プログラマーから転職するなら選択肢は6つ!失敗しない転職法の極意を完全伝授!
- 「プログラマーなのに給料低い」
- 「残業が多く待遇が良くない」
と、プログラマーから転職したいと考える方はあなた以外にも多くいます。
やはりIT土方のような過酷な環境が長く働けないと考える理由が大半です。
私も10年以上SIer業界を見てきているため、過酷な環境はとても理解できます。
ただ気をつけていただきたいのは、無計画に転職をすると失敗するということです。
希望する働き方やキャリアビジョンなど自己分析ができていない状態で転職すると、またすぐに転職することになります。
この記事では上記のような失敗がないように
- 転職先と働き方
- 失敗せず転職する方法
を紹介していきます。
同じプログラマーでもSIer・社内SE・Web系では待遇がまったく違います。
必ずその違いをチェックしていただき、転職先を決めましょう。
違いを知ることにより人生が大きく変わる可能性があります。
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プログラマーから転職は「可能」。しかも比較的スムーズに進められる
プログラマーは転職が比較的容易な職業といえます。
なぜなら、プログラミングはIT業界においては基礎中の基礎のスキルであり、最重要なスキルともいえるからです。
さらに、IT業界は慢性的な人手不足に陥っているため、どこの企業でもITスキルの高いプログラマーは受け入れてもらいやすいのです。
この人材不足は国も憂慮していて、2020年からは小学校でプログラミングが必修化されることからもわかります。
また、最近では街やショッピングモールなどを歩いていると子ども向けのプログラミング教室が増えていることに気づいた人もいるのではないでしょうか。
このようにIT人材不足が叫ばれているうちは転職のチャンスはまだまだある、ということができるでしょう。
プログラマーから転職する選択肢は6個
プログラマーから転職する際に考えられる組み合わせは以下のとおりです。
- 同業種×同職種
→同じ業界でプログラマーとして働く - 同業種×異職種
→同じ業界でプログラマー以外(営業など)として働く - 異業種×同職種
→違う業界でプログラマー(SE、フリーランス)として働く - 異業種×異業種
→違う業界で違うプログラマー以外で働く
上記の組み合わせをよりプログラマーからの転職先を網羅することができます。
具板的な転職先は次の6つとなります。
同業種 | 異業種 | |
---|---|---|
同職種 | 大手企業のプログラマー | WEBエンジニア ITフリーランス・個人事業主 上流工程を担当するSE 社内SE |
異職種 | システム開発の営業 | 要注意 |
同じ業種、または職種であれば、これまでの経験や知識を活かすことができるので、比較的すぐに即戦力として活躍することができるでしょう。
しかし、まったくの異業種、異職種の組み合わせを選ぶのは注意が必要です。
完全な新人と同レベルでスタートすることになります。
そのうえ、転職組は求められるレベルも高いですから、日々の業務をこなしながら勉強も人一倍しなくてはいけないでしょう。
よほど憧れの職業であれば熱意と情熱で一人前になっていくことは可能ですが、そうでなければ業種、職種は同じものを選ぶことをおすすめします。
次ではどのように転職先を決めるかの方法を解説していきます。
転職先を見てもピンと来なかった人は必ずチェックしましょう。
転職先は転職目的から決める!
あなたの転職目的はなんでしょうか?
残業を減らしたい、キャリアアップ、仕事のやりがいでしょうか。
転職をするときはかならず目的があるはずです。
その目的をしっかり把握して転職先を決めましょう。
残業は嫌!お休みもしっかり欲しい!という方におすすめの転職先は「社内SE」がおすすめ
残業だらけのプログラマーが「残業のない生活」を望むのは当然といえるでしょう。
そういう人には「社内SE」がおすすめです。
社内SEは一般企業がIT化推進のために抱えるシステムエンジニアのことで、社内インフラの構築や業務改善のためのシステム開発を行います。
SIerのクライアントは企業ですが、社内SEは自分の会社がクライアントです。
そのため、厳しい納期もなく、プロジェクトが炎上するようなことがありません。
年収アップ・キャリアアップをしたい!という方におすすめの転職先は「大手SIer」がおすすめ
年収アップやキャリアアップを狙うのであれば、やはり同職種で大手企業への転職がおすすめです。
やはり大手は待遇が良い傾向にありますし、キャリアパスも中小企業と比べると整備されています。
そのほか、異職種では上流工程を担当するSEへの転職も考えられます。
プログラマーからSEへの転職は王道のキャリアパスといえますし、上流工程になるほど年収はアップするようになります。
開発が楽しい!やりがいのある開発をしたい!という方におすすめの転職先は「Webエンジニア」がおすすめ
開発するのが楽しい、やりがいのある開発を求めるのであればWEBエンジニアがおすすめです。
WEBサービスはSIerと違い、開発スパンが短いのが特徴です。
SIerだとシステム開発に3ヶ月~数年かかってしまいますが、WEBサービスはローンチ(リリース)までの期間をなるべく短くすることが求められます。
また、新技術を取り入れやすい土壌が育っているのもWEB業界の特徴といえるでしょう。
将来は自宅で開発したい!という方におすすめは「ITフリーランス」になって独立!
