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【就職・転職者は必見】「SIerはやめとけ。なくなるぞ」に対する業界歴15年の見解

最終更新日:

就職・転職でSIerを検討するときに

SIerって将来なくなるの?

やっぱりSIerはやめといた方がいい?

と気になる方は多いのではないでしょうか?

とくにブログやYouTube、SNSなどではWeb系やスタートアップの人たちの発信が多く、

Web系は最高!SIerは地獄

という論調をよく見かけます。

そこでSIer7年、Web系7年、フリーランス1年を経験してきた筆者が客観的に解説していきたいと思います。

結論からお伝えすると、SIerはWeb系よりも利益を安定に確保しやすい非常に安定したビジネスモデルです。

定年までのキャリアモデルもあり、SIerがなくなることもありえないと筆者は考えています。

詳しく解説しますので、もしSIerの将来に不安を感じる人はぜひ一読してください。

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SIerはなくなる?筆者の見解は「なくならない」

では、さっそく本題に入っていきましょう。

「SIerはなくなるのか?」という疑問に対する筆者の見解は「SIerなくならない」です。

「なくなるはずがない」といってもいいです

大工や電気工事士など、スペシャリストによる請負仕事がなくならないこと同様にです。

SIerを他のビジネスと比較して「なくなるか?」を考えてみよう

SIerと他のビジネスを比較して「なくなるか?」を考えてみましょう。

よく言われている「SIerがなくなる」という次の4つの論調を考察していきましょう。

  • 価格競争
  • コードレス化
  • SaaSの台頭
  • 金融系案件の減少

具体的に解説していきます。

論点1:SIerは価格競争に巻き込まれ給料が安くなる

SIerは競合が多く、価格競争に巻き込まれてしまう。

その結果、コスト削減、給料カットという悪循環に巻き込まれるという主張があります。

こちらの記事でも「2ちゃんねる」の創設者であるひろゆき氏が語っています。

しかし、この主張は1つの側面しか見ていないと言わざるを得ません。

比較される自社ビジネスで成功する企業は少ない

ひろゆき氏の主張では、

SIerは価格競争に巻き込まれて給料が下がる、もしくは競争に負けて潰れていくが、自社ビジネスは「当たれ」ば利益が出るからボーナスが出る。

引用元:SIerって本当にヤバいの? ひろゆきが語る、業界ごと沈まないためのキャリア戦略

ということのようです。

価格競争は多かれ少なかれ起きるものです。

しかし、ドコモやauなどの通信事業者や楽天などのプラットフォームビジネスとは異なります。

SIer業界では大手SIerに収斂するビジネスモデルではありません。

なぜなら、大手SIerですら人材不足のため全てのシステム構築を請け負えきれないからです。

つまり、スケールしづらいビジネスモデルだからです。

よく似ている業界はハウスメーカーと工務店です。

ハウスメーカーがどれだけ頑張っても工務店は生き残っています。

SIerはこれと同様のため、なくなることは無いと考えられます。

ちなみに、筆者は

「自社ビジネスは当たればデカい」

という主張には疑問を持ちます。

「自社ビジネス」と簡単に言いますが、大きな利益を継続的に出すビジネスは非常に難しいでしょう。

メガベンチャーからスタートアップまで必死で自社ビジネスを立ち上げていますが、成功事例はわずかです。

さらに時代の変化に合わせながら同じサービスで利益を出し続けるのは非常に難しいでしょう。

