文系からシステムエンジニアになる方法とSE企業の選び方

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本記事では、文系からシステムエンジニアを就職・転職を検討している方へ難しさや不安に対する回答を紹介していきます。

大手SIerでは文系・未経験者を半数ほど採用しています。

ぜひ前向きに検討してみてください。

文系からSEになれるのか?

あまり知られていませんが、大手Sierで新卒採用されている人数の約半分は、文系出身でかつ未経験者である、という驚きの事実があります。

人手不足のため、ということもありますがそれだけではありません。

実はSEでは「文系だから活躍できる」ということもあるのです。

後述しますが、SEは理系が得意な開発だけが仕事ではなく、お客様とのコミュニケーションも仕事のひとつです。

文系は理系よりもお客様との折衝を器用にこなすことが多く、重宝されます。

また文系でもプログラミングを覚えます。

だいたい3ヶ月程度のプログラミング研修を受ければ、文系・未経験者でもプログラミングできるレベルまで成長します。

このようなことからシステムエンジニアとして文系・未経験者でも採用しているのです。

この点に関してはより詳細にお伝えします。

不安な方は読み進めてください。

コラム:女性も多い!文系・未経験者としてSEになる女性の割合は3割くらい

システムエンジニアと聞くと、男性ばかりが働いているイメージを持つかもしれませんが、実はそんなことはありません。

SEとして女性も採用されています。

しかも文系・未経験者枠でです。

筆者の経験でお伝えすると文系・未経験の中の約3割が女性です。

理系の男性よりも女性のほうが折衝やシステム導入時のサポートなどがきめ細やかで重宝されているためです。

「女性だから・・・」と変に悩まずチャレンジしてみましょう。

文系・未経験でもシステムエンジニアとして採用する理由

文系・未経験者でもシステムエンジニアとして採用されるのは

  • お客様と話をしながらシステム仕様の確定
  • システムの導入をクライアントの現場担当者と良好な関係で推進

など、思っている以上にコミュニケーション力が求められる仕事です。

コミュニケーションに着目すると、文系のシステムエンジニアでも十分活躍できます。

逆に理系でプログラミング経験者は不得意とする部分が大半です。

以降では文系SEが採用される具体的な理由を紹介していきます。

文系のコミュニケーション力が顧客折衝やプロジェクト管理に活かせるから

若手の場合はプログラミングから覚えますが開発工程はプロジェクト全体の1/3くらいが一般的です。

残りの2/3は設計をしたりテストをして、各工程の理解をしていきます。

工程の理解ができるとお客様とシステムの要件を調整し、開発に関わる期間やスケジュールを調整します。

場合によっては費用の見直しも必要となります。

このようにSEは経験を積みながら開発からプロジェクト運営全体を担当していくようになります。

さらに年齢を重ねるとスペシャリスト性が増すため、得意領域において役割が変わります。

たとえば、

  • 大規模プロジェクト管理をする人
  • 営業をする人
  • 開発に専念する人
  • PMOと呼ばれるプロジェクトマネジメントの補佐をする人

など、様々な役割に分かれているのです。

SEなのに営業する人も現れるのは不思議ですね。

このように様々なキャリアがあるため、文系でも採用されるのです。

ただ入社後はプログラミング能力が求められます。

文系・未経験者がどのようにスキルを身につけるか紹介していきましょう。

文系・未経験でも3ヶ月あればプログラミングスキルが身につく

大手のSIerが文系出身で未経験者を採用する理由は、プログラミングの基礎的なスキルを身につけるのには、3ヶ月ほどの期間で十分だからという点もあります。

20才を超えてからプログラミングを学ぶ人も多いですし、大学で専攻していないと分からないということもありません。

プログラミングスクールを見てみると3ヶ月程度で集中的に覚えるスクールが多いのもそのような理由です。

しかし中には、「それでも、まだシステムエンジニアでやっていけるか不安」という人もいることでしょう。

そこで、システムエンジニアとして働きたいけど不安な人に向けてアドバイスをします。

システムエンジニアでやっていけるか不安な人は3つに分けて考える

システムエンジニアとして働くことに不安のある人は、不安要素を3つに分けて考え、それぞれに対して解決策を見つけ出すのがオススメです。

あなたは、このような点が不安ではないでしょうか?