将来的にはSOHO(自宅勤務)で働きたいという人にはITフリーランス(個人事業主)がおすすめです。
昔はフリーランスというと一部のハイレベルのエンジニアしかなれないイメージがありましたが、クラウドソーシングサービスが浸透したことによってそれも容易になってきました。
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスを利用すれば、自宅で開発を受注することもできるでしょう。
ただし、個人開発になるので規模は小さいものになります。
ある程度の規模の開発になるとどうしても企業への常駐が発生してしまうでしょう。
開発は苦手!という方におすすめは「IT系の営業」がおすすめ
プログラマーは自分には合わないかも・・・という人にはシステム開発の営業への転職という手もあります。
開発現場出身の営業であれば見積もりもより正確になるでしょう。
現場を知らない営業はしばしば無茶な見積もりで仕事を取ってきてしまい、それがデスマーチ(炎上プロジェクト)を引き起こすことがあります。
開発現場を守れる営業はSEやプログラマーからの信頼も厚いです。
コラム:異業種・異職種はおすすめしない
異業種&異職種への転職はまったく未知の仕事を始めるということになります。
プログラマーが会計士になる、はたまたアパレル系の販売員になるなど、これまでの経験をまったく活かせない職業に就くというのはかなりのリスクを伴います。
もちろん、PCに詳しい人材というのはどこの職場でも役に立つのでまったく経験を活かせないということはありません。
しかし、メインの業務ではやはり未経験というハンデはついて回るでしょう。
ただし、自分の実現したいこと、目標が明確になっている、さらにその分野について何かしら取り組みがあれば本気度が面接官に伝わりやすくなるでしょう。
重要なのは「どれだけ本気か」ということで、中途半端な気持ちで異業種&異職種への転職はおすすめしません。
SI業界(請負開発)のプログラマーはキャリア計画が超重要!
SI業界は企業からの請負開発で仕事をしますが、この業界でプログラマーとして働くのであればキャリア計画はしっかり立てておきましょう。
でないと年齢が上がったときに身動きが取れなくなってしまう可能性があります。
年収をあげたければ上流工程に行くのが必須!
まず、年収を上げたいのであればプログラマーよりも上流工程にいかなくてはいけません。
いつまでもプログラマーのままでは大幅な年収アップは期待できないでしょう。
そのためには、どこかのタイミングでプログラマーからSEにキャリアアップできる会社を選ぶことをおすすめします。
エンジニアが不足している企業であれば「ゆくゆくはSEで上流工程にも関わりたい」と話せば、前向きに検討してくれるはずです。
コラム:35歳定年説は「ない」が年収が問題となる
IT業界はプログラミング能力などのスキルは35歳で「頭打ち」といわれることがあります。
しかし、この説は正しくありません。
結局は現状に満足せず、常に新しい技術を取り入れる貪欲さが重要なのです。
私の周りにも40歳を過ぎたバリバリのプログラマーはいます。
彼らはとにかく「新しいもの好き」という点では同じで、新技術を見つけてはすぐに試します。
しかし、飲み会の席などで給料について不満を漏らすこともあります。
プログラマーなら大好きなプログラミングを続けられますが、やはり待遇面を考えるといつまでもプログラマーというのは難しいのかもしれません。
上流工程を担当したければ大手企業に入るべし!