グリー、DeNA、クックパッドなど2010年頃は絶好調でした。

しかし、2019年では表舞台に現れる数が少なくなってきました。

結局、自社ビジネスが軌道に乗っていても、それがずっと続くとは限りません。

企業としては、リスク分散のために新規事業に参画することになります。

しかし、これの資金を捻出するには利益を内部保留して回していく必要があります。

つまり給料水準は上がりづらいでしょう。

軌道に乗せるだけでも大変なのに、持続的に成長するのはもっと大変なのです。

そもそも、自社ビジネスもそのビジネスモデルは薄利多売からスタートします。

「認知度を上げるために無料でサービスを提供する」

「広告を打ってユーザーを呼び込む」

など、初期投資を回収するまではずっと赤字です。

こういう面を見ても、

「自社ビジネスがSIerの受託開発よりもビジネスモデルとして優秀であるとは一概にいえない」

とは一概に言えないのではないでしょうか。

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受託開発は利益コントロールしやすいビジネス

自社ビジネスが「当てる」ことが前提のビジネスだとしましょう。

その場合、SIerの受託開発はほぼ確実に当たり、さらに利益コントロールがしやすいビジネスといえます。

なぜなら受託開発では、コストの大半がエンジニアの人件費だからです。

そのため開発にどのくらいの時間と人数が必要なのかが見積もれば、総コストがいくらかわかるのです。

あとは、このコストに利益分を上乗せした金額をクライアントに請求します。

開発が順調に進むかどうかは見積りの精度とプロマネ力、エンジニアの腕次第なところがあります。

自社ビジネスが利益を出し、軌道に乗るまでの道のりは簡単ではないでしょう。

それに比べれば、プロジェクト単位でしっかりと利益を出すことのハードルは、相当低いと言えます。

10年前と比べSIerの仕事は確実に増えている

さらにSIerの仕事は確実に増えているという背景もあります。

近年、大手メーカーの受注量も増加傾向にあり、価格競争になるどころか受注価格は高騰しています

PaaSやIaaSなどの基盤の構築が柔軟になり、事例もたくさんできていたことも影響しているでしょう。

参考:ミック経済研究所、「SI・開発サービス市場の実態と展望 2017年度版」を発刊|日本経済新聞

実際、SIerの採用は継続して募集されています。

論点2:コードレス開発によってSIerの需要が減少する

コードレス開発によってSIerの需要が減少するという話があります。

「コードレス開発」は、エンジニアがコードを書かずともシステムが構築できてしまう魔法のような仕組みです。

フローチャートを書くだけで、機械がプログラミング言語に落とし込んでくれるので「コードレス」と表されます。

確かに、これが浸透すればSIerは不要になるかもしれません

コードレス開発の実現性は未知数

夢のようなコードレス開発ですが、実現性は未知数です。

「少しのタイピングだけでシステムが構築できてしまう」

将来のことは分からないため、可能性は否定できませんが、「車が空を飛ぶ」ほどに難しいと思います。

限定された処理に限れば実現できるでしょう。

しかし全ての要件を実現する処理をコーディングなしで実現できるのは非現実でしょう。

ただし、システム構築を依頼する担当者が全ての要件を理路整然と伝えられれば、可能性もあると思います。

論点3:SaaS等でシステムは「作るもの」から「利用するもの」になるから

SaaS等の出現によってシステムは「作るもの」から「利用するもの」になる、という話があります。