  • 残業が多く過酷な労働環境でやっていけるか
  • ITにはブラック企業が多そうなイメージがある
  • プログラミングスキルが身につくか不安である

それぞれの不安に対して、チェックするべき項目を紹介していきますので、就職・転職活動に役立てて下さい。

不安1:残業が多く過酷な労働環境でやっていけるかな?

IT企業というと、残業が多く過酷な労働環境をイメージするでしょう。

そうした企業を避けるためには、面接や会社説明会の場で、残業時間や帰宅時間についてヒアリングするのが効果的です。

平均的な残業時間や、何時に帰宅できるのかを聞くことで、その企業の仕事量や労働環境を知ることができます。

その中でも注意するべきは残業時間であり、一般社員の残業時間が平均40時間を超えるような会社には注意が必要です。

平均残業時間が40時間だとした場合、一般的な稼働日数である20日で割れば、1日約2時間の残業が発生していることになります。

残業時間が1日2時間以内を目安にしてみると良いでしょう。

中には労働環境の改善に積極的に取り組んでいるIT企業も多くあるので、会社説明会を利用して積極的にヒアリングをしていくと、働きやすい企業が見つかるはずです。

コラム:残業はプロジェクト次第という現実

会社として残業の傾向はあるものの、実態はプロジェクトに応じて全く違います。

平均40時間の残業であっても、毎日定時あがりのプロジェクトはありますし、逆に100時間を超えるプロジェクトもあります。

つまりアサインされたプロジェクトが全てとなります。

企業の口コミサイトで評判が割れるのはそのためでしょう。

不安2:ブラック企業が多そう・・・

ブラック企業が多そうなイメージのあるIT業界ですが、それを見分けるには、会社を取り巻く環境を観察するのがオススメです。

会社の説明をしている社員の表情や雰囲気をチェックしてみましょう。

たとえば、

  • トイレが清潔か?
  • オフィスは整理されているか?
  • 社員からの挨拶はあるか?
  • 社員数とオフィスの規模は合っているか?(派遣ty)
  • 面接時に大人数でないか?