上流工程を担当したいのであれば大手企業に転職することをおすすめします。
なぜなら、独立系のSIerであれば中小企業でも上流工程は担当できますが、それでも最上流は大手企業ということは少なくありません。
IT業界というのはピラミッド型構造といわれており、超大規模プロジェクトになるとまず大手企業が受注して、各機能を分割して中小企業に下請けするという手法が取られています。
当然、最上流である大手企業は手元に残る利益も大きく、それはエンジニアの年収にも影響してきます。
また、独立系といっても一部は大手からの下請けで入るプロジェクトもまったくないというわけではありません。
そういう意味では大手であれば常に最上流工程を担当することができるでしょう。
要注意!SI業界のプログラマーは40代から転職しづらくなる
SI業界で長年やっているプログラマーは40代になると転職が難しくなります。
なぜなら、40代になっての転職というのは単純なスキルだけを見てくれないケースが増えてくるためです。
やはり、ある程度経験と場数も踏んでいる40代は「管理能力」という部分を求める企業が多く、スキルだけで自分を売り込むのは厳しくなる可能性が高いです。
もちろん、ある分野で特別高いプログラミングスキルがある、など誰にも負けないスペシャリストであれば求める企業もあるでしょう。
しかし、並のプログラミングスキルだけで40代で転職しようとするのは難しいです。
そういった面でもキャリアパスをしっかり考え、ステップアップできる環境の会社を選ぶことは非常に重要になってきます。
具体的な転職先はIT専門の転職エージェントに相談がおすすめ
本気で転職したいと考えるのであればIT専門の転職エージェントへ相談することをおすすめします。
転職エージェントというのは転職活動のサポートを専門にしているサービスです。
プロの転職コンサルタントがあなたの希望や要望を聞き取り、それに合った企業を紹介してくれます。
それだけでなく、エージェントは独自に企業を調査しているので、どういう社風で、どういうプロジェクトがあるのかなどを詳細に把握しています。
IT業界の転職は専門用語も多く、知識や経験のないエージェントに依頼するとミスマッチを起こすことがありますが、IT専門のエージェントであればその心配はありません。
また、企業紹介だけでなく、自分の強みの棚卸し、書類選考のアドバイス、面接対策などにも対応しています。
これらのサービスを無料で利用することができるのです。
独力で転職活動をするのは精神的にも大変ですが、転職エージェントであればプロが一緒に考えてくれるのは心強いですよ。
それでは、どのような転職エージェントがあるのか見ていきましょう。
プログラマー転職に強い転職エージェント
おすすめのIT専門エージェントは以下になります。
1位:マイナビIT AGENT
とりあえず登録しておいてほしいのがマイナビIT AGENTです。
大手転職サイトのマイナビが運営している転職エージェントで、日本中で豊富な転職実績と案件を抱えています。
マイナビIT AGENTはマイナビ転職エージェントの中でもIT分野に特化した部門で、専門知識を持ったエキスパートが就職のサポートをしてくれます。
また、マイナビIT AGENTの優良求人は非公開求人になることが多いです。
知名度の高い企業ほど応募者が殺到するためです。
つまり、登録しないと出会えない企業がほとんどというのも忘れてはいけません。
- 優良求人の大半は非公開求人!
トップクラスの求人数と国内最大級の実績 - 関東と関西に圧倒的な強み!大手からベンチャーまで
求人票にはない好条件をGET! - IT専門!キャリアアドバイザーはIT業界経験者!
転職の検討段階でも経験と事例から納得サポート!
2位:レバテックキャリア
レバテックキャリアは早くからIT専門としてスタートしているエージェントです。
ITに特化しているだけでなく、年間3,000回の企業訪問を繰り返し、企業の情報を収集しているため、非常にマッチングが上手いと評判です。
つまり、どのような職場で働きたいのか、どういうキャリアパスにしたいのかということを聞いて、それにあった企業を紹介してくれるということです。
満足度の高い転職をサポートしてくれるエージェントといえるでしょう。
- 年3,000以上の企業訪問から濃い情報を保有!優良企業やベンチャー希望者におすすめ!
- 年収などの待遇も交渉!年収320万円アップの事例もあり!
- エンジニア経験の有無・経験したことのある言語の記載で非公開の高待遇求人が優先!
3位:TechClipsエージェント
最後に紹介するのはIT専門エージェントのなかでも特殊なところで、高収入&高待遇案件しか取り扱わないエージェントです。
TechClipsエージェントの抱える案件の82%は年収500万円の案件のみということからも、年収を上げたいという人にはおすすめのエージェントといえるでしょう。
首都圏限定の求人しか取り扱っていないので、首都圏に引っ越す予定がある、すでに住んでいるのであればぜひ活用したいエージェントですね。
- SI業界(SIer・SES)からWeb系・ITコンサルの転職実績多数!
- 大手転職会社にはない現役エンジニアによる親身なサポートでキャリアアップをサポート
- エリアは首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)に特化!
失敗する人の特徴は「転職を先送りにすること」
「転職するぞ!」→「転職したいなぁ」→「転職できたらいいなぁ」
というように少しずつモチベーションが落ちてそのまま同じ企業で働いている人を見たことがありませんか?
転職というのは勢いが大切です。
先送りにすればするほど行動する意欲は削がれ、「現状でも悪くない」という言い訳を探し始めます。
実際に悪くないのであればそれでいいのですが、給料や残業、キャリアに関する問題は解決していないケースが大半です。
さらに問題は年齢を重ねると転職する難易度が上がるということです。
先送りにすればするほど今の会社にしがみついて生きていくことになります。
将来後悔のないよう、積極的に行動することを強くおすすめします。
転職が不安なのはわかりますが、知らないことがあるのであれば、転職エージェントというその道のプロがいるわけですから聞いてみるのが一番です。
そうすれば、転職への一歩を踏み出すことができますし、その後のサポートも受けながら新しい人生を歩みだすことができるのです。
まとめ
プログラマーという職業からは同業種、または同職種であれば非常に転職しやすいということがわかったでしょうか。
そのためには、転職エージェントをうまく活用してください。
何もしないでいるよりもまずは登録してみることで見えてくる世界がかならずあります。
もし、どういう企業で働きたいのかということすら決まっていなくてもエージェントに相談してみれば、一緒に考えてくれますよ。
たった一度の人生ですから、後悔しない人生を歩みましょう。
Posted by アキ@IT業界の歩き方