もちろん、SaaSの出現はIT業界に大きな変革をもたらしました

SaaSとは「Software as a Service」の略です。

ソフトウェアがクラウド上に用意されており、ユーザーはアクセスだけで、そのサービスを利用可能となります。

では、これらを使えば企業は自社の業務をスムーズに遂行できるでしょうか

トヨタ自動車のシステムをSaaSで運用することは不可能!個別開発はなくならない。

たとえば、トヨタ自動車のシステムをSaaSで運用することができるかといわれば、答えはNoでしょう。

企業にはそれぞれの歴史と文化があり、それらは意思決定から業務フローにまで影響を与えています。

企業が培ってきたノウハウは一般化できないものであり、通り一遍のシステムで代用することは不可能です。

そういった企業の細かな要望を聞き取り、カスタマイズするのがSIerの仕事です。

従って、個別開発がなくなるということは、まずないことでしょう。

論点4:金融系など2020年代で仕事が減る

金融系は不具合が許されず業務も複雑なため、システム開発費が非常に高くSIerの大きな売上を占めています。

その金融系の仕事が2020年代で仕事が減るという論点です。

「銀行の基幹システムの構築が一通り完了して2020年代には金融系の仕事が減る」

という理由ですが実際のところはどうか考えていきましょう。

将来のプロジェクトが今の時点で全て見えるはずがない

金融企業の経営戦略としてITを外すことはありえないでしょう。

逆にIT化の波は加速しています。

現在ではPayPay、メルペイなど各種Payサービスが次々とリリースされています。

さらには、消費税10%に合わせてキャッシュレス決済が優遇されています。

FinTechが活発化していくのはこれからです。

仮想通貨・ブロックチェーン技術も普及し始めるでしょう。

2020年代になれば新たなプロジェクトが企画・開始されると考えて問題ないでしょう。

「今の時点でプロジェクトがないからSIerがなくなる」

というところまで連想するのは少し早いかと筆者は考えます。

それではどのようなSIerに就職・転職すれば良いでしょうか?

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SIerはなくなる?他ビジネスと比較して考え直すべき四つの論点

  • 論点1:SIerは価格競争に巻き込まれ給料が安くなる?
  • 論点2:コードレス開発によってSIerの需要が減少する?
  • 論点3:SaaS等でシステムは「作るもの」から「利用するもの」になる?
  • 論点4:金融系など2020年代で仕事が減る?

おすすめのSIerは一次請けの大手

プロに頼る

就職・転職すべきおすすめのSIerは一次請けの大手です。

IT業界はピラミッド型の業界構造になっています。

そのため、大きなプロジェクトだと一次請けから五次請け、六次請けまで存在することがあります。

ゼネコンとよく似ているためITゼネコンと呼ばれることもあります。詳しくは「ITゼネコンとは?下請け構造から見える課題を現場視点で解説!」をご覧ください。

ITゼネコンとは?下請け構造から見える課題を現場視点で解説!

SEやSIerを就職・転職を検討している方は「ITゼネコン」という耳慣れない単語を聞くことがあります。 ITゼネコンはク ...

続きを見る

一次請けの大手SIerがおすすめな理由は4つあります。

  • 一次請けは利益(給料)が多い
  • 一次請けは上流工程を担当でき転職市場での価値が高まる
  • 大手SIerは資本力があり大きなプロジェクトを受注できる
  • 大手Sierはシステム構築のノウハウを覚えられる

