔軟になり、事例もたくさんできていたことも影響しているでしょう。

参考:ミック経済研究所、「SI・開発サービス市場の実態と展望 2017年度版」を発刊|日本経済新聞

実際、SIerの採用は継続して募集されています。

論点2:コードレス開発によってSIerの需要が減少する

コードレス開発によってSIerの需要が減少するという話があります。

「コードレス開発」は、エンジニアがコードを書かずともシステムが構築できてしまう魔法のような仕組みです。

フローチャートを書くだけで、機械がプログラミング言語に落とし込んでくれるので「コードレス」と表されます。

確かに、これが浸透すればSIerは不要になるかもしれません

コードレス開発の実現性は未知数

夢のようなコードレス開発ですが、実現性は未知数です。

「少しのタイピングだけでシステムが構築できてしまう」

将来のことは分からないため、可能性は否定できませんが、「車が空を飛ぶ」ほどに難しいと思います。

限定された処理に限れば実現できるでしょう。

しかし全ての要件を実現する処理をコーディングなしで実現できるのは非現実でしょう。

ただし、システム構築を依頼する担当者が全ての要件を理路整然と伝えられれば、可能性もあると思います。

論点3:SaaS等でシステムは「作るもの」から「利用するもの」になるから

SaaS等の出現によってシステムは「作るもの」から「利用するもの」になる、という話があります。

もちろん、SaaSの出現はIT業界に大きな変革をもたらしました

SaaSとは「Software as a Service」の略です。

ソフトウェアがクラウド上に用意されており、ユーザーはアクセスだけで、そのサービスを利用可能となります。

では、これらを使えば企業は自社の業務をスムーズに遂行できるでしょうか

トヨタ自動車のシステムをSaaSで運用することは不可能!個別開発はなくならない。

たとえば、トヨタ自動車のシステムをSaaSで運用することができるかといわれば、答えはNoでしょう。

企業にはそれぞれの歴史と文化があり、それらは意思決定から業務フローにまで影響を与えています。

企業が培ってきたノウハウは一般化できないものであり、通り一遍のシステムで代用することは不可能です。

そういった企業の細かな要望を聞き取り、カスタマイズするのがSIerの仕事です。

従って、個別開発がなくなるということは、まずないことでしょう。

論点4:金融系など2020年代で仕事が減る

金融系は不具合が許されず業務も複雑なため、システム開発費が非常に高くSIerの大きな売上を占めています。

その金融系の仕事が2020年代で仕事が減るという論点です。

「銀行の基幹システムの構築が一通り完了して2020年代には金融系の仕事が減る」

という理由ですが実際のところはどうか考えていきましょう。

将来のプロジェクトが今の時点で全て見えるはずがない

金融企業の経営戦略としてITを外すことはありえないでしょう。

逆にIT化の波は加速しています。

現在ではPayPay、メルペイなど各種Payサービスが次々とリリースされています。

さらには、消費税10%に合わせてキャッシュレス決済が優遇されています。

FinTechが活発化していくのはこれからです。

仮想通貨・ブロックチェーン技術も普及し始めるでしょう。

2020年代になれば新たなプロジェクトが企画・開始されると考えて問題ないでしょう。

「今の時点でプロジェクトがないからSIerがなくなる」

というところまで連想するのは少し早いかと筆者は考えます。

それではどのようなSIerに就職・転職すれば良いでしょうか?

SIerはなくなる?他ビジネスと比較して考え直すべき四つの論点

  • 論点1:SIerは価格競争に巻き込まれ給料が安くなる?
  • 論点2:コードレス開発によってSIerの需要が減少する?
  • 論点3:SaaS等でシステムは「作るもの」から「利用するもの」になる?
  • 論点4:金融系など2020年代で仕事が減る?

SIerの将来性は拡大傾向にある

SIerの将来性は拡大傾向にあると言えます。

SIerの将来性については昔から議論されており、ソフトウェアのSaaS化やサーバーやネットワークといったインフラのクラウド化によってSIerは縮小していくと言われていましたが、常に拡大傾向にあります。

SIビジネス以上の推移

今後はさらにDX化のニーズにより市場が拡大するものと予想されています。

同じ業界のDX支援を数多く手がけたSIerの存在は最適なソリューションを得られやすい存在と言えます。

つまりSIerの提案力の高さを期待するニーズがあります。

社内でIT人材を採用、育成するケースもIT人材は取り合いの状況となっており、優秀なエンジニアを採用するためには採用費はもちろん、口説く必要もあるでしょう。

もし、大規模開発が必要になった場合は、スケジュールの見積やシステムの要件定義・設計が必要となります。

SI業界での見積スキルがないと、日程や費用といった計画すら立てられないでしょう。

また開発が始まると多くの工数が必要となり、必ずITエンジニアの人材不足に陥ります。

これらの問題に対応できるのがSIerしかないため、今後のSIerの将来性は徐々に拡大していくものと考えられます。

 

まとめ

今回は「SIerはなくなるのか?」というテーマでお話をしてきました。

結論としては「SIerがなくなるということは考えにくい」ということになります。

ただし、今後の技術の進歩によって、下流の業務は自動化されてしまう可能性があることは確かです。

そのため、上流を担当できる大手SIer、もしくは中堅以上のSIerを狙って転職するようにしましょう。

一人で大手への転職が難しいと思う人は、転職エージェントを上手く利用してください。

きっと大きな助けとなるはずです。

サイト監修者

ITエンジニアのアキです。
大手SIerのSEを7年、メガベンチャーのWEBエンジニアを5年経験しています。
名古屋工業大学 大学院 情報工学修士課程を修了、応用情報技術者など複数の資格を取得。 現在は独立し、自社サービスの開発やWeb制作をしています。

Twitter:@it_career_navi

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