などです。

働きやすい企業は、細かい点にも気を配っているので、会社を判定する一つの基準とするのがオススメです。

また面接の場では、面接官の人柄や態度をチェックし、社長や役員の人々もみておきます。

ブラック企業かどうかを判定するには、そうした会社の環境や働く人の雰囲気から感じ取ることが大切な要素になります。

判断に必要な材料を集めていき、最終的な決断を下すと良いでしょう。

また、転職を検討しているのであれば、会社の情報を多く持っている転職コンサルタントに相談してみるのも良い方法です。

転職コンサルタントは多くの実績があり、知られていない情報が集まっています。

ですから、あなたに最適な企業を見つけるための手助けをしてくれます。

自分でカバーしきれない部分は、転職コンサルタントを上手に利用することで、情報の選別、企業の判断および働き方の選定が可能となります。

IT業界への転職に不安があるのなら、IT分野に強い転職コンサルタントを探して、活用してみてください。

良い職場を見つけるサポートをしてくれるはずです。

不安3:プログラミングスキルが身につくか不安・・・

プログラミングのスキルが身につくか不安だという人もいるかもしれません。

しかしながら、あまり考えすぎなくても大丈夫です。

前にも解説したとおり、文系出身でかつ未経験だとしても、3ヶ月程度の期間を講義形式で学ぶことができれば、プログラミングの基礎スキルは身につきます。

基礎スキルさえ身につければ、あとは独学でスキルの向上を目指せます。

大手Sierでは、新人研修としてプログラミング学習のカリキュラムを組んでいるところが多いので、基礎的なスキルは新人研修で集中的に学習します。

ですから、プログラミングスキルが身につくかどうかは、あまり不安になる必要はないのです。

それでも不安を感じている人は、未経験者を対象としているプログラミングスクールに通ってみるのも良いでしょう。

昨今の流行りとなっているプログラミングスクールは、未経験でもプログラミングの基礎スキルを磨けるカリキュラムを提供しています。

働き始める前にプログラミングの知識を身につけるのならば、少しの費用を覚悟して、どっぷりとプログラミング学習に浸かってみるのが良い選択肢です。

システムエンジニアの企業選びは大手SE企業がおすすめ

SEを目指すなら大手SIerがおすすめです。

SIerはシステム受注開発する企業のことです。

詳しくは「SIer(エスアイヤー)とは?仕事内容や分類、SEとの違いをわかりやすく解説」をご覧ください。

IT業界は「ITゼネコン」と呼ばれる、大手企業が大型プロジェクトの仕事を受注します。

中小企業では大型プロジェクトを推進するにあたり資本力が足らず技術者も確保できないためです。

大型以外のプロジェクトではシステム構築の現場では二極化しています。

AWSをはじめとしたクラウドを活用したシステム構築や、クライアント自身による開発など様々な開発方法が入り乱れ、今後の流れが予想できない展開となっています。

大規模開発がなくなることはないと考えられますので大手SIerをまずは目指した方が良いでしょう。

大手SIerは必然的に業界のリーダー的存在となるので、仕事の幅や給与、待遇が異なります。

ちなみにシステムエンジニアと聞くと能力によって待遇が変動するイメージがありますが、年功序列がいまでも強く残っていることが多いです。

大手SIerは待遇面以外でも高い開発力を身につけられることもメリットのひとつです。

膨大なプロジェクト経験から、見積もり力や開発力を身につけられます。

中小企業では個人の場当たり的なプロジェクト管理を目にすることが多いですが、大手SIerでは体系的で経験に裏打ちされたプロジェクト管理を学び・実施することができます。

大手SIerは富士通やIBMなど様々な企業があります。

売上や利益など様々なSIerのランキングを「大手SIer年収・売上ランキングと選び方の4ステップ」で行っていますので、気になるかたは合わせてご覧ください。

まとめ

以上、文系出身・未経験でもシステムエンジニアになれる理由、不安を取り除く方法、そして就職・転職をより確実に決める方法を解説をしてきました。

理系で、経験者しか採用されないイメージのあるシステムエンジニアという仕事は、実は文系出身者で、しかもプログラミング未経験者でも働くことのできる仕事なのです。

多くの人はイメージと違う点に驚いているのではないでしょうか?

そしてシステムエンジニアとして働くなら、大手Sier企業に入社することで、キャリアもよりステップアップしやすくなります。

これからIT業界を目指す人は、そうした企業を視野に入れておくのもオススメです。

また、転職・就職をより確実にするのであれば、年齢によって方針を変えていくのが効果的です。

プログラミングスキルを身につけるためにスクールへ通うという選択肢は、あなたの就職・転職活動をより効率的にしてくれることでしょう。

この記事を読んで「文系出身で未経験だけれど、システムエンジニアとして働いてみようかな」と思ってもらえたらとても嬉しく思います。

人手不足のIT業界は、まだまだ需要が伸びることが予想されるので、今が飛び込んでみるチャンスです。

ぜひ挑戦してみてください。

サイト監修者

ITエンジニアのアキです。
大手SIerのSEを7年、メガベンチャーのWEBエンジニアを5年経験しています。
名古屋工業大学 大学院 情報工学修士課程を修了、応用情報技術者など複数の資格を取得。 現在は独立し、自社サービスの開発やWeb制作をしています。

Twitter:@it_career_navi

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