具体的に解説していきます。

一次請けは利益(給料)が多い

一次請けというのはクライアント(発注主)から直接システム開発を受注する企業のことです。

一次請け企業は、受注した金額の大部分を売上として確保し、残りを二次請けに回します。

二次請けも同じように自社の売上を確保して三次請けに回します。

このように、下に行けば行くほど売上が減っていく構造になっています。

たとえば、10億円のプロジェクトがあったとしましょう。

A社(一次請け)は5億円を自社の売上として確保して、5億円を二次請けのB社、C社に回します。

B社とC社はそれぞれ2億5,000万円ずつになります。

B社とC社は同じように1億2,500万円を自社の売上として確保します。

残りの1億2,500万円を使って三次請けのD社、E社、F社に回します。

三次請けの取り分は約4,000万円です。

これが五次、六次と続いていきます。

末端の企業の取り分は数百万円でしょう。

このように一次請けのほうが利益を多く取れるので、社員の給料も高くなるのは当然のことなのです。

一次請けは上流工程を担当でき転職市場での価値が高まる

いまは大手でもリストラや倒産が起こる時代です。

手に職がつくITエンジニアは転職しやすいでのは事実です。

しかし、高待遇の企業に転職できるように市場価値を高めておいたほうがキャリア形成としては有利となります。

転職市場で価値が高い人材は基本的には「上流」ができる人です。

具体的には次のような関係で市場価値が高くなります。

プロジェクトマネージャー>プロジェクトリーダー>要件定義>設計工程>プログラミング

これは、任せられる範囲・金額・人数が大きくなるためです。

このような経験ができるSIerに入りましょう。

そしてこれらが経験できるのは一次請けのSIerとなります。

大手SIerは資本力があり大きなプロジェクトを受注できる

大手SIerは資本力があるため、大きなプロジェクトでも受注できるというメリットがあります。

基本的にシステム開発はシステムを納品して初めて報酬が支払われます。

そのため、プロジェクト人件費を先に立て替える必要があるのです。

大規模プロジェクトになれば数億円というお金が動きます。

つまり、この金額を建て替えられるだけの資本が必要になるのです。

中小企業ではこれが難しいため、まずは大企業が受注して下請けに回します。

そうすることで、様々な企業が大規模なプロジェクトに参画できるようになります。

ピラミッド構造を批判する声もありますが、中小のSIerでは資本力が足りません。

そのため、大手SIerを選ぶしかありません。

大手SIerはシステム構築のノウハウを覚えられる

大手SIerに入ることでシステム開発のノウハウを覚えられるというメリットも大きいです。

大手SIerはこれまでさまざまなプロジェクトを受注してきた実績と経験があります。

それらがすべてノウハウとして組織に活かされているのです。

とくにSIerでは利益確保のために見積り力やプロジェクト推進力がノウハウとなってきます

実際に筆者は大手SIerにいましたが中小企業では体系化できないであるノウハウを使うことができました。

このようなノウハウを自分のスキルとして体得できれば市場価値の高いITエンジニアとなれるでしょう。

ところで一次請けの大手SIerに転職するにはどのようにすれば良いのでしょうか。

筆者のおすすめは、大手SIerの求人が集まるIT特化の転職エージェントを利用がおすすめです。

おすすめのSIerは一次請けの大手な理由

  • 一次請けは利益(給料)が多い
  • 一次請けは上流工程を担当でき転職市場での価値が高まる
  • 大手SIerは資本力があり大きなプロジェクトを受注できる
  • 大手SIerはシステム構築のノウハウを覚えられる

SIerの転職ならIT特化のエージェントがおすすめ

大手SIerに転職するのであれば、ITに特化した転職エージェントを利用しましょう。

大手SIerは求人数も多いため、大きな転職エージェントを利用する傾向にあります。

IT特化の転職エージェントは大手SIerの求人を確保しているため必ず利用しましょう

筆者がおすすめするIT特価の転職エージェントは次のとおりです。

1位:マイナビIT AGENT

大手転職サイト「マイナビ」が運営する転職エージェントです。

もともと転職を取り扱っている企業が運営しているだけあり、転職案件も豊富なのが特徴。

そして、通常のマイナビエージェントの中でもIT業界に特化しているのが「マイナビIT AGENT」です。

案件数の多さはそのまま出会いの可能性に直結します。

アドバイザーも心強い味方となってくれるでしょう。

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2位:レバテックキャリア

レバテックキャリアはIT特化型のエージェントの老舗です。

転職希望者と企業、両者のニーズを上手に汲み取りマッチングすることに定評があります。

それができるのも、年間3,000回にも及ぶ企業訪問により、企業の内部情報を常にリサーチしているからです。

さらに、プロジェクトリーダーの人物像、仕事の進め方、企業風土までしっかりデータとして持っています。

大手への転職に成功しても、違和感を覚えたくない人にはおすすめといえます。

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SIerの転職でおすすめのエージェントまとめ

  • 大手転職サイト「マイナビ」が運営するマイナビIT AGENT
  • IT特化型エージェントの老舗であるレバテックキャリア
  • 高所得案件だけを取り扱っているTechClipsエージェント

まとめ

今回は「SIerはなくなるのか?」というテーマでお話をしてきました。

結論としては「SIerがなくなるということは考えにくい」ということになります。

ただし、今後の技術の進歩によって、下流の業務は自動化されてしまう可能性があることは確かです。

そのため、上流を担当できる大手SIer、もしくは中堅以上のSIerを狙って転職するようにしましょう。

一人で大手への転職が難しいと思う人は、転職エージェントを上手く利用してください。

きっと大きな助けとなるはずです